プレイレポート
PS Vitaに隠されたもう一つの機能が解禁!? 全100種類のモンスターを発見/捕獲/育成できる位置情報エンターテイメント「モンスターレーダー」インプレッション
「モンスターレーダー」公式サイト
※掲載している画像は,メーカーから提供された公式素材です
「こちら」の記事でもお伝えしたように本作は,位置情報サービス「PetaMap」と連動するタイトルだ。プレイヤーはとある研究所の研究員となり,PS Vitaを“目には見えないモンスターを探知するレーダー”に見立てて,PetaMapに登録されている100万件以上のスポット情報に関連づけられたモンスター達を,発見/捕獲/育成していくことになる。
モンスターの探し方には,マップビューとスコープビューの2種類がある。まずマップビューは,自分を中心とした広域地図上で,周囲のモンスターを探すというもの。地図そのものはゼンリン社製の全国詳細地図がプリインストールされているので,通信環境がなくても問題なく表示されるのだが,プレイヤーの現在地を素早く,正確に取得する際にはその限りではなく,3G/Wi-Fiモデルでのプレイが推奨されている(Wi-Fiモデルでも,現在位置推定機能を利用してプレイ可能)。
実際にマップビューを起動してみると,街の主要スポットにモンスターがいるわいるわ。試しに近く(10メートル以内)の信用金庫にいたモンスターをタッチしてみると,画面がスコープビューに遷移。スコープビューは,背面カメラを通じて表示される実写背景に,モンスターのシルエットが表示されるという,いわゆるARアプリのような感覚。PS Vitaを左右に動かすことでモンスターを画面内に捉え,捕獲可能距離にいるモンスターをタッチ。動き回るモンスターをレーダーの中央に捉え,タイミング良くタッチできれば捕獲成功だ。
ちなみに,信用金庫(銀行系のスポット)で捕まえたモンスターは「ピンサーツ」種,ガソリンスタンドで捕まえたモンスターは「スタンドン」といった具合に,スポットにちなんだものが用意されているようだ。メーカーによると,ランドマークなどの特殊なスポットでは,レアなモンスターが捕獲できるとのこと。
なお,そういったレアモンスターは,そのスポットまで直接行かなくても,「リモートハンド」という遠距離捕獲用のアイテムでゲットしたり,「モンスターマーケット」で購入したりできるという親切設計だ。
モンスターは捕まえたら終わり,というわけではなく,研究所内の保育器で育てることが可能だ。遊んであげたり,餌をあげたりといったお世話をすると,モンスターによっては“進化”することもあるそうで,ここはやり込み要素として楽しめそうな予感。ただし,お世話を怠るとモンスターが脱走してしまうので,その点は注意が必要である。モンスターが保育器から脱走すると,ARタイトルならではのちょっと面白い演出が見られるので,一度くらいはわざと脱走されるようにしてみるといいかもしれない。
そのほか,捕まえた(育てた)モンスターをマーケットで売買したり,モンスターの着せ替えアイテムをコレクションしたり,ほかのプレイヤーとトップブリーダーランキングを競い合ったり,トップブリーダーランキングや「near」を通じて,ほかの研究員との交流を楽しんだりもできる。
「モンスターレーダー」は,ほかのローンチタイトルと比べると「本格的なゲーム」という感じでないのは確かだが,PS Vitaの新機能をうまく取り入れつつ,「遊べる」位置情報系ARアプリに仕上がっている印象だ。現時点で100種類のモンスター,200種類のアイテムが実装されているのだが,メーカーによると,今後アップデートを行う予定もあるそうなので,末永く楽しめそう。持ち歩く機会が多くなりがちなPS Vitaに最適なタイトルなので,外出のお供として,購入を検討してみてはどうだろうか。
「モンスターレーダー」公式サイト
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