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日本中の「UMvC3」プレイヤーが大阪に集結。因縁の対決で沸きに沸いた格闘ゲームイベント「KUBODSGARDEN」レポート
「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」公式サイト
「KUBODSGARDEN」公式サイト
また,ほかのタイトルで名を馳せた強豪選手も続々参戦。eLiveのプロゲーマーRF選手をはじめとした「ストリートファイターIV」シリーズの猛者や,「ストリートファイターIII 3rd STRIKE」の梅園選手,「戦国BASARA X」のトッププレイヤーはやし選手,「MELTY BLOOD」シリーズ,「AQUAPAZZA」の王者GO-1選手,「BLAZBLUE」シリーズの超選手,辻川選手など,格闘ゲームファンなら名前を聞いたことがあるだろう強豪プレイヤー達も会場に足を運んでいた。
そしてもちろん,昨年5月に開催された前大会の覇者ふり〜だ選手,「MARVEL VS. CAPCOM」シリーズの強豪液体金属選手も顔を見せる。プレイヤースキルの粋を尽くしたファンタスティックなプレイが続出し,その美しい動き,見たことがないコンボが炸裂するたび,会場は大いに盛り上がっていた。
関東まで5時間かけ,頻繁に「UMvC3」をプレイしに行くという逸話を持つG.X選手。人類一「UMvC3」を愛しているといっても過言ではない彼も,もちろんこの大会に参加 |
eLive proと契約しているプロゲーマーRF選手。今年もアメリカで開催される大規模大会「Evolution Championship Series 2012」を見据えての参戦か。日本で開催される数少ないUMvC3の大会とあって,アメリカのプレイヤーも注目していたようだ |
今大会のルールは,各プレイヤー2つまで使用チームを選択できることになっている。2試合先取の予選トーナメントが進行していくなか,8つに分かれたブロックを勝ち上がったのは,以下の選手達だ。
- Aブロック:DIEちゃん選手(レッドアリーマー / モリガン / バージルorシーハルク / 豪鬼 / ダンテ)
- Bブロック:液体金属選手(マグニートー / Dr.ドゥーム / フェニックスorマグニートー / ハガー / フェニックス)
- Cブロック:マスヤマ選手(スペンサー / タスクマスター / ウェスカーorアイアンフィスト / タスクマスター / スペンサー)
- Dブロック:JEO選手(モリガン / ウェスカー / ストライダー飛竜orモリガン / ホークアイ / ストライダー飛竜)
- Eブロック:超選手(ストライダー飛竜 / マグニートー / バージルorウェスカー / マグニートー / バージル)
- Fブロック:タケタニ選手(C.ヴァイパー / Dr.ドゥーム / バージルorC.ヴァイパー / バージル / センチネル)
- Gブロック:まめスパイダー選手(スパイダーマン / タスクマスター / バージルorスパイダーマン / デッドプール / センチネル)
- Hブロック:ウダリーマー選手(アマテラス / レッドアリーマー / バージルorアマテラス / ダンテ / ウェスカー)
もちろん,いわゆる“強キャラ”と言われているキャラクターをチームに組み込んでいるプレイヤーは少なくないものの,顔ぶれとしてはかなり多彩なキャラクターが残ったという印象だ。ネットワーク対戦などでは,普段はあまり目にすることのないキャラクターのハイレベルな動きに,観客達もどんな戦術が展開されるのか固唾を飲んで見守っていた。
その中から決勝へ上り詰めたのは,ストライダー飛竜,マグニートー,バージルという“強キャラ”達をすべてハイレベルで操る超選手と,モリガンという決して高評価ではないマニアックなキャラクターを巧みに操るJEO氏の2名。
決勝戦は,JEO選手(モリガン)のソウルフィスト連射を,超選手がいかにかいくぐるか,という点が焦点となった。ここで活躍したのは超選手のストライダー飛竜。ワープ系必殺技のヴァジュラを駆使して一瞬でモリガンに接近し,遠距離戦に持ち込ませず的確にダメージを与えていく。一方,モリガンが機能しない状況に追い詰められたJEO選手は,ストライダー飛竜,ウェスカーで盛り返そうとするものの,最後は超選手がマグニートーのマグネティックショックウェーブ→バージルの円陣幻影剣というコンボでフィニッシュ。日本全国から集結した「UMvC3」プレイヤーの頂点に見事輝いた。
トーナメント終了後はエキシビジョンマッチとして,因縁の対決とも噂される液体金属選手(マグニートー / Dr.ドゥーム / フェニックス)vs.回転王選手(ゼロ / レッドアリーマー / バージル)の10試合先取マッチが行われた。序盤戦は液体金属選手の操るフェニックスに翻弄され,7-2と大差を付けられていた回転王選手。フェニックス対策用キャラクターとして起用したレッドアリーマーが上手く機能せず,勝負は一方的な展開になるのかと思われた。だが液体金属選手の動きに慣れたのか,中盤戦以降はレッドアリーマーとゼロによる怒涛のラッシュを展開し,なんと勝負は8-8までもつれ込む。
だが,残念ながら回転王選手の反撃もここまで。最後は冷静な液体金属選手のマグニートーが本領を発揮し,10-8という結果で液体金属選手の勝利となった。
準優勝のJEO選手は「サムライスピリッツ」「アルカナハート」シリーズで有名なプレイヤー。モリガンという非常に繊細な入力が必要なテクニカルキャラクターを大舞台に臆せず使いこなし,決勝戦まで上り詰めた |
優勝の超選手は「BLAZBLUE」シリーズでの闘劇優勝経験もある東海の強豪プレイヤー。予選トーナメントは緊張からか相手のミスに救われて勝ち上がった感はあったが,決勝トーナメントでは盤石の試合運びを見せてくれた |
因縁の対決後は参加者達が交流を深めるべく,抽選でチームメイトを決めるランダム2on2大会が開催。普段はネットワーク対戦が主軸となるタイトルとあって,初めて直接会話するケースも多かっただろうが,そこは同じ「UMvC3」を愛するプレイヤー同士,すぐに打ち解けて,ランダム2on2大会は大きな盛り上がりを見せていた。
そしてこの2on2大会を制したのはDIEちゃん選手(レッドアリーマー / モリガン / バージル)&メガネ選手(スペンサー / Dr.ストレンジ / ウェスカー)という,いずれも「ギルティギア」シリーズで名を馳せた2人のチーム。DIEちゃん選手のレッドアリーマー,メガネ選手のスペンサーが爆発的な活躍を見せ,数々の強豪を倒しての優勝となった。
見事因縁の対決を制した液体金属選手。主力であるマグニートーがK.O.されても,フェニックスがダークフェニックス化して盛り返すという盤石の展開が勝利の秘訣か。「もっと相手の良いところを引き出したかった」と余裕のコメントも |
とも選手&タケタニ選手との決勝戦を勝利し,見事優勝したDIEちゃん選手(左)&メガネ選手(右)。両者とも同じ関東勢で,普段から一緒にプレイしている戦友とのこと |
日本のプレイヤーが優勢なことが多い格闘ゲームジャンルでは珍しく,アメリカをはじめとした海外勢が活躍する「MARVEL VS. CAPCOM 3」シリーズ。この大会に参加した中から,アメリカの大舞台でも活躍するプレイヤーが生まれ,そして日本人が世界の頂点に立つというシーンは,格闘ゲームファンならば誰もが期待しているはず。世界中で注目を集める格闘ゲームのビッグタイトル――「ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3」の今後の展開を,これからも見逃さずに見守っていきたい。
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