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[GDC 2011]ドイツの名門Piranha Bytesによる新作アクションRPG「Risen 2: Dark Waters」がGDCでプレス向けに公開
Gothicシリーズや前作「Risen」など,これまで中世ヨーロッパ的な世界観のゲーム制作で知られるPiranha Bytesだが,今回は世界観を一新するかのように,大航海時代後期のカリブ海のような世界観をゲームに採用している。ゲームエンジンにもチューニングが施され,どこか古臭いイメージのあった前作よりも,グラフィックスが大幅に強化されている。
Risen 2の主人公は,前作と同じキャラクターという設定だが,実はPiranha Bytes製のゲームとしては,「最初から記憶のある主人公」が登場するのは初めてのことらしい。ゲームの舞台は前作から7年後のカリブ風の地域で,人々が暮らす複数の島は,海底から現れたクリーチャー達によって攻撃を受けている。プレイヤーはゲームの序盤で,いったいこの世界で何が起こっているのかを探るため,その重要なカギを握っているという南洋のパイレーツの縄張りに潜入していくことになる。
今回のデモでは,「Antigua」という実在するカリブの地名がつけられたマップがローディングされていたが,これはただの名称であって,カリブの歴史や文化を忠実に再現したものではないという。だだっ広い孤島を舞台にしていた前作とは異なり,今回は複数の島からなる広大な海洋地域が表現されており,1つ1つの島は前作より小さいとは言え,プレイヤーにとっては探検しがいのあるものになっているとのこと。実際にプレイヤーが船で移動できるかどうかなど,詳しい説明は伏せられたものの,島と島の間で1回ローディングがあるだけで,島の中ではローディングもなく快適に移動ができるとのことだ。
海洋地域が舞台になっているだけに,今回は波のシミュレーションにこだわりが感じられる。海水の透明度も増しているので,晴れた日には沿岸の海の底で魚が泳ぎ,サンゴがきらめいているのも確認できる。また,今回は昼夜の表現も加えられ,NPC達も時間に応じて活動するらしい。クリーチャーの中には,夜になると眠りこけたり,逆に夜になると活発に動き出すようなものも存在するそうだ。
戦闘関連では,これまでのPiranha Bytes作品には付き物だった弓矢がなくなり,かわりにマスケット銃やピストルなどが利用可能になっている。今回のデモでは,恐竜とトリを掛け合わせたようなモンスターや,巨大スパイダーとのバトルデモが紹介されており,モンスターのデザインは非常に洗練されているものの,前作でも顕著だったソードプレイの若干ぎこちないアニメーションに関しては,今後の改良が望まれるところである。
なお,数分ごとに新しいアーマーのパーツを入手していくような,Piranha Bytesらしいアイテム収集要素は残されているとのこと。パラメータを少しだけアップさせるために,血眼になってセットを探し回ったりするのが大好きな同社のファンにとっては,朗報といえるのではないだろうか。
本作の発売予定日は,現在のところ発表されていないものの,まだまだ秘密にされている部分や,仕様が固まっていない部分も少なくないようなので,完成までの成長過程をじっくりと見守っていきたいところだ。
- 関連タイトル:
リズン2 ダークウォーター 日本語版
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リズン2 ダークウォーター
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