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AMD,次世代デスクトップ向けGPUが2013年中に登場しないと明言。「今年1年,Radeon HD 7000で行く」
2013年2月8日,4Gamerでは,AMDのデスクトップPC向けGPU戦略について氏に話を聞く機会が得られた。その詳細は追ってお伝えする予定だが,ひとまずはこの重要な新情報について,速報をお伝えしたいと思う。
「Radeon HD 7000はまだ普及の途上にある」
AMDはかねてより,開発コードネーム「Sea Islands」(シーアイランズ)と呼ばれるデスクトップPC向け次世代GPUを開発中だと噂されてきた。一方,1月10日の記事でお伝えしているように,同社は,開発コードネーム「Solar System」(ソーラーシステム)と呼ばれるノートPC向け新世代GPUを搭載した(と思われる)「Radeon HD 8700M・8600M・8500M」をリリースしたりしていたので,「Sea Islandsもそろそろではないか」と思っていた読者は多いのではなかろうか。
だが,「重要なニュースがある」と前置きして続けたNekechuk氏は,「2013年,デスクトップPC向けGPUは,Radeon HD 7000シリーズを継続する」と断言した。AMDは,同社のOEMとなるPCメーカー――具体的にはDellおよびHewlett-Packard――向けに,「Radeon HD 8000 OEM」という製品ラインナップも用意しているが,「OEM向けHD 8000の中身はHD 7000シリーズと完全に同じもの」(Nekechuk氏)とのことだ。
競合は2013年にも次世代GPUを投入予定と噂されているが,「Radeon HD 7000シリーズは,性能面で優位に立ち,業界最高性能を維持するだろう」(同氏)とのこと。店頭価格も含めた総合力では,Radeon HD 7000シリーズで十分に戦っていけるというわけである。
もちろん,氏が挙げた理由は表向きのもので,背後では,当面の間,次世代ゲーム機のGPUに集中したいとか,28nmプロセス世代で(GPUコアの規模を維持したまま)性能をこれ以上引き上げるのは難しいと判断したとか,開発予算の都合とか,さまざまな理由が存在することは考えられる。ただ,確実にいえることは,2013年もAMDのデスクトップPC向けGPUはRadeon HD 7000シリーズということだ。
ただ,だからといって何もしないというわけではない。AMDは2013年,日本市場も含む世界規模で,積極的なプロモーション活動を行う計画を持っているという。そのあたりについては,後日掲載予定の詳報でお伝えしたいと考えているので,お楽しみに。
AMD公式Webサイト(英語)
日本AMD公式Webページ
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