ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは本日(2011年5月26日)付けで,同社が今秋に発売を予定しているPSP用RPG,
「俺の屍を越えてゆけ」の
ゲームシステムや登場キャラクターなどの最新情報を公開した。“名作のリメイク”として期待される中,徐々に明らかになってきたその全貌を,さっそくお伝えしていこう。
ゲームの目的と進め方,基本的な流れ
主人公の一族は,「朱点童子」に,神々との交神によってしか子孫を残せない「種絶の呪い」と,常人の何十倍ものスピードで成長し2年以内に死んでしまう「短命の呪い」をかけられた。本作の目的は,そんな呪いを解くために宿敵である朱点童子を打倒することだ。
呪いによって,
主人公一族はゲーム内時間の2年以内に“必ず”死ぬことになる。この“死”の扱いと時間の概念が,本作の最も大きな特徴だろう。主人公は力の優れた神様と“交神”することで子孫を残せるが,寿命でも,戦闘の敗北でも,健康度の低下でも死ぬ(一度死んだら生き返らない)。プレイヤーが繰り返すことになる拠点からの出撃〜帰還の中で,どのような形で主人公のコンディションが変化するのか,また時間が経過するのかといった部分はキチンと押さえておこう。
またPSP版はアナログパッドを使った歩く/走るという移動が可能になっているほか,迷宮内での時間の経過を表す「熱狂の赤い火」の点灯状態も,新たなパターンが用意されているらしい。こちらも気になるところだ。
●ゲームの目的と進め方
朱点童子により、神々との交神によってしか子孫を残せない「種絶の呪い」と、常人の何十倍ものスピードで成長し2年以内に死んでしまう「短命の呪い」をかけられた一族が主人公です。
一族にかけられた呪いを解くために朱点童子打倒を目指します。
そのためには、力の優れた神様と交神して子孫を残し、実戦で編み出した奥義や発達した能力を継承し、一族の力を強化していかなければなりません。
●出陣〜帰還の流れ
一族の屋敷(拠点)よりゲームが開始されます。出陣するには以下のような流れで出撃準備を進め、迷宮に突入します。
出撃準備
「一族」→「出撃準備」→「出撃隊編成」を順に選択し、出撃隊を編成します。
出陣
「出陣」を選択すると、京周辺の迷宮が表示されます。行きたいところを選択してください。すると、迷宮のメニューが表示されます。「突撃」を選択すること で迷宮に入ることができます。
戦闘
迷宮内に入ると周りには「鬼」が徘徊しています。その「鬼」に接触することで戦闘が始まります。戦闘に勝利すると戦勝点(経験値)や宝物を入手することが できます。
帰還
出陣後は少しづつ時間が経過していきます。1ヶ月が過ぎると選択肢が表示されます。ここで討伐を続行するか、京へ帰還するかを選択することができます。
帰還後は、イツ花より戦利品や討伐の成果が報告されます。
「俺の屍を越えてゆけ」の主人公一族は2年以内に「必ず」死にます。寿命を迎えなくても、戦闘で体力が0になり、健康度が低下すると、帰還後に死ぬことがありますので、体力だけでなく、健康度にも気を配る必要があります。また、死んだキャラクターは生き返りません。
出陣時のマップ |
拠点・帰還画面 |
プレイヤーは、拠点コマンドの「出陣」を選択することで「鬼」のいる迷宮を探索することができます。ここでは戦闘に関して詳細を説明します。
●迷宮の選択
拠点メニューから「出陣」を選択し討伐に出ると、京を囲むようにいくつかの迷宮が表示されます。任意の迷宮を選択しましょう。メニューから「突撃」を選択することで迷宮内に入ることができます。
●迷宮内の移動
迷宮内ではアナログパッドで移動します。これによりオリジナル版よりもスムーズな移動が可能となりました。また、×ボタン+アナログパッドで「走る」事ができます。ただし走っている間は少しづつ体力を 消耗してしまいますので、注意が必要です。
時間の経過
熱狂の赤い火 |
迷宮内では常に時間が経過しています。画面左上の炎が燃え尽きると1ヶ月終了です。1ヶ月が過ぎると京へ帰還するか討伐を続行するか選択します。また「熱狂の赤い火」が灯った際に敵と遭遇することでレア な宝物が手に入りやすくなります。PSP版ではこの炎が複数灯ることも・・・・。
