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「3DMark」に新レイトレーシングテスト「Solar Bay」が登場。スマホでも実行できるマルチプラットフォームベンチマーク
Solar Bayは,Windows PCおよびAndroid端末向けのテストで,「Vulkan 1.1」APIとGPUのハードウェアレイトレーシング機能を利用したリアルタイムレイトレーシングによるシーンを描画する新世代のグラフィックス性能テストである。
Solar BayのAndroid版は,対応端末であれば無料で利用できる。20分間の連続実行により,端末の性能がどのように変化するかを検証する「Solar Bay Stress Test」も利用可能だ。
一方,Windows版のSolar Bayは,3DMarkの有料版であるAdvanced Edition(※SteamやEpic Games Storeの有料版も含む)やProfessional Edition向けの追加テストとなっており,無料版であるBasic Editionでは使用できない。
テスト中のシーンは,宇宙ステーション内でドローンたちがソーラーパネルを組み立てる場面が描かれる。ソーラーパネル表面は鏡のようになっているので,周囲の情景が映り込んでいるわけだ
Windows版で実行したところ,「GeForce RTX 3070」でも68000を超えるスコアを記録した。今どきのレイトレーシング対応PC向けGPUでは,性能が高すぎるのかもしれない。
ただ,Solar Bayのリリース時点で,リアルタイムレイトレーシング対応GPUを備えるスマートフォン向けSoC(System-on-a-Chip)は,Qualcomm製の「Snapdragon 8 Gen 2」くらいしかない。つまり,2023年モデルのハイエンドAndroidスマートフォンでなければ実行できないテストであり,実行できる環境を持つ人は限られるだろう。
なお,Solar Bayに対応したWindows版のVersion 2.27.8155のインストーラは,用意でき次第,4Gamer公式ミラーで配信を行う予定である。
4Gamerの3DMark配信ページ
3DMark 公式Webサイト(英語)
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