このゲームの読者の評価
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更に進化した「マイPTで冒険するRPG」、だが前作と比較すると大味 80 - 投稿者:坂田晴海(男性/50代)
- 投稿日:2011/09/20
- 良い点
- ・スタイルロード、サウンドロードの導入
気に入ったBMP画像をキャラクターの「顔」としてステータス画面に取り込めるフェイスロード機能が更に進化し、上半身分の画像までを戦闘画面とステータス画面に取り込んで見ながら遊ぶことができるスタイルロード機能が追加。フェイスロードに加えて視覚に訴える部分が増えた事もあり、画像を用意すれば見た目も自由自在のPTが組めるようになった。
気に入った画像を探してくるも良し、CGを作れる人なら自分で作った画像で冒険するもよし。
またスタイルロードほどの存在感はありませんが、サウンドロード機能により好みの曲をカスタムサントラとして導入し冒険しながら聴くことができます。音声データを持っている方ならこちらも評価に値するのではないかと。
・更に増したキャラクター育成の自由度
今作から導入された「エクストラスキル」により、同じ系統のキャラクターでも運用方法に差が出るようになった。通常は宝箱を落とさない雑魚から宝を入手できる(宝入手率UP)、アイテムが一杯になった際に自動的にボックスへ転送可能(持ち帰れないミス防止)、単純に攻撃力UP、敵の抵抗力を下げる、ダンジョン内でアイテムの品質を確認可能、等様々なものがある。
これにより探索特化PTや局地戦特化PTなどの個性を出すことができ。職業選択の広さも含めてプレイスタイルの拡張に役立っている。
・敵のバラエティ増加
前述のエクストラスキルは敵も所持している場合があり、それらにより厄介な個性を持った敵が増えている。雑魚にもボスにも言えるが、正攻法では厳しいものの対処を考えれば楽に突破できるなど攻略を楽しむことができる。テンプレ通りの倒し方は勿論存在するが、自分のパーティー構成で如何にして突破するかを考えるのは面白い。
・データファイルの豊富さ、多さ
キャラクターや手に入れたアイテム等を閲覧できるデータベースは以前より更に進化した。
説明文が豊富で画像も多く、世界観に没入したくなる濃さである。2以前もあった「アイテムの説明文を見て”ああ、そういうことだったのか”とニヤリとできる」感覚は今回も健在。 - 悪い点
- ・ヒントの出し方が不親切
エルミシリーズには「お告げ」というクエストの進行ヒントを購入できるシステムが用意されているのだが、これが前作までに比べて明らかに劣化している。全部とは言わないが購入してもろくに機能しないようなヒントがあるのだ。
2は救済措置的な意味合いが強く「回答がぶっちゃけられているがよく調べて考えれば買わなくても進行でき、それが楽しい」という絶妙なバランスであった。またシナリオが練り込まれていたせいか、正解を買う事ができても背景を探るために情報を集めに行きたくなる楽しさもあった。
ダンジョンの中で探すギミックや謎解きに関しても彊柄阿鉾罎戮椴化していると個人的には思わざるを得ない。マップの構造そのもの等は進化しているだけにもう少し盛り上がるように頑張ってほしかった。
・シナリオの盛り上がり
2に比べると盛り上がりに欠ける…と言うより作り込みが甘いと個人的には思う。
冒険していく内に世界の秘密に迫り、クライマックスへ向かって盛り上がるのがRPGの常道であるが、結末に向かうに従ってテンションが上がっていく喜びに欠ける。クリア前からクリア後追加ダンジョンまでどうにもお使いじみているのである。
シナリオ上のキャラクターに関しても掘り下げが足りていないので愛着が沸きにくい。
まあこれに関しては2の盛り上げが特別に上手かったという点もあるので一概には言えないかも知れないが。
・フロアモンスターの面白くなさ
世界樹の迷宮シリーズからのリスペクトとも言える「適性レベルではまず勝てない強敵がフロアに見える状態で存在する」というフロアマスターというシステムがあるのだが、これがどうにも面白みに欠ける。基本的に巡回するのみか、射程距離に入ったらひたすら追ってくるがドアは開けられない、というものしかないのでワンパターンなのである。
