インゲームがサービス予定の3D MMORPG「極光 -AURORA-」とはどんなゲームか？　

　インゲームが，MMORPG「極光 -AURORA-」の日本サービスを開始することが明らかになった。これに先立ち，近日中にクローズドβテスター募集が開始される予定だ。これまでブラウザゲームを中心にサービスしていた同社が手掛ける最初のクライアント型MMORPGとなる。

　本作は，中国Aurora Interactiveが4年の歳月と1億元をかけて開発した3D MMORPGで，東洋的な世界観が特徴となっている。ゲームのキーワードは「運命」である。
　ゲームの舞台は「意思を持った世界」。それも人間に敵意を抱いた世界であり，その中で，滅亡の危機に瀕したプレイヤー達は次々ともたらされる災厄に立ち向かっていく。

※以下，画像は開発中のものです

　この世界の謎を追うメインストーリーの任務（クエスト）とは別途で数多くのサブ任務が用意されており，さまざまな状況に応じて分岐が行われるので，どの任務を追っていくのかといったプレイヤーの選択により運命が分かれるということのようだ（排他的な分岐ではないので，戻って別ラインを追うことは可能な模様）。

　プレイヤーキャラは，世界背景や特徴が異なる以下の3か国，

• 映月国（水）　
• 烈日国（山）　
• 晨星国（雪）　

から出身を選択したうえで，8クラスからなる職業を選択する。職業は大きく4系統あり，それぞれ2種類の構成だ。

　侠士 （戦闘系）
　　　剣聖
　　　狂戦

　方士（魔法系）
　　　道人
　　　天師

　丹士（回復系）
　　　神医
　　　薬霊

　巫士（召喚系）
　　　鬼巫
　　　祭司

　派閥（ギルド）や一般のパーティなどは国を問わず交流が可能だが，エンドコンテンツの一つとして用意されている国戦は国単位での戦いとなる。国ごとに特徴が異なるので，どのような物語や任務が展開されるのか気になるところだ。厳しい任務が予想される本作では，職業の需要も変化していくということなので，キャラクタービルドの幅は広がりそうだ。


　装備品にも特徴はある。中でも目を引くのは「法宝」といったアイテム。日本だとCHUSENに取り入れられているので雰囲気の分かる人もいるだろう。元は仏教用語のようで，どちらかというと抽象的な概念なのだが，本作ではバラエティに富んだアイテムとして導入されている。羽ばたいて宙に浮かんだり，ペットのようにフィールドを歩き周ったりと，まったくの無機物から動物型まで数多く取り揃えられている。
　法宝は，相棒として共に戦ったり，ときには騎乗アイテムとして活躍する。種類も「陸」「海」「空」に対応するものが存在し，飛躍的に移動スピードが向上するうえ，あらゆる場所に容易に行くことができるようになる。種類が豊富なので，使いこなすことでゲームの楽しみ方も変化しそうだ。


　国戦と並ぶエンドコンテンツの一つに，パーティ単位の対人戦がある。これはメインクエストからも誘導されるものとなる。災厄とともに，戦争はストーリーと結び付けられた要素として存在しているようだ。
　その他，任務などで活躍する自動移動機能などのサポート機能，日常任務というデイリークエストやフィールド上に点在するダンジョン，国家対抗の拠点防衛戦（PvE）やプレイヤーが動物に変身してほかのプレイヤーと競うレースといったお遊び要素も用意されている。
　とりあえず，3D MMORPGとして十分な機能を備えていそうなことはうかがえる。


　独自開発のゲームエンジンは，パーティクル制御もウリのようでエフェクトは派手めであり，DoF（被写界深度ボケ）などにも対応している。それでいて，比較的低スペックでもハイクオリティなゲームがプレイできるという。開発会社（Aurora Interactive；極光互動）が会社名をタイトルにしているあたりに自信が感じられる。かなりの労力と資金を投入した本作の仕上がりに注目してみたい。まもなくクローズドβテストも開始されるとのことなので，続報に期待しよう。

「極光 -AURORA-」公式サイト