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神々がレベルアップする!?「俺の屍を越えてゆけ」の第1報がついに公開。オリジナル制作陣による新たな「俺屍」には多数の新要素が登場だ
「俺の屍を越えてゆけ」公式サイト
本作は,1999年にPlayStation用ソフトとして発売された同名タイトル「俺の屍を越えてゆけ」(以下,オリジナル版)のリメイク作品だ。このPSP版の制作にあたっては,オリジナル版の制作者が全員集結しているということで,期待はより高まるところだ。
まずは,改めて本作について紹介しておこう。
本作は,京の都を滅ぼそうとする鬼の頭目“朱点童子”によって,「短命の呪い」と「種絶の呪い」をかけられた一族をプレイヤーが操作し,宿敵“朱点童子”を倒すというものだ。
「短命の呪い」は,急成長し生まれてからわずか2年ほどで寿命が尽きるようになるもの。そして,「種絶の呪い」は,人との子供が残せなくなるというもので,そんな呪いをかけられた一族は,どう考えても進退窮まった状態だ。
しかし,天界の神々の助けによって,神々と交わることで血,つまり子孫を残せることになる。プレイヤーは,短い寿命の中で一族を育て上げ,その能力を次代に引き繋ぎながら,打倒“朱点童子”を目指していく。
刻一刻と迫る寿命と,限られた討伐時間。無駄な時間は存在しない。
さて,オリジナル版のファンとしてみれば,PSP版になってどう変化するのかが気になるところだろう。
もちろんグラフィックスは大幅に強化されており,16:9画面への対応は当然として,登場キャラクターやモンスター,各迷宮のグラフィックスのリファインが行われている。例えば,オリジナル版では戦闘時の背景が日本画調で描かれていたが,PSP版では迷宮の背景やモンスターも日本画調で描かれているといった具合だ。さらに迷宮の一部の屋外フィールドでは,季節ごとのグラフィックスも用意されており,討伐の月によって迷宮の変化が楽しめるなど,さまざまな部分がパワーアップしている。
迷宮の変化は見た目だけではなく,術の使用が制限されるなど,特殊効果が発動する迷宮も登場するという。オリジナル版と同じつもりで遊ぶと,手痛い目にあいそうだ。
このほか戦闘面では,一族オリジナルの武器の作成や,それを代々引き継いでいくことで強化できる形見システム,親子で奥義の併せ技が繰り出せるなど,戦術性が高まる新要素がいろいろと追加されているようだ。
なお,今回の発表では新要素として,「神々のレベルアップ」「アドホック通信への対応」「追加キャラクター&追加シナリオ」「オリジナル版ユーザーへの特典」といった4つのキーワードが公開されている。
まずは「神々のレベルアップ」について。オリジナル版では神ごとにステータスは固定されていたのだが,その神々がどうにかなってレベルアップするということだろうか。ステータスが変わった神との交神の儀によって,生まれてくる子供にどのような影響があるのだろうか。
「アドホック通信への対応」は,プレイヤー同士による新システム「結魂」に関係しているという。ケッコンという音を考えれば,交神の儀と関係がありそうだ。呪いによって人とのあいだに子孫は残せないので,お互いが所有している神や子孫で,交神の儀ができるというものが考えられそうだ。すれちがい“交神の儀”ができたりするのかもしれない。
「追加キャラクター&追加シナリオ」については,“多くは語れません”(リリース文より)ということで,その内容は一切不明。この追加シナリオが,どの程度の規模になるのか楽しみだ。また,「オリジナル版ユーザーへの特典」についても,その詳細は不明となっている。
今回発表された4つのキーワードが,どのような要素になるのか。いろいろ妄想できるところだが,今後の情報に期待しよう。
企画・ゲームデザイン・シナリオ
有限会社 マーズ
代表:桝田省治
キャラクターデザイン
佐嶋真実
『俺の屍を越えてゆけ』
キャラクターデザイン等
音楽監督
写真撮影:満田聡
樹原涼子
『俺の屍を越えてゆけ』
『リンダキューブ アゲイン』
公式サイトに隠されていたメッセージ
http://pscom.jp/oreshika
3月2日、突如現れた公式サイトでのプロジェクト宣言。
TOPページの右下をクリックすることで、桝田省治からのメッセージが出現したのはご存知だろうか?
改めてここに、氏のメッセージを記しておく。
過去を越えてゆけ
プレイステーション版「俺の屍を越えてゆけ」の発売は、1999年。早いもので12年が経つ。PS Storeのダウンロード販売開始が2007年で4年前。今も毎月数千人の方がDLし、毎日のようにツイッターでは「俺屍クリア」とのつぶやきが見える。
こんなに長い間楽しんでもらえてゲームデザイナー冥利につきる。ユーザーの皆様には心から感謝している。
私事で恐縮だが、企画時に生まれた長男は、現在大学受験の真っ最中。開発が始まったのとき、まだ乳母車の中にいた次男は、もうじき高校生だ。
まだ死ねない。もうちょっと頑張ります。
桝田省治
「俺の屍を越えてゆけ」公式サイト
- 関連タイトル:
俺の屍を越えてゆけ
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(C)Sony Interactive Entertainment Inc.