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【PR】ゲーマー向け防滴キーボードは,本当に水がかかっても大丈夫なのか。Corsair「K68」で試してみた
今回取り上げる「K68 Mechanical Gaming Keyboard − Red LED − Cherry MX Red」(型番:CH-9102020-JP,以下 K68)も,そんな「古くて新しい」キーボードの1つだ。
「Cherry MX Red」スイッチで防塵・防滴対応を実現した初のゲーマー向けキーボード
なので,ちょっと埃(ほこり)っぽい環境であるとか,近くに置いてあった水のペットボトルを倒してしまったとか,そういう状況であっても,K68なら安心というわけである。
実際,どれだけ安心なのかは実例を見てもらったほうがよいだろうということで,ちょうど編集部に来ていたBRZRK氏に無理を言って,「キーボードが12度傾いた状態」でゲームをプレイしてもらい,その最中に上から水をかけてみた。15度ではどうしてもキーボードのバランスが取れなかったので12度としているが,ともあれ,その結果は下のビデオでまとめたとおりとなる。水でこれだけ大丈夫なら,埃の侵入による接触不良やチャタリングの不安も,普通の環境で使う限りはまったく問題ないと言っていいのではなかろうか。
今回のテストでは,Cherry MX Redキースイッチを採用しつつ,防塵防水機構のない「K63 Compact Mechanical Gaming Keyboard − Cherry MX Red」(以下,K63)とタイプフィールを比べてみたが,少なくとも筆者の体感レベルでは,防塵防滴機能を採用することによる負の影響は皆無だと断言していい。
なお,念のためお伝えしておくと,Cherry MX Redは,Cherry MXシリーズの中にあって,押し込んでも底打ちするまでクリック感のない,ストレートな押し心地のスイッチだ。押し切るまでの長さ「ストローク」は4mmであるが,2mm押し込んだところでスイッチは反応する(=入力が入る)仕様で,バネの荷重(≒押下圧)は約45g±20gという,「深くなければ浅くもなく,重くなければ軽くもない」という,まさに中庸をいくスイッチである。人を選ばないスイッチという言い方もできるはずだ。
クセのないシンプルな日本語配列ながら追加機能も利用できるK68
防塵防滴という重要なポイントを先に紹介したが,ここからはキーボード全体を見ていくことにしよう。
K68は10キー付きの日本語フルキーボードで,キーごとに赤色LEDを埋め込んだ製品となっている。
もう1つ重要なのは,長めのキーには両端にダミースイッチを入れてあることで,これは,キーの端を押したきに引っかかりなく沈み込んでくれるという使い勝手のよさに一役買っている。もちろん,ダミースイッチも防塵防滴構造だ。
パームレストは底面にある2か所のヒンジに押し込んで取り付けるという,よくある仕様だ。必要に応じて着脱できる |
表面に細かい模様が刻んであって,ほどよいグリップが得られる。一方で細かい凹凸のおかげで手が密着せずムレにくい |
キートップの高さは列によって異なるタイプ――横から見たとき,円筒の一部に内接するような感じで段差のある,いわゆる「ステップスカルプチャ」仕様――だが,[Space]キーの列は筐体から同13mm,最も低い[Caps Lock]キーの列が同11mmで,つまり[Space]キーの列で言うと,キートップは接地面から31.5mm高いことになる。もちろん個人の自由ではあるのだが,付属のパームレストを使ったほうが無理のない手首の角度でキータイプできるので,基本的にはパームレストの利用を勧めたい。
本体重量はパームレストを除いた状態で実測約1.43kg,パームレスト込みで同1.5kgだった。十分な重量と,底面にある滑り止めゴムのおかげで,ゲームプレイ中にガタつくとか,動いてしまうとかいった心配は無用だ。とても安定感のあるキーボードである。
直径4.5mmと太いのだが,存外に柔軟性があるので,取り回しに苦労することはまずないはずだ。
同時押し周りは完璧。Cherry MX Redの安心感も大きい
ゲーマー向けメカニカルキーボードということで,K68はNキーロールオーバーかつAnti-Ghosting(アンチゴースト)仕様となっている。
