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NVIDIA,ARMベースのGPU統合型“CPU”開発計画「Project Denver」を明らかに
Jen-Hsun Huang氏 |
Super Phoneと位置づけられるOptimus X2。ゲーム機並みの3D性能を獲得しているという |
Huang氏はさらに,「ARMのライセンスを受けてNVIDIA独自のCPUコアを開発する」と,初めて公式の場で明言。AppleのiOSや,GoogleのAndroid&Chrome OS,そしてARM対応が明らかになった次期Windowsと,キープレイヤーが揃いつつある今こそ好機として,CPU開発プロジェクト「Project Denver」を進めていると明らかにした。
NVIDIAに近いベンダーの間では,同社がスーパーコンピュータなどのハイパフォーマンスコンピュータ向けだけでなく,モバイルデバイスなどをターゲットにしたARMベースの“CPUコア”を開発する計画を持っていることは,昨年中頃から噂になっていた。今回の発表会で,その計画がついにベールを脱いだ,というわけである。
なお,Huang氏の発言で注意しておきたいのは,NVIDIAが「ARMのアーキテクチャライセンスを入手し,“CPUコア”を開発する」とされている点だろう。
筆者が得た情報によると,NVIDIAはこのコアをCPUとしてだけでなく,GPUなどに統合する計画も持っていると言われ,少なくとも3つ以上の計画がProject Denverの名の下に進行中と見られる。また,将来のTegraでARMの「Cortex A15」プロセッサコアを採用するようだ。
- 関連タイトル:
Project Denver(開発コードネーム)
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