ガストは本日(2012年4月2日)付けで,PlayStation 3用ソフト
「アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜」を,
6月28日に発売すると発表した。価格は,通常版が7140円で,数量限定のプレミアムボックスが1万290円(いずれも税込)。
今回は第1報として,登場人物やストーリー,新システム
「想い出を紡ぐ」を始めとしたゲームシステムの情報が届いているので,さっそくお伝えしよう。
なお本作には,予約特典として
オリジナルドラマCDが用意されているほか,ゲーム本編の発売前日となる6月27日には,本作のサウンドトラック
「アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜オリジナルサウンドトラック」が3675円で,ボーカルアルバム
「- Twilight Hour - アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜ボーカルアルバム」が2415円(いずれも税込)で,それぞれ発売されるとのこと。ファンはこちらも覚えておこう。
本作は,1997年に発売された第1作
「マリーのアトリエ」から続く,
「アトリエ」シリーズの最新作。可愛いビジュアルと,中毒性の高い“アイテム合成/調合”システムを併せ持つことで人気のシリーズである。
ちなみに本シリーズは――ファンならご承知のとおり――第3作の
「リリーのアトリエ」からA○(○は番号)という形で通し番号が設定されている。今回発表されたアーシャのアトリエは
「A14」。つまり,
シリーズ14作めとなる。以前
「こちら」の記事でお伝えしたとおり,前作まで続いていた3部作の流れは本作で一度リセットされ,
世界設定やイラストレーターも一新される。どのような形で“アトリエ”が新生するのかも見どころである。
そんな本作の主人公は,人里離れた平原のアトリエに住む
「アーシャ・アルトゥール」(CV:井上麻里奈)だ。彼女には数年前に行方不明になった妹
「ニオ・アルトゥール」(CV:伊瀬茉莉也)がいる。妹が生きていることを知ったアーシャが,彼女を探す旅に出る決意をするというのが,本作のストーリーラインである。世界は,人類がゆるやかに“滅び”に向かっていく
「黄昏の時代」として描かれており,グラフィックスも少しもの悲しげな雰囲気だ。
ストーリー
約束が、始まる。
幾度めかの黄昏の時代が始まり、再び何度目かの慎ましやかな生活が取り戻されつつある世界の、とある一地方。
そこには、国家のような統治された組織は無いものの、人々が手を取り合って暮らしていた。
その中に、人里離れたアトリエで薬を作って生計を立てている、一人の女の子がいた。
彼女の名前はアーシャ。
以前は祖父と妹と三人で暮らしていたが、数年前に祖父が他界した後、妹も行方不明となってしまい、今はペットのうしがいるだけで、天涯孤独の身となっている。
妹がいなくなってからしばらくは失意の底にいたが、祖父の頃から取引している旅の商人の協力もあり、新たな生きがいを見つけ、立ち直ることに成功するのだった。
そして、哀しみの記憶も少しずつ薄れ始めていたころ。
いつものように薬の材料を探して、アトリエ近くの遺跡に出掛けたアーシャは、そこで、いなくなったはずの妹の姿を見かけることになる。
妹が生きていて、世界のどこかにいることを知ったアーシャは、すぐさま妹を探すために旅立つことを決意する。
手がかりなんて何もないし、何をすればいいかもわからない。
ただ、この世界のどこかで、妹と再会できることだけを信じて。
■アーシャ・アルトゥール
CV:井上麻里奈
Ayesha Altugle
Age:17 / Blood:A / Height:157cm
職業:薬士、のちの錬金術師
黄昏の大地で、一人生きる少女
人里離れた平原にぽつんと建ったアトリエに、一人で住んでいる女の子。平原に生えた薬草や珍しい植物を探り、薬を作って生計を立てている。
数年前に行方不明になった妹が生きていることがわかり、妹を探して黄昏の世界を巡る旅に出ることを決意する。
■ニオ・アルトゥール
CV:伊瀬茉莉也
Nio Altugle
Age:13 / Blood:A / Height:148cm
職業:家事手伝い
黄昏に消えた少女
アーシャの妹。数年前に、アトリエの近くの遺跡で行方不明となる。姉想いの妹で仲もよく、毎日のように薬の材料の採集を手伝っていた。行方不明となったのも、ひとりで薬草の採集に出掛けていた時のことだった。
その後何の手がかりも無く時間だけが過ぎ、アーシャが悲しみからようやく立ち直りかけてきた頃に、世界のどこかで生きていることが判明する。
新たなるアトリエの世界へようこそ
栄華の時代は過ぎ去り人類は黄昏の時代を生きている。
形なきこの世の理を体系化し、学問として形を成したもの。
それが、この世界における錬金術です。
やがて錬金術の万能の力はあまねく地上に行き渡り、人類はその繁栄を極めました。
