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夏だ,浴衣だ,マジックだ! 女子プレイヤー達が「マジック:ザ・ギャザリング」で真剣勝負を繰り広げたガールズイベントをレポート
“ガールズイベント”とあるとおり女性限定,しかも浴衣という,かなり変わった条件で華やかに行われた“マジック女子会”の様子を紹介しよう。
「マジック:ザ・ギャザリング」とは
1993年にアメリカで発売されるやいなや,大人気となった世界初のトレーディングカードゲームが「マジック:ザ・ギャザリング」(以下「マジック」)だ。今までに90にのぼるカードセットが発売され,カードは1万5千種以上。11の言語に翻訳され,70の国と地域で遊ばれており,世界規模の賞金制大会も定期的に開かれている。日本語版が登場したのは1995年で,国内でもさまざまなトレーディングカードゲームが生み出されるきっかけとなった。
今回のガールズイベントの会場となったSPORTS&CARD GAME BAR MINT SHIBUYAは,マジックのほか,スポーツのトレーディングカードを多く扱うカードショップで,広い対戦スペースにはしゃれたバーカウンターがあり,お酒や食べ物を楽しみながらカードゲームが遊べるというのがウリだ。
メニューにはマジックの呪文やキャラクターにちなんだ各種のカクテルが並ぶ |
対戦スペースには2段になった特製テーブルが。飲み物などを上に置けるため,カードをぬらしてしまう心配がない |
大会が始まる13:00には,事前に申し込みをした16名のプレイヤーが集合。マジックをほとんどやったことがないという人から,10年来のベテランまで,幅広いプレイヤーが集まっていた。
今回は「浴衣で来るとサプライズプレゼントあり」との告知があったため,多くの参加者が浴衣を着用。普段のマジックの大会では見られない,華やかな雰囲気になっていた。
大会は「マジック基本セット2015」を用いたシールド戦で行なわれた。シールド戦は,その場で新品のカードパックを開封し,そのカードでデッキを構築して戦う形式だ。各プレイヤーがもともと所持しているカード資産による差がないので,初心者でも遊びやすいルールと言える。
ちなみに,使用するカードパックやウェルカムドリンクサービスなどは,すべてWizards of the Coastの提供で,参加費は無料という,非常にお得なイベントとなっていた。
「マジック基本セット2015」について
マジック基本セット2015は,7月18日に発売されたばかりのカードセットだ。過去の基本的なカードの再録と新カードの追加が行われており,構築済みの「エントリーデッキ」(価格:1200円,税別)など,初心者向けの関連商品も発売されている。
筆者としては,構築済みデッキが2個入っていてすぐに対戦できるうえ,2個のデッキに使われているカードを組み合わせて,さらに戦略的なデッキを作ることも可能な「対戦キット」(価格:3000円,税別)がオススメだ。
都合で途中退出したプレイヤーがいたので,筆者も代わりに1回戦だけ参加させてもらった。受け取ったのは赤黒のデッキで,問題なく戦えるレベルの強さだったが,対戦相手が繰り出す緑の強力クリーチャー群にたじたじ。接死(何らかのダメージをクリーチャーに与えたら破壊する能力)を持つ「女王スズメバチ」と,同時に場に出る“働きバチ”トークン達にボコボコにされ,スキをついて反撃しようにも,トークンを生み出す「スズメバチの巣」が控えていてまったく手が出せず,あえなく敗戦となった。
大会が終わった後も,参加者はまだまだ対戦を続けたり,それぞれ連絡先を交換し合ったりと,女性プレイヤー同士,交流を深めていたようだった。
なお,今回の好評を受け,次回の開催がその場で決定。今後は「MINT」の主催により,月1回のペースで女性限定のマジックイベントをやっていきたいとのことだ。次回は8月30日18:00からの開催で,参加費用はドリンク代のみとなる。デッキの貸し出しやレクチャーがあるため女性1人で参加するもよし,連れの男性も観戦は可能なので,カップルで来るのも大丈夫だ。
また,それとは別に毎週水曜日の夕方は女性のテーブルチャージが無料になる「レディースデイ」となっている。TCG好きの女性であれば,渋谷へ遊びに行った帰りに一度足を運んでみよう。
帰り際に,デッキケースやピンバッジなどがお土産として渡された。右上の箱は女性上司のアドバイスによりつけ加えられたというバスセットで,いかにも女子力が上がりそう |
優勝賞品になったフィギュアは,9月発売のFUNKO製「POP! - Game Series: Magic: The Gathering」(各1500円・税込)。大会後は写真撮影会のモデルに |
――今回のイベントを開こうと思ったのはなぜですか?
格内氏:単純に,「私が女性プレイヤーと戦いたい!」思ったからです。ですが,予想以上に応募が多かったので,私は1回だけしか戦わなかったんですが,それでも貴重な経験をさせていただいて,とても興奮しました。
――応募人数はもっと少ないと予想していたんですか?
格内氏:定員16人と設定したものの,本当に集まるのかと,MINTの方と一緒にハラハラしていました。それが蓋を開けたら,予想外にたくさんのお客様がいらして,うれしかったですね。
――実際に開催してみての感想はいかがでしたか?
格内氏:こんなに女性の多いマジックのイベント風景を見たことがなかったので,絵面がまず信じられなかったですね(笑)。でも,皆さん真剣にプレイしていて,慣れている方も多く,これもちゃんと“マジックの大会”なんだなと感じました。この風景は本物だ,夢じゃない! って2,3時間経ってやっと実感しています。
――こんなに華やかになったのは,浴衣の効果も大きいですよね。なぜ浴衣推しのイベントにしたんですか?
格内氏:せっかく夏だから! という思いつきだったんですが,大勢の方が着て来て下さってよかったです。
――8月末の女性イベントは,MINTさんが主催なのでWizards of the Coastさんは直接関係はないと思うのですが,今回のような主導のイベントも,また開催される予定はありますか?
格内氏:そうですね。いつとは具体的に言えませんが,新セットが出たタイミングにまたできたらと思います。「@mtgjp」のTwitterをフォローしていただければ,そういった告知も確認できるかと思いますので,ぜひチェックをよろしくお願いします!
――今日は私も楽しかったです,ありがとうございました。
「マジック:ザ・ギャザリング」公式サイト
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