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[COMPUTEX]PowerColor,「HD 7970 X2」カードの実動デモを展示。フルスペックのHD 7970を1枚のカードに2基搭載
「Devil 13」と書かれたロゴが入ったGPUクーラーは,3連ファンを搭載する3スロット仕様のもの。PCI Express補助電源コネクタは8ピン×3なので,x16スロットからの給電も合わせると最大525Wを供給できることになる。
つまり,70W程度の余裕が生まれることになる。そこでTulはHD 7970 X2の外部出力インタフェース部にオーバークロックボタンを用意して,動作クロックと動作電圧の引き上げを行えるようにしたのだという。
Tulのマーケティングスペシャリスト,Tia Chang氏は「見てのとおり,カードはもうすでに問題なく動いているので,あとはAMD待ち。AMDが発表さえしてくれれば,7月中にも市場投入できるだろう」と述べていたので,今回動作していたサンプルは製品版にかなり近い状態のものだと見ていいのではなかろうか。
ファンの使い勝手を追求した「Vortex」シリーズ始動
2D時と3D時でファンの大きさを変えるアプローチも
Vortex III自体は,2スロット仕様のGPUクーラーなのだが,隣接するスロットに余裕がある場合は,“ファン部”を引き出すことで,風量を最大13%向上させられるとのこと。また,ファンを引き出す部分は手動なので,角度をつけてエアフローの調整をすることも可能だという。
また,2Dアプリケーション実行時はファンを畳んで短くして動作音の低減を図り,3Dアプリケーション実行時はファンを伸ばして風量を稼ぐというコンセプトモデルも展示されていた。それをどうやって自動制御するのかとか,羽を短くして本当に静音化を図れるのかといった疑問もないわけではないが,Tulがグラフィックスカードメーカーとして,クーラーの開発に力を入れていることは間違いなさそうだ。
PowerColor公式Webサイト
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