Microsoft製Webアプリケーション「Keyboard Ghosting Demonstration」でチェックしてみても,複数キーの同時押しが確認でき,かつ,「複数のキーを同時に押したとき,押していないキーの入力も入ってしまう」問題であるGhosting(ゴースト)も一切出ていない。同時押し周りは完璧と言ってしまっていいだろう。
メンブレンキーボードや安価なメカニカルキーボードでは,キーごとにバネ圧のバラツキがけっこうあって,それがスムーズな打鍵,ひいてはスムーズなゲームプレイに影響することが多かったりする。そういうバラツキ感が,K68にはまるでないのだ。このあたりはさすがCherry MXキースイッチといったところだろう。
実際にFPSタイトルをいくつかプレイしてみたが,移動や武器の切り替えはスムーズで,とても気分よくプレイできている。
LEDイルミネーションやキーの機能はソフトウェアでカスタマイズ可能
ここまでK68のハードウェアを中心に見てきたが,Corsair製統合ソフトウェア「Corsair Utility Engine」(以下,CUE)を使うと,LEDイルミネーションやキーの機能割り当てをカスタマイズ可能だ。
ちなみに組み込み済みの発光パターンは7種類。下のムービーはその7パターンのうち,常時点灯である「スタティック」を除く6パターン,そのデフォルト設定をまとめてみたものだ。
さて,CUEの持つもう1つの重要な機能であるキーへの機能割り当てだが,結論から先に述べると,K68では,CUEを使うことにより,全キーのカスタマイズが可能である。設定項目は「アクション」とされており,以下に挙げる全8種のアクションから選択,設定のうえで,任意のキーへ登録できる。
- マクロ:キー押下とマウス操作(※移動と左右メインボタンのクリック)を「イベント」として複数組み合わせ,マクロとして登録可能。イベント間のディレイ(delay,遅延)も設定できる,かなり強力なソフトウェアマクロだ
- テキスト:チャット用の短文をキーに割り当てる機能。日本語の登録も可能だが,日本語が使えるかどうかはゲームタイトルに依存する
- キーの再マップ:キーに別のキーを割り当てる機能だ。キー押下のほかにマウスのクリックを割り当てることもできる
- メディア:キーにメディアプレーヤー再生制御の機能を割り当てる機能だ。K68だと独立したメディアキーがあるので,これを使うことはあまりないだろう
- アプリケーションの起動:キーにアプリケーションの起動を割り当てる機能。Windows既定のアプリケーションだけでなく,それこそゲームなど,任意の実行ファイルを登録できる。よくプレイするタイトルを登録しておくとけっこう便利だ
- タイマー:カウントダウンまたはカウントアップタイマーをスタートさせる機能をキーに割り当てることができる。MMORPGでクールタイムを管理するのに使えそうである。ちなみに,タイムアップ後に任意のサウンドを鳴らすことも可能だった
- 無効化:特定のキーを無効化する機能で,本体奥の[Windows]キー有効/無効化ボタンと連動させることができる。つまり,日本語キーボードでゲーム中問題になりやすい[半角/全角]キーもゲーム次第で無効化させることができるわけだ
- プロファイルスイッチ:LEDやキー割り当ての内容は「プロファイル」として複数個保存できるが,それらを切り換える機能である
長く愛用できるゲーマー向けキーボードと言えるK68
あえて欠点らしい欠点を探すなら,LEDイルミネーションが赤一色で,流行のフルカラーにはなっていないことくらいだろうが,約1677万色から色を選択できるキーボードには,コスト高という問題がある。それに対してK68なら,この仕様で実勢価格が1万円台前半だ(※2017年9月16日現在)。
現実的な金額で購入でき,ハードもソフトもとことん使い倒せる,長く愛用できるキーボードとして,K68はPCゲーマーに広く勧められる製品である。
「で,お勧めなのは分かったけど,どこで買えるのさ?」という意見はもっともだ。今回は販売店のリンクを下に示しておくので,K68に興味を持った人は,リンク先で店頭価格などをチェックしてもらえればと思う。
CorsairのK68製品情報ページ(英語)
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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