イベント
[COMPUTEX]GIGABYTE独自のGTX 1080カード,注目は搭載クーラーの「重なった3連ファン」
GV-N1080XTREME-8GD |
GA-N1080G1-GAMING-8GB |
3連ファンを少しずつ重ね,「風が当たらない部分」の排除を図った「Stack Fans」
もう1つは,ファンが重なり,しかも中央のファンだけ逆回転するため,「ファンの風が届かない」場所を減らせることだ。
ファンが重なるとファンの風を直接受けない場所が減るというのは分かりやすいが,逆回転させることによって,下の写真において円で示したようなエアフローを追加で発生させることができ,いよいよファンの下にある放熱フィン全体をカバーできるようになるという。
なお,中央のファンを挟み込む側のファンは,一般的なファンよりもエアフローが23%向上するという「Blade Fan」で,これは従来のWINDFORCE 3Xと変わらないのだが,中央で沈み込むファンの羽は途中に切れ込みが入る仕様になっており,これは「ファンの羽が重なった状況」におけるエアフロー効率の向上に効果があるという。
ファンの風を受ける放熱フィン側では,ファンに近いところが「く」の字側に曲がっており,これがエアフロー整流効果をもたらすとのこと。ここに,「最近,ついに特許を正式に取得することができた」(GIGABYTE)という,放熱フィン部に設けた三角形状の構造でエアフロー整流効果をもたらす「Triangle Cool」を組み合わせているため,結果として,通常版のWINDFORCE 3Xを圧倒する冷却能力を確保できているとのことである。
中央のファンに注目すると,羽の形状が残る2つとはかなり異なるのが分かる |
放熱フィンはこんな感じで,ファン近い部分が「く」の字に折れ曲がる |
クーラーは2.5スロット仕様。この点は人を選ぶはずだ |
補助電源コネクタは8ピン |
なお,クーラーを取り外した基板側の公開はなかったのだが,電源部は8+2フェーズ仕様と,「GeForce
より高いクロックで動作する個体を選別して採用する「GPU Gauntlet Sorting」を行って,より高いブーストクロックで動作する点や,それを支えるべく補助電源コネクタが8ピン
外部出力インタフェースはDisplayPort 1.4 |
本体背面側は金属製の補強板で全体が覆われる。2.5スロット仕様の大型空冷クーラー自体が持つ重量で基板がたわむのを避けるには,金属の補強板が必須だそうだ |
従来型の「GAMING」仕様となるGA-N1080G1-GAMING-8GB
一方,GV-N1080XTREME-8GDの下位モデルとなるGA-N1080G1-GAMING-8GBは,92mm角相当のサイズでBlade Fan仕様のファンを3基搭載して,放熱フィン部にTriangle Cool技術を採用した,2スロット仕様のWINDFORCE 3Xクーラーを搭載する製品である。
クーラー以外にも,補助電源コネクタの仕様がリファレンスデザインと同じ8ピン
ちなみにこちらでは動作クロックが以下のとおり告知されており,国内におけるメーカー想定売価が税別9万円前後ということも明らかになっている。
- Gaming Mode時:ベース1695MHz,ブースト1835MHz,メモリ10010MHz相当
- OC Mode時:ベース1721MHz,ブースト1860MHz,メモリ10010MHz相当
GIGABYTEのCOMPUTEX TAIPEI 2016特設ページ(英語)
COMPUTEX TAIPEI 2016取材記事一覧
- 関連タイトル:
G1 Gaming,Xtreme Gaming
- この記事のURL: