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AMD,次世代グラフィックスコアアーキテクチャを公開。HD 2000以来の「VLIW」は終焉へ
AMDは,次世代グラフィックスコアアーキテクチャの開発にあたり,
- マルチタスクが可能な複数のエンジン
- 並列コンピューティングユニット
- マルチレベルのリード/ライトキャッシュ
の実装を果たしたと公表しているが,4Gamer的に最も注目すべきは,「R600」の開発コードネームで知られたATI Radeon HD 2000シリーズ以来,現行製品であるRadeon HD 6000でも採用され続けている「VLIW」(Very Long Instruction Words)アーキテクチャを,AMDが捨てる点だ。
今回はGPUコンピューティング向けの開発者会議ということもあって,アーキテクチャの説明はGPUコンピューティング向けのものに絞られ,グラフィックス周りに関しての話は行われてないが,それでも,非同期タイプの「Compute Engine」(計算エンジン)を複数搭載してマルチタスク性能を引き上げることや,VLIWにおけるThread Processor(スレッドプロセッサ)に相当すると思われる「Compute Unit」(計算ユニット)に4基の16-wayのSIMDコアと1基のスカラ演算ユニットを搭載することなどが明らかにされている。
なおAMDは,イベント最終日におけるEric Demers(エリック・デメル)CTOの基調講演で,次世代アーキテクチャを採用したGPUのライブデモを披露するとのこと。こちらにも期待が高まるところだ。
AMD Fusion Developers Summit 11公式Webページ(英語)
- 関連タイトル:
Radeon HD 7900
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(C)2011 Advanced Micro Devices, Inc.