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セガ,「爆烈軍団レネゲード」を2011年秋にリリース。Avalanche Studiosが開発する,ド派手なビークルアクションとは
レネゲードは原題を「Renegade Ops」といい,見下ろし視点で自分のビークルを操作し,襲ってくる敵を次々に破壊,粉砕,そして殲滅していくという爽快感あふれるゲーム。簡単操作でスピーディなプレイが可能で,マルチプレイモードでは最大4人のプレイヤーによるCo-op(協力プレイ)が楽しめる。
制作のAvalancheは,「Just Cause」シリーズで日本のゲーマーにも知られるメーカーで,同シリーズは,例えば主人公がヘリコプターに飛びついて敵のパイロットを蹴り落とし,それからパラシュートで降下して,高速道路を走る車の上に飛び乗り,ドライバーを引きずり出して車を奪うといったアクションがシームレスにつながるという,リアリティよりはゲームとしての気持ちよさをメインにしたアクションがアピールポイントだ。爆烈軍団レネゲードも,Jast Causeとはゲームシステムこそかなり異なるが,基本の考え方は同じで「難しいことを考えず,誰でもプレイできる作品」を目指したという。
「爆烈軍団レネゲード」公式サイト
そう語るのは,2011年6月にロサンゼルスで開催されたE3で,ゲームの説明をしてくれたAvalancheの開発者達。E3会場でレネゲードのゲームディレクターを務める,Axel Lindberg氏と,シニアプロデューサーのAndreas Thorsen氏の話を聞くことができたので,そのときの情報を織り交ぜてゲームの紹介をしよう。
ゲームディレクターのAxel Lindberg氏 |
シニアプロデューサーのAndreas Thorsen氏 |
レネゲードのストーリーは以下のようなものだ。
■ストーリー概要
マッドサイエンティスト「インフェルノ」が アフリカの都市で新型爆弾L.V.A.を爆発させ、 全世界を恐怖のどん底に叩き込んだ。 各国首脳は震え上がって彼に身代金を 支払う相談を始め、インフェルノの狂気は ますます危険なものとなっていく…。
何もできない国際同盟にしびれを切らしたブライアント将軍は、有能な兵士を各国から集めて特殊部隊を結成。彼らは「レネゲード(Renegade: 反乱軍)」と呼ばれた…
ストーリーは,ミッションとミッションの間にカットシーンが挿入されることで進んでいくが,アメリカンコミックス調で描かれたそれらのカットシーンはなかなかカッコよく,また,会話を選ぶような場面も出てくるらしい。登場する味方のキャラクターは,まさに王道的な正義漢といった感じだが,会話内容の選択次第では悪役インフェルノが意外に面白いとのことで,シリアスな物語ではなく,マンガチックでユーモラスなストーリーになっているようだ。
マップの総数は教えてもらえなかったが,同じマップでも天候や時間帯が異なると雰囲気がかなり変わり,バリエーションは豊富。公式サイトで公開されたムービーを見ると,ジャングルや砂漠地帯など,さまざまな場所で戦っているのが分かる。
敵の種類もさまざまあり,それぞれに動きや戦術が異なるという。そのためこちらも,範囲攻撃で敵の歩兵を一網打尽になぎ倒したり,ひたすら弾を撃ち込んだりなど,敵に対応した戦術を使う必要がある。固い敵を撃ち続けていると,だんだん装甲が剥がれてくるなど,見た目に楽しい演出も用意されているという。
順調に戦っていると最後にお約束どおりボスが登場。どんなボスが見どころなのか聞いたところ,Thorsen氏は「あまり詳しく話せないが,1面のボスの大きさや迫力はすごい」。またLindberg氏は,「3面のボスをぜひ見てほしい」とのこと。開発者オススメのボスがどんなものか,ちょっと見てみたい。
もちろん,倒すばかりではなくこちらがやられることもあるはずだ。自分のビークルがやられた場合,(高難度モードでない限り)ライフが残っていれば,そこでリスポーンという仕様だが,ビークルの乗りかえも可能で,ボス戦ではヘリコプターに乗りかえて戦うといったシーンも出てくるという。また,ゲームを進めることでアイテムがアンロックされるので,それを使ったカスタマイズもできる。どのように自分のビークルをカスタマイズしていくか,プレイヤーの戦略眼が問われるところだそうだ。
難度は,「カジュアル」「ノーマル」,そして「ハードコア」の3種類が用意されており,ライフの数,コンティニューの有無,攻撃のコンボのつながりやすさなどが異なる。オンラインのリーダーボードも用意されていて,ハイスコア獲得のモチベーションになってくれるはずだ。
マルチプレイは上記のように,最大4人のプレイヤーによるCo-opがあるが,それ以外に「対戦モード」もあるとのこと。これはプレイヤー同士で戦うのではなく,同じマップを同時にスタートして,どちらがハイスコアを稼いだかを競うものになるそうだが,マルチプレイについての詳細はいずれまたということだった。
いずれにしろ,マルチプレイはつい熱中してしまう中毒性の高いものになっており,部分的なデバッグのためにスタッフがマルチプレイを始めると,つい全員が参加して,結局最後までプレイしてしまうこともしばしばだったとのこと。
Avalancheとしては初めてのダウンロード専用タイトルになる本作がどのようなものなのか,リリースが楽しみだ。冒頭にも書いたように,日本での配信開始は2011年秋が予定されている。詳しい情報が入り次第,お伝えしたい。
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(C)SEGA
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