マフィア梶田の二次元が来い！：第70回「バンタンでドリームマッチを組む淡神様の化身」

たまには自分が二次元になってみよう，ということで今回の著者近影はイラストです（作：ikuyoan先生）

　唐突ですが8月28日に，俺の母校であるバンタンゲームアカデミーへの恩返しの一環として，ゲームライター志望者向けのトークイベントをやることになりました。詳細は近々バンタンの公式ホームページで告知される予定です。

　ちなみに司会は，ゲームライター専攻科の講師であり，俺の恩師でもある斎藤ゆうすけ氏が担当。ゲーム誌や声優誌で記事を書いたり，小説版「アイドルマスター」の執筆を担当していたりするベテランの方です。
　ゲームライター志望者向け……という触れ込みではありますが，ライターに興味がない人でも楽しめるイベントにしていきたいと考えていますので，興味があればぜひお越しください！　よろしくお願いします。



　RADIO 4Gamerの第71回では，THQジャパンより8月11日に発売されたPlayStation 3用ソフト「WWE All Stars」を特集しました。本作は世界最大のスポーツ・エンターテイメントと名高い「WWE」をモチーフとした対戦格闘ゲームです。新旧30名の選手達が一堂に会し，現実ではありえないドリームマッチを組むこともできるというのが大きな魅力ですね。

　番組では，レジェンド選手と現役スーパースターによる夢の対決を繰り広げたほか，しこりん（岡本信彦さん）と俺が自分に似せたオリジナル選手を作成し，戦わせてみたりしました。


　現実にもド派手なアクションを魅せてくれる「WWE」ですが，ゲームではさらにハジケています。物理法則すら無視して繰り出されるクレイジーな技の数々は，ファンでなくとも必見！　ぜひともその目で確かめてみてください。

朱鷺田さんから頂いたミード（蜂蜜酒）。残念ながらバイアクヘーは召喚できなかったけど美味でした

　ここ最近「クトゥルフやりたい！　クトゥルフやりたい！　いあ！　いあ！　くとぅるふ ふたぐん！」と喚きまくっていた甲斐があり，先日ついに念願の「クトゥルフ神話TRPG」初セッションが実現しました。
　しかも，メンツが超豪華。キーパーを担当してくれたのが朱鷺田祐介さん，プレイヤーに岡和田 晃さん，倉樫澄人さん，清水健司さんと，TRPG界隈で著名なベテランの方々が集まってくれました。そこに，ダゴン秘密教団の信者と思われる担当編集者と俺が混ざり込んだ形になります。ただ，編集者はちゃっかりクトゥルフ神話TRPGの経験者で，初心者は俺だけというね……。

　ちなみにシナリオは朱鷺田さんが制作。ひょんなことから低予算ホラー映画の制作に協力することになった4Gamer編集者とライターのマフィア梶田が，現役女子高生のバイトAD（清水さん）やら，敏腕宣伝マン（倉樫さん）やら，マッドな民俗学者（NPC）やら，ヒステリックなホラー女優（岡和田さん）やら，色黒で謎めいたアイドルグループの研究生（NPC）やら……そんな個性爆発な連中と，不気味な土着信仰の残る“淡神村”という山村へ赴くという内容でした。

　当初はシンプルに，大学のサークル仲間という設定だったのですが，キャラクター作成ロールの結果，どうもつじつまが合わなくなってしまい，朱鷺田さんのアドリブで急遽このような形になりました。でも，それが良い方向に働きましたね。思いっきりハラハラドキドキさせてもらいましたよ。だって，俺のキャラクター完全に本人だし。そりゃ感情移入もしちゃいますって。

　鎧兜を装備して温泉を覗きに行ったり，黒くて細長い謎の影に喧嘩を売ったり，挙句の果てには淡神様の化身として祀り上げられて前世の記憶に目覚めたり……マジでB級ホラー映画が一本作れるんじゃないかってくらいの，濃い物語を堪能できました。
　4Gamerでは以前，「『ダンジョンズ＆ドラゴンズ』で遊ぼう」というTRPG連載を4回にわたって展開しましたが，今回のセッションも，特集記事としてまとめられそうなほどのクオリティでしたわ。もし機会があれば，クトゥルフ神話関連のTRPG特集もぜひ書いてみたいですね。

　そうそう，今回プレイヤーとして参加してくれた岡和田さんが，「An H. P. Lovecraft Encyclopedia」というラヴクラフト関係の書籍で，一部翻訳を担当されたそうです。翻訳版の発売時期についてはまだ公開されていませんが，原著はかなり評判が良い書籍のようなので，期待が高まりますな。


　この連載を読んでいるTRPG未経験者の皆さん，もし興味が沸いたら，ぜひ一度「クトゥルフ神話TRPG」をプレイしてみてくださいな。戦闘メインのTRPGではないので会話の機会が多く，キーパー（D&Dでいうところのダンジョンマスター）の負担がちょっと大きいかもしれませんが，とくにミステリ/ホラー好きには超オススメできるTRPGです。デジタルゲームとはまた違った，想像力にダイレクトにアタックしてくるスリルとサスペンスが楽しめること間違いなしですよ！