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[gamescom]ダークな海賊アクションアドベンチャー「Raven’s Cry」は,開発元をReality Pumpに変えて急ピッチで制作中
Raven’s Cryと聞いて,「まだ開発続いてたの!?」と思った読者は,なかなかの洋ゲーファンだろう。もともとはフィンランドのOctane Gamesが開発を担当し,2012年に発売されるはずだったタイトルだ。だが,いっこうに開発が進行しないことにTopware Interactiveも業を煮やしたようで,デベロッパの変更を決断,新たにTwo WorldシリーズのReality Pumpを選んでいる。Reality Pump製のゲームエンジン「GRACE2」によって描かれる世界は,ずいぶんと洗練された印象になった。
もっとも,現時点ではReality Pumpが関わって3か月しか経っていないそうで,セリフはすべて開発者が自分達で録音した呻き声といったレベル。まだまだ完成にはほど遠い様子だが,靄(もや)や逆光といった照明効果に加え,キャラクターのアニメーション,そしてカリブの集落やガレオン船のディテールといった部分の進化から,GRACE2の実力は垣間見える。
なおRaven’s Cryは,スコットランドから新大陸へと渡海中だった家族の乗った船が海賊に襲われ,身寄りをなくして育った主人公Christopher Raven(クリストファー・レイヴン)が,その復讐のために旅に出るというベースストーリーとなっている。
17世紀後半のポート・ロイヤルやハバナ,そして海賊たちの生き方などをリアルに描いているそうで,血と恨みに溢れたダークな世界の中,プレイヤーは自由にサブクエストを選びながら冒険するというオープンワールド型のゲームとなる予定だ。ゲームの舞台はメキシコの内陸部や南米のジャングルまで,かなり広範に及ぶという。
現状のデモを見る限り,2013年内の発売は望み薄といったところであるが,RPGジャンルで定評のあるReality Pumpが関わることで,このプロジェクトも俄然,魅力が増してきた。
「Assassin’s Creed IV: Black Flag」(PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One / Xbox 360 / Wii U)は手ごわいライバルとなりそうだが,海賊モノ好きなら,Raven’s Cryの今後にも注目しておくべきだろう。
Raven's Cry公式Webサイト(英語)
- 関連タイトル:
Vendetta - Curse of Raven's Cry
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Raven's Cry
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