「S.T.A.L.K.E.R. 2」が復活か。デベロッパのGSC Game Worldが，2021年のリリースに向けて始動したことを明らかに

　ウクライナのデベロッパ，GSC Game Worldのオーナーであるセルゲイ・グリゴロビッチ（Sergiy Grygorovych）氏は，2012年に開発が中断した「S.T.A.L.K.E.R. 2」の開発が再び始動したことを自身のFacebookで報告し，公式サイトをオープンした。公式サイトには，タイトルのロゴと共に「2.0.2.1.」と書かれたアートワークが掲載されている。

「S.T.A.L.K.E.R. 2」公式サイト

　2007年にリリースされた「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」に始まる「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズは，ストルガツキー兄弟の小説「路傍のピクニック」や映画「ストーカー」などに影響を受けたオープンワールドのFPSだ。1986年に事故を起こしたチェルノブイリ原子力発電所が再び謎の爆発を起こし，その周囲に危険地帯「ゾーン」広がる架空世界が舞台となる。ゾーンでは，突然変異を起こしたらしきクリーチャーが徘徊し，さらに「アノマリー」と呼ばれる奇怪な現象が頻発する。
　「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」がリリースされた頃は，まだ東欧産の大型タイトルが少なく，アメリカや西ヨーロッパのゲームとは異なる雰囲気で描かれる過酷なサバイバルが，多くのゲーマーの支持を得てヒット作となった。


　その後，「S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky」（2008年），「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」（2009年）という続編が登場。2010年8月には，「S.T.A.L.K.E.R. 2」の開発が発表されたものの，主要メンバーの退社や権利関係といった問題が続き，2012年に開発は中断されたと思われていた（関連記事）。
　2021年と，リリースはまだかなり先の話だが，ファンにとっては嬉しい話だ。果たしてどのようなゲームになるのか，今後に期待したい。