GhM初のiPhone用ゲーム「FROG MINUTES」には，単純ながらも遊び続けたくなる魅力が満載

　グラスホッパー・マニファクチュア（以下，GhM）は本日（3月30日），iPhone/iPod touch/iPad向けゲーム「FROG MINUTES」の配信を，App Storeを通じて全世界で開始した。日本国内での価格は115円（税込）。なお，先日もお伝えしたとおり，本作の収益は東北関東大震災の被災者に向け，寄付される予定だ（関連記事）。
　ちなみに本作はGhMにとって，初めてのiPhone/iPod touch/iPad向けタイトルである。

App Store「FROG MINUTES」

「FROG MINUTES」公式サイト

　ゲームの内容を簡単に説明すると，「“生き物”を捕まえ，それを餌にしてカエルを捕まえていく」というものだ
　本作を起動すると，iPhoneなどの約4画面分に相当する自然環境が表示される。そこにはカタツムリ，ハエ，チョウ，トンボ，バッタが生息しており，プレイヤーはそれらをタッチすることで捕まえていく。
　さらに，画面内で揺れている草むらや木の葉といった“隠れ家”にタッチすると，カエルが出現。そのカエルにタッチすると，カエルが食べたがっているエサ……つまり先ほど捕らえた生き物が円の中に表示されるので，画面下にストックされているエサを，制限時間内に円の中にドラッグ＆ドロップしていく。やがてカエルは満腹になるので，その隙を見計らって，再度カエルをタッチして捕まえる……といった流れだ。


　これを繰り返していくうちに，生き物やカエルの新たな隠れ家が見つかり，そこをタッチすると，新しい種類の生き物やカエルが登場したりもする。捕まえた生き物やカエルは，「図鑑」で生態をチェックしたり，鳴き声を聞いたりすることも可能だ。


　さて，本作は紛れもなくゲームであるが，ゲームオーバーの概念や，エンディングは用意されていない。
　ゲーム的な目標として，登場する生き物や全10種類のカエル（ニホンアマガエル，ミナミマダガスカルキンイロガエル，コバルトヤドクガエル，ベルツノガエル，アジアヒキガエル，アフリカウシガエル，ウルグルオオクサガエル，アカメアマガエル，カザリシンジュメキガエル，フタイロネコメアマガエル）を集めつつ，さまざまな条件を満たしてアチーブメントを解除していき，達成度100％を目指すというものも用意されており，達成度に応じて「カエルのパズル」が出来上がっていくという要素もあるが，どちらかというとそれは副次的なものだろう。
　BGMがわりに常に聞こえてくる鳥のさえずりや川のせせらぎと，生き物やカエルを捕まえたときの効果音，そしてもちろんカエルの鳴き声などを聞きながら，ぼんやりと画面をタッチし続けていると，ついついやめどきを見失ってしまうような，独特の手触りと気持ち良さを持った作品になっている。


　個人的には，日本語版のナレーションを声優や歌手として活躍中の坂本真綾さんが担当している点も嬉しい。前述のように，本作にはさまざまな条件によって解除されるアチーブメントが用意されているのだが，条件を満たす都度，坂本さんの声で褒めてもらえるのである。
　日頃褒められ慣れていない人間が，坂本さんの透明感のある嬉しそうな声で褒められたりしたら……そりゃあ，「次はどんなことをすれば褒めてもらえるんだろう？」という気分になり，延々遊び続けてしまうのも無理はないというものだ（断言）。
　なお，前述の図鑑にも，坂本さんの声は収録されている。

坂本真綾さん
3月31日生まれ、東京都出身。幼少の頃より劇団の子役として活躍。数々のＣＭソングを歌唱、洋画や海外ドラマの吹き替えに多数出演。1996年にＴＶアニメ「天空のエスカフローネ」のヒロイン・神埼ひとみ役に抜擢。以降、アニメ・ゲームへの出演も増える。

坂本真綾さんからのコメント
今回ナレーションを担当させていただきました。
収録では、こんなにカエルの名前を連呼するというのもなかなかない経験だなあと、楽しみながらやらせていただきました。スタッフさんからゲームの内容を説明していただいたとき、細かいこだわりがたくさんあって、本当にカエルへの愛情にあふれているんだなあと思いました。完成した「FROG MINUTES」をプレイするのが私も楽しみです。

　気軽に始められ，気軽にやめられるはずだけれど，遊び始めるとなんとなく止まらない。そんなゲームを探している人は，本作で遊んでみてほしい。

App Store「FROG MINUTES」

「FROG MINUTES」公式サイト