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AMD,「A10-7870K」を発表。Godavariと呼ばれていた新型APUは1万9000円弱で発売に
2014年1月14日にリリースされた「A10-7850K with Radeon R7 Graphics」(以下,A10-7850K)以来,A10シリーズの最上位モデルが更新されるのは今回が初めてである。
そんなA10-7870Kだが,モデルナンバーの数字が20増えただけということから想像できるとおり,A10-7850Kと比べ,仕様の大枠に変更はない。2基の整数演算ユニットで1基の浮動小数点演算ユニットを共有する「Steamroller Module」を2基,「Graphics Core Next」アーキテクチャに基づいく演算ユニットを8基統合した「12 Compute Core」搭載プロセッサという点で,A10-7870KとA10-7850Kはまったく同じだ(表)。
A10-7870K | A10-7850K | |
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開発コードネーム | Godavari(Kaveri Refresh) | Kaveri |
製造プロセス技術 | 28nm | |
物理/論理コア数 | 4基 / 4基 | |
CPUコアモジュール数 | 2基 | |
L2キャッシュ容量 | 2MB×2 | |
CPU定格/最大動作クロック | 3.9GHz / 4.1GHz | 3.7GHz / 4.0GHz |
CPUコア動作倍率 | ロックフリー | |
GPUコアアーキテクチャ | Graphics Core Next (GCN 1.1?) |
Graphics Core Next (GCN 1.1) |
DirectXサポート | 12.0 | |
シェーダプロセッサ数 | 512基 | |
GPU演算ユニット数 | 8基 | |
テクスチャユニット数 | 32基 | |
ROP数 | 16基 | |
GPUコア最大クロック | 866MHz | 720MHz |
メモリコントローラ | デュアルチャネルDDR3-2133 (※AMD Memory ProfileによりDDR4-2400も対応) |
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TDP(熱設計消費電力) | 95W |
開発コードネームがKaveriからGodavariに変わっている以上,半導体として何らかの最適化が入ったことは間違いないが,発表されているスペック上の違いは,A10-7850KのCPUコアが定格3.7GHz,最大4GHzで,GPUコアが最大720MHzとなるところ,A10-7870Kで順に3.9GHz,4.1GHz,866MHzになっている点のみという理解でいい。
ただ,既存のFM2+プラットフォーム対応マザーボードで使えるのは魅力といえるのも確かだ。低価格なAPUからのアップグレードパスとしては,相応に価値があるのではなかろうか。
AMD公式Webサイト
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AMD A-Series(Kaveri)
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