時間やや経過 |
時間残りわずか |
健康度注意
迷宮内を走ったり、体力が落ちているまま探索を続行すると「健康度注意」という表示が出ることがあります。「健康度注意」と表示されたら、すぐにステータスを確認して、早めに体力を回復しましょう。さらに「健康度警戒」「健康度危険」となると一層危険です。とにかく早めの体力回復を心がけましょう。
×ボタンダッシュの注意
×ボタン+アナログパッドでキャラクターは走って迷宮を移動することができます。これにより短時間で迷宮のより奥まで進むことができますが、いいことばかりではありません。
走っている間は、体力が少しずつ減っていきます。いざ戦闘が始まったら体力が半分しかない、ということが無いように、時々回復することを忘れないように。
歩き |
走り |
ダメージなし |
ダメージあり |
戦闘システム
迷宮内での鬼との戦闘はシンボルエンカウントとなっており,敵シンボルに背後から接触することで戦闘の先手をとることができる(逆に背後を取られると先手をとられる)。戦闘そのものはコマンド選択式で,通常攻撃や術・技などで敵と戦うことになる。戦闘の開始直後に,
「戦利品スロット」という3つの目で構成されたドラムが回転し,目によって戦いで勝利した場合に得られる戦利品,戦勝点(経験値),奉納点(後述する交神の儀に必要なポイント)が決定されるのが特徴だ。
●戦闘の流れ
迷宮内には「鬼(敵)」が徘徊しています。その敵と接触することで戦闘が始まります。
迷宮の奥に進めば進むほど強い敵が待っています。見慣れない敵が出てきたら、慎重に行動しましょう。
敵の背後を取る
敵に接触することで戦闘が始まりますが、一族が敵の背後から接触すると先手を取って有利に戦闘を進めることができます。逆に背後から接触されると不意打ちを食らってしまいます。移動中、敵を避けられな いときは背後をとられないようにしなければなりません。
バトル画面へ
敵とエンカウントすると画面が炎に包まれ、バトル画面に移行します。
戦利品スロット
戦闘が始まると画面下部に戦利品スロットが表示され、敵が所持している宝物が表示されます。最後に止まった目が今回の戦闘で 勝利した場合に入手できるアイテムやお金です。同じ宝物や★ マークが3つ揃った場合には戦勝点(経験値)や奉納点(交神の 儀に必要なポイント)にもボーナスが入ります。
戦闘
戦闘では敵パーティ、味方パーティそれぞれに隊長がおり、その隊長が倒されると他のキャラクターが倒されていなくても負けとなります。
敵味方それぞれ敏捷性の高いキャラクターほど早くそして多く行動します。一族キャラに順番が回ってくると数あるコマンドから行動を選択して、敵と戦います。
攻撃・・・通常攻撃
術・・・術による攻撃
技・・・奥義による攻撃
勝敗の条件
敵の隊長を倒すか、隊長が逃げる、または敵を全滅させると勝ちになります。その逆に一族の隊長が戦闘不能になったり全滅させられた場合には負けになります。負けた場合は強制的に京へ戻されてしまいます。
戦闘結果
戦闘に勝利するとリザルト画面に移ります。ここでは獲得した戦勝点や奉納点、戦利品、お金に加え、次の成長までに必要な戦勝点が表示されます。
また、一族キャラがレベルアップした際には成長したパラメーターが確認できます。また、新しい奥義を創作した場合もこちらに表示されます。
子孫を残すための「交神の儀」
一族は「交神の儀」によって神様との間に子供をもうけることで血を引き継いでいく。高位の神と交わることで,生まれる子の能力も高くなるという仕組みだ。一つの血が,親,子,孫……と次々とその屍を乗り越えて朱点童子との対決へ向かうという本作において,まさにキモといえるシステムだろう。
●交神の儀
一族は交神の儀を通じて神様との間に子供を設けることができます。詳細は今後明らかにしていきますが、最初から交神が可能な8注の神様を紹介します。
キャラクター紹介
イツ花(いつか)CV:吉田小南美
神から遣わされた少女。家事から武具の製作、さらに巫女までこなし、主人公一族をサポートする。性格は明るく大 雑把だが、その一生懸命さで、宿命を背負った一族を時に 和ませる。口癖は「バーンとォ!」