リスペクト元の世界樹シリーズでは障害物を無視するものがあったり、接近するまで目視できなかったりと対策をしないプレイヤーを恐怖に陥れる仕組みで盛り上げてくれたのだが。 - 総評
- 3単体に言うなら「周回して遊ぶ価値があるが作りの雑さが目立つ作品」。
2と比較するなら「ゲームとしては正当進化、完成度としては微妙」。
RPGとしては古典であるWiz系を忠実に進化させたゲームとしては近年の作品では出色の出来。
周回を重ねてどんどん遊びの幅が増していくのは楽しく、ダンジョン探索モノが好きな人には安心してお勧めできる品です。
「クリアしてからが本番」とも言え、隠しボスやEXダンジョンでの宝探し、それを踏まえての周回など、人によっては百時間単位で飛ぶのでご利用は計画的に。
特にフェイスロード・スタイルロードの存在は大きく、好みのキャラを集めて欲求のままに編成して育てるという「極めてオタク的だがRPGプレイヤー誰もが夢に見た」遊び方ができるというのはまさに夢心地と言えます。
一方で「あの2を作ったスタッフがこんなやっつけ仕事をするだろうか?」と首を捻ってしまう点が少なからず見受けられる点はシリーズのファンとしては忸怩たるものがあります。
固有の名前と画像持ちの、いわゆるユニークキャラは2において実に無駄が無く、シナリオを盛り上げる存在としてバックストーリーを背負いゲーム中で魅力を生み出していました。今作もその片鱗は確かにあるのですが、どうにも消化不良であったりイベントがそもそも無くいるだけのキャラであったりするのが多数。
ダンジョンの仕掛けも気付かせてカタルシスを得るためではなく単純に不親切なだけのものがあったりと、全体的に「これ納期優先で削ったんじゃなかろうか?」とでも思わなければ納得できかねるものがありました。そう考えてしまうほど2が丁寧に作ってあった事の証左とも言えますが。
エルミナージュシリーズの構成から作業まで幅広く手掛けていた人物が完成直前に退社してしまっており、その人物の影響が絶大であっただけにあながちただの憶測とも言えない気がします。
明らかに調整の甘い点など色々と無視できない点や言いたい事も確かにあります。
がWizの系譜であるダンジョン探索RPGとしては大変面白く、こうしたゲームが好きでPSPを持っているのならぜひ遊んでほしい魅力溢れる作品と思います。
以上の点を総合して80点とさせて頂きます。 - プレイ時間
- 100〜200時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 3 3 5 -
2+α的 75 - 投稿者:たぬきいぬ(男性/30代)
- 投稿日:2011/08/20
- 良い点
- ・2であったフェイスロードのさらに上にいくスタイルロードに、自分の好きな音楽に代えれるサウンドロードが追加された。
・新要素のひとつとしてエクストラスキルなる物が増えた。任意に使うものや、自動的に発動するものなどいろいろあり、冒険をより快適にできるものなどがある。
・1,2では音楽が使いまわしばっかりだったので今回もかな?と思ってたが新規だった。 - 悪い点
- ・スタイルロード入れてるせいか、戦闘時など決定ボタン押した際ひっかかるような感じがする。錬金倉庫など選んだ際若干のラグのようなものがある
・PSP本体の機能であるスリープ機能を使って復帰する際、他のゲームに比べて復帰が遅い。
・エクストラスキルの数個にユーザー有利のバグらや、バランスブレイカー的なものがある。バランスブレイカーもクリア後なら分かるが、大体中盤から使用可能
・音楽は新規だったが、敵モンスターに関しては従来とおり+α - 総評
- 発売前にごたごたありましたが、それを払拭してくれるタイトルだと思います。スタイルロードなど、この手のゲームには中々相性良いんですが、それに伴ってか、引っかかりなどあり2に比べて快適さは損なわれた。とはいえ、それでも十分面白いです。
オリジナルティを半分ほど捨て、ユーザーがカスタムできるようにできたことは個人的には満足。2でもう飽きたって人意外は3でも十分楽しめると思います - プレイ時間