……それからはるか後世。栄華の時代は過ぎ去り、人々のほとんどは錬金術の存在を忘れてしまいました。
前時代の遺産から途切れ途切れに得られる恩恵を受けつつも、それらが次第に枯渇していく中で、ゆっくりとした滅びを待つばかりの、どこか長閑さすら感じさせる、人類の黄昏の時代が、新たなアトリエの物語の舞台となります。
主人公は、そんな美しくも儚い世界で日々を生きる、一人の女の子です。
一風変わりながらも、アトリエとしての根本を大切にしたストーリーがさらに濃い密度で展開されます。
アルトゥールの薬草園 |
アルトゥールの薬草園内部 |
リーゼンガング内部 |
黄昏れた世界を表現した色彩。繊細ながら壮大なフィールド
アーシャのアトリエ。ここから彼女の物語が始まる。
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アルトゥールの薬草園。薬士のアーシャはここで材料を調達するのだろうか。
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アーシャのアトリエ内部とアルトゥールの薬草園内部。外見だけではなく、内部の作り込みも前作以上に強化。
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草木などのオブジェクトも繊細に。それ以外にも今作では黄昏をテーマにした壮大なフィールドを歩き回れます。
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シリーズ最新作となる本作では,従来の「戦闘システム」「調合システム」などにもメスが入っているが,やはり注目は新システム
「想い出を紡ぐ」だろう。
本作には過去のシリーズ作品にあったような,「何年以内に目標を達成する」といった,ゲームらしい設定は用意されていない。本作の目的はあくまでも
「行方不明になった妹と再開する」ことであり,妹との再会に向けたさまざまなシチュエーションで答えを探して出していくことで物語が進んでいくという。アーシャはストーリーの中で遭遇した事柄を日記に記すことで過去の記憶を振り返り,その過程で人として成長していく。日記をうまく使って,謎を解いていくようなスタイルになるのかもしれない。
新拡張システム「想い出を紡ぐ」
本作で新たに導入される拡張システムが、この「想い出を紡ぐ」システムです。
主人公はストーリーの中で発生する様々な事象に対して、日記を書くことで自らの記憶を振り返り、その過程で、人として成長していくことになります。
また、本作にはこれまでのアトリエにあったような、「何年以内に、目標を達成する」といった、システマチックな目標がありません。
主人公の目的はただひとつ、「行方不明になった妹と再会する」ことです。
プレイヤーは様々な状況で提示される選択から答えを探し出すことで、物語が進んでいき、目的の達成に近づいていくことになります。
妹のニオと一緒に過ごすアーシャ。
妹と過ごした、自らの記憶を振り返り行方不明になった妹と再会するため、彼女は旅立つ。
この世界のどこかで、妹と再会できることだけを信じて。
さらに進化した戦闘システム
前作よりもアクティブにコストターン戦闘をさらに拡張。
今回は移動にコストの概念が追加され、敵との位置関係が戦略に影響する、ターン型でありながらより動的な戦闘システムを採用しました。
調合システムの再構築
「結果」だけでなく、「過程」を楽しむ調合システムへ。
本作の調合システムでは、これまで材料の吟味や思考など調合の前段階に掛かっていたコストを圧縮し、その分、調合の過程を楽しめるように再構築しました。
新たなアトリエの世界を表現する、周辺システム
本作では周辺システムに対しても世界観を色濃く反映しました。
世界各地の特産品を売ってくれるバザールや、珍しいアイテムを持ちより評価を競い合う品評会といったコミュニティに関係するシステムなど、世界観を感じる
と共に恩恵を受けられるものをシステムを通して展開していきます。
完全数量限定プレミアムボックス&予約特典&オリジナルサウンドトラック情報
完全数量限定プレミアムボックス
アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜 プレミアムボックス
発売日:6月28日 価格:10,290 円(税込)
予約特典
アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜予約特典オリジナルドラマCD
サウンドトラック
アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜 オリジナルサウンドトラック
発売日:6月27日 価格:3,675 円(税込)
ボーカルアルバム
- Twilight Hour -アーシャのアトリエ〜黄昏の大地の錬金術士〜ボーカルアルバム
発売日:6月27日 価格:2,415 円(税込)