プレイレポート
「KRITIKA」は,ゴリゴリのバトル系新職業「格闘家」で原点回帰。装備集めが楽しくなる「主能力値システム」など大型アップデートをレポート
今回,実装前に新職業や新マップをプレイできたので,そのインプレッションをお届けしよう。
装備を集めてパワーアップする主能力値システム
このアップデートでは,これまでの黒幕「アルキ」が謎の女「レイチェル」に倒されて,新たな物語がスタートする。この強敵に立ち向かうべく,レベルキャップが65から70に引き上げられ,キャラクターをこれまで以上に強化できる主能力値システムが実装されるのだ。
主能力値システムとは,新たなレベル70装備に付与された「闘志」「技術」「魔力」というオプションの合計が一定値を越えるごとに,キャラクターがパワーアップするという仕組みだ。
職業ごとに“どのオプションでパワーアップできるか”が決められており,例えば「戦士」系列だと「狂戦士」は闘志,「爆魔」は技術,「魔剣士」は魔力,「盗賊」系列だと「体術師」は闘志,「暗殺者」は技術,「天狼主」は魔力のオプションが必要になる。狂戦士が技術や魔力のオプションが付いた装備を集めても意味がないなど,必要な装備を集めるハードルが高いぶん,パワーアップの恩恵はかなり大きい。
●主能力値システムによるパワーアップ例
・狂戦士(主能力値:闘志)
Lv1 HPが50%以下の場合,2秒ごとにHP1%回復
Lv2 ダメージを受けると10秒間攻撃速度10%,移動速度10%増加
Lv3 3秒ごとHP1%回復
Lv4 HPが5%減少するごとに敵に与えるダメージ1%ずつ増加
Lv5 ダメージを受けると3秒間ダメージ20%増加
・暗殺者(主能力値:技術)
Lv1 斬撃タイプで,バックアタック時,対象に出血1重複付与
Lv2 出血状態の敵に追加ダメージを与える。さらに出血10重複以上の対象に気絶を誘発させるスキルを使用時,2秒間ダメージ10%増加
Lv3 HPが90%以上の敵を打撃タイプで攻撃時,50%の追加ダメージ
Lv4 HPが50%以下の敵をバックアタック時,10%の追加ダメージ
Lv5 過多出血,出血15重複の敵に追加ダメージを与え,出血10重複以上の対象に気絶を誘発させるスキルで,バックアタック時,30%の追加ダメージ
これらのオプションが付与される装備は,高レベルキャラクター用の「祈祷ヤチャルの呪術工房」「怒ったヤチャル巣窟」など,新マップでしかドロップしないため,さらなる力を求めるならぜひ挑戦したいところだ。
新マップは,群れを成す「働き蟻」や,これを統率する「女王蟻」などの不気味な昆虫型モンスター,KRITIKAでは初登場となるドラゴン系モンスター「マルミル」など強敵が登場する。とくにマルミルは,巨体に似合わぬ素早さで動き回り,炎を吐くなど強力な攻撃を繰り出してくる。しっかりと動きを見て対処しなければならない,戦いがいのあるボスという印象で,今から腕が鳴るプレイヤーも多いのではないだろうか。
スピーディでテクニカルな新職業「格闘家」
この大型アップデートの目玉になるのが,新職業の格闘家(cv. 山下誠一郎さん)と,その2次職である黒帝,そして聖王だ。格闘家は,自らに傷を負わせた魔物を追い続ける青年で,傷の影響により眼からは「魔気」が放たれるようになっている。そして,魔気との関わり方によって,黒帝と聖王に道が分かれていく。
格闘家の特徴はスピーディな打撃技。次々に繰り出される拳と蹴りが敵を粉砕していく様は実に爽快だ。通常攻撃から,連続入力でコンビネーションを繰り出す「三連衝」,周囲に衝撃波を放つ「星界」,回し蹴りを放つ「旋風脚」など,初期のスキルを組み合わせるだけで連続攻撃がどんどんつながっていく。アクションRPGとしてのKRITIKA,その原点に立ち返った職業と言っても過言ではないだろう。
15レベルになって2次職に転職すると,楽しさはさらに増していく。
魔気の力を使いこなす2次職が黒帝だ。スキルを強化する「魔珠」を管理しつつ,「残心」から多彩な派生攻撃を放つなどテクニカルなアタッカーとなる。黒いオーラが放たれるスキルが多く,いい意味での厨二病キャラクターだ。目やら腕やらが疼いてたまらない人は……もう,こちらを選ぶしかないだろう。
対応する主能力値は闘志。スキルを使うためのリソースである「魔気」が“少ない”とダメージや攻撃速度が上昇,“多い”とスキルのクールタイムが減少する。
・黒帝(主能力値:闘志)
Lv1 魔気が30%以下の場合,7秒間攻撃力1000,攻撃速度5%増加バフが発動
Lv2 魔気が50%以上の場合,三連衝,旋風脚,連撃スキルのクールタイムが1秒減少
Lv3 魔気が10%以下の場合,5秒間クリティカルダメージが50%増加
Lv4 魔気が80%以上の場合,阿修羅,鉄山靠スキルのクールタイムが1秒減少
Lv5 魔気が50%以下の場合,3秒間ダメージが10%増加
黒帝を象徴するのが,残心からの派生スキル,そして魔珠である。
黒帝に転職すると,右クリックが残心の構えに。ここからその場で突く「正拳」(左クリック),突進する「崩拳」(右クリック),地面を踏みつける「波震脚」([SPACE]),無敵化する「飛霊撃」([SHIFT])という4つの派生技を出せる。敵が遠いなら崩拳,囲まれているなら波震脚など,状況を判断して瞬時に使い分ける必要があるため,なかなかテクニカルだ。
空中で残心を使えば,急降下キックで着地してから構える。急降下キックは真下に降りるため,通常攻撃→三連衝→追加入力→追加入力→浮いた相手に空中攻撃→残心の急降下キック→派生の波震脚→通常攻撃→旋風脚……というように連続技に組み込むことも可能だ。
残心からの派生技をパワーアップさせるのが,黒王独自のリソースである魔珠だ。空中から飛びかかる「阿修羅」や,背中で体当たりする「鉄山靠」など,特定のスキルを使うと生成される。この状態で残心からの派生技を使うと,魔珠の消費と引き換えにパワーアップする。例えば飛霊撃なら魔珠3個で残像を放ち,崩拳は魔珠すべてを使ってダメージが上昇するといった具合だ。とくに面白いのが波震脚で,黒帝が中にいると魔気を回復させる「魔気地帯」を作るため,魔気地帯限定の強烈な連続技も編み出せそうだ。
また,「魔気侵食」「黒化」といったパワーアップ技も見逃せない。魔気侵食は一定時間攻撃力や魔気の回復速度が上がる。黒化はスーパーアーマー化し,攻撃力やクリティカルダメージがアップする。いずれも移動速度がダウンするという副作用があるため,ここぞという時,状況に合わせて使い分けたい。
一方,魔気ではなく,“星の力”を使うのが聖王だ。こちらは範囲攻撃に優れており,通常攻撃も飛び道具になる。敵を引き寄せる「旋風」「縮星」,動きを止める「南風」「不動」など,多数の敵をコントロールするスキルが揃っており,黒帝とは別の意味でテクニカルな2次職と言えるだろう。
スキルの多くは,「天道」の段階が高いほど攻撃範囲が広くなるのも特徴だ。天道とは,聖王の周囲を包むオーラのことで,右クリックするごとにオーラの円は3段階に巨大化。対応スキルの攻撃範囲が広くなるうえ,オーラの中に入った味方はクリティカル率がアップするという効果もある。
また旋風なら天道2段階以上で発動すると無敵化し,「天壊」は天道の段階に応じて威力が上がるなど,特殊なスキルも存在する。主能力値によるパワーアップの発動条件も天道の段階が関わるため,とにかく天道は重要だ。
・聖王(主能力値:魔力)
Lv1 天道拡張段階が2段階以上の時,10秒間クリティカル確率が2%増加するバフが最大5重複まで発動
Lv2 天道拡張段階が2段階以上の時,7秒間攻撃速度が5%増加するバフが最大3重複まで発動
Lv3 天道拡張段階が2段階以上の時,南風,旋風スキル使用時,南風,旋風スキルを除く30レベル以下スキルのクールタイムが2秒減少
Lv4 天道拡張段階が3段階の場合,天道範囲内の敵の攻撃速度と移動速度を20秒間5%ずつ,最大6重複まで減少
Lv5 天道拡張段階が3段階の場合,ダメージを5%増加するバフが最大4重複まで発動。天道拡張段階が1段階になる場合,バフ解除
ただし,天道の段階は聖王の移動距離に応じて減少してしまう。攻撃しつつ,段階を維持するような工夫も必要だろう。また,「星輪」のように天道のオーラ範囲を広げるスキルもあるので活用したい。右クリックでオーラが広がるところにモンスターが触れると,強制的に後ろを向かせられるため,バックアタックによるダメージアップも狙えるあたりが渋い。
聖王を使う上では,“いかにして敵をコントロールして仲間が攻撃しやすい状態を作り出すか”が重要になってくるという印象だ。周囲を囲まれている時は旋風,前にいるときは縮星など,モンスターの位置に合わせて引き寄せ系のスキルを使い分け,厄介な相手は「天川」や不動といったスキルで動きを止める。
中でも面白いのが「白雨」だ。使用すると聖王が分身しながら連続攻撃を仕掛けるのだが,この時は相手をロックしつつ自由に移動できる。つまり,パーティの仲間が待ち構えているところに敵を運んでいくことができるわけで,ほかのキャラクターのスキルと組み合わせれば,いろいろと強烈な攻撃が成立しそうだ。
前回の新職業「魔法少女」がいわゆるキャスター系だったのに対し,今回の格闘家はゴリゴリのバトル系。攻撃がスピーディでバリバリ連続技がつながるのに加え,魔珠や天道の特性を理解するとより奥深くなっていくだろう。主能力値システムによる装備集めと合わせ,とにかくバトりたい人には嬉しいアップデートという印象だ。10月26日の実装日を楽しみに待とう。
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