- 60〜100時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 2 4 5 -
かなり大味な出来 55 - 投稿者:エベロペ(男性/30代)
- 投稿日:2011/08/18
- 良い点
- ・スタイルロード、サウンドロードの実装
前作のフェイスロードに加えて今作から272×272のbmp、若しくは半透明png画像を使う事が出来るようになりました。
メニュー画面と戦闘時に映るようになるのですが、やはり画像一つあるだけで結構違います。
より自由度が上がった点としても戦闘や街の音楽を変える事の出来るサウンドロード機能も実装されています。
所謂キャラメイクの様な物は殆どありませんが、プレイヤー自信がキャラを自由に作る事の出来るゲームとしてはかなりの自由度を誇っています。
・各種読み込み
こちらは前作同様に起動時に長いロードがありますが、後は特に気になるような所が無い感じです。 - 悪い点
- ・エクストラスキル実装に伴う弊害
今作からエクストラスキルという職業毎に1つ選べるスキルが実装されたのですが、このエクストラスキル自体は敵側も持っています。
このエクストラスキル自体はかなり強力な仕様が多く、こちらも持っていれば確かに楽に思えます。
が、実際はというと敵側のスキル構成の数自体に制限が無い為、結果的に敵側の戦術がかなり広がったように思えます。
呪文耐性無視+呪文威力強化+結界無視等かなりやりたい放題なのもいれば、とにかくつばめ返し、といったようなかなり大雑把な調整に思えます。
この辺りはやればやるほど粗として見えてくるのでかなり気になりました。
・グラフィック面
所謂モンスターの絵柄に関してはほぼ一新されているので不満はありませんが、各種エフェクト等は変わり映えしないので残念に思えました。
2の頃も地味だな、とは思っていたのですが、3でも同じエフェクトの使い回しなのでその辺も一新させてもらいたかったです。
・バグ
かなりバグが目立っています。
ただ一部バグなのか、それとも仕様なのか開発側に聞いてみたい物もあります。
そう思わせる位プレイヤーが有利に立てる物が多いのです。
バランスを物の数分で崩す事の出来る物が平然と置いてあるので、デバッグはやった上で置いてあるのか判断に困る物が幾つもあるのは流石にまずいです。
折角延期したのならこの辺のバグと思わしき物は何とかしてほしかったですね。
・ダンジョンロード
簡単に言うと自動生成マップで自分のPTを配置出来るというものなのですが、雑魚敵の強さが尋常ではない設定をされているのに宝箱の中身が全く良くない。
はっきり言うと何の為に作ったのか分からない仕様です。
固定エンカウントは消せるアイテムがあるので回避していけば良いのですが、結果的に自分達の作ったPTよりも雑魚敵の方が強いという点は釈然としません。
潜る目的も各種ランダムで配置されるフロアマスター目当てになるので、目的の敵が出るまで作っては消し作っては消しの繰り返しになります。
要はダンジョンロード自体の面白味はフロアマスターを狩る為だけにあるようなものなので、自分達のPTの配置自体がオマケになっています。 - 総評
- 一言で表すならとにかく大味。
今作は周回要素を兼ねているので、悪く言えば粗雑な面が目立ってきます。
クリア後のダンジョンでの神影戦も今作は妙に種類が少ない上にアイテムを落とさない仕様なので、どうもこの辺の強い敵と戦っても達成感がありません。
2との比較になるのでどうしても厳しい感じになるのですが、これ単体で見た場合は恐らくもっと上の点数になったと思います。
目玉となるのはやはり各種ロード系になるので、あまり自分だけのPT構成を考えずにゲームをやりたい人にとっては、一昔前の古臭いゲームという位置に治まるでしょう。
懐古主義のような物を取り払うべくエキストラスキルが導入されたのでしょうが、個人的にはあまり良い物に思えませんでした。
バランス取りの難しい所だとは思いますが、出るのであれば続編に期待したいと思います。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 3 4 3 3
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