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個性的な音楽&グラフィックスが心地よいiOS向けADV「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第19回
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印刷2012/07/28 10:00

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個性的な音楽&グラフィックスが心地よいiOS向けADV「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第19回

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スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。

 今回取り上げる「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇(ユニバーサルバージョン)」は,SteamでPC向けに配信されているインディーズゲーム「Superbrothers: Sword & Sworcery EP」を日本語化したタイトルのiOS版だ。音楽のクオリティの高さと緻密なドット絵で,欧米を中心に高い評価を受けていたアドベンチャーゲームである。個性的とひと言で片付けるにはあまりにも深すぎる本作を紹介してみたい。

Superbrothers: Sword & Sworcery EPは,2012年6月21日に完全日本語化され,「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇」という邦題が付けられている。価格は450円(税込)
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「スキタイのムスメ:音響的冒剣劇(ユニバーサルバージョン)」ダウンロードページ



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 本作の舞台は遙か昔の山岳地帯。世界を旅するスキタイ族のムスメが,ときに人々を助け,ときに魔物を倒し,使命を果たしていく……というのが本作のストーリーとなる。
 なにぶんゲームの説明がごくわずかしかないため,世界観の設定がよく分からないかもしれないが,プレイしながら想像力を働かせ,あれこれ妄想して楽しむのが,本作の正しいプレイスタイルといえるだろう。

ドットで描かれた登場人物たちのグラフィックスに目を奪われるが,背景の美しさも本作の魅力だ
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アドベンチャーパートの難度は高めな印象を受けるが,少し考えれば分かる謎も多いので,すぐに攻略サイトに頼らずじっくり挑んでほしい。音がヒントになることが多い
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 本作は大きく分けて,探索して謎を解き明かす「アドベンチャーパート」と,敵と戦う「アクションパート」に分かれている。前者が横持ち,後者が縦持ちでプレイすることになり,パートによって操作方法が異なる点に注意が必要だ。

 本作の大部分を占めるアドベンチャーパートでは,進みたい方向をタップ&ホールドするか,行きたい場所をダブルタップすれば移動可能。人に話しかけたり,オブジェクトを調べたりしたいときは,それらをダブルタップすればいい。あとは,「○○を手に入れる」「○○と話す」などの目的をこなして,物語を進めていけばオーケーだ。

 ただし,それらの目的は,ミッションとして提示されるわけではなく,登場人物たちとの会話や主人公の独り言からプレイヤーが読み解き,探っていかなければならない。ゲームスタート直後こそ,「丸太さん」と呼ばれる木こりがガイドをしてくれるが,しばらく進めるといなくなってしまうので,自分の力で謎を探し,解明していくことになる。

「絶世の大書」というアイテムを入手すると,登場人物たちの心中を探ることができるようになる。これを頼りに物語を進めていこう
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物語を進めていくとボスのような敵も出現する。最初は対処法が分からないかもしれないが,繰り返しプレイすれば突破できるようになるだろう
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 アドベンチャーパートを進めていると,敵が出現することもある。敵と遭遇したらいきなり戦闘に突入するわけではないので,まずは,敵をダブルタップして接近しよう。その後,端末を縦持ちに持ち替えることで,アクションパートへと切り替わる仕組みになっている。

 アクションパートになると,画面の右下に「」と「」のアイコンが表示されるので,これらを使って敵を撃破していこう。とはいえ,主人公みずから敵に斬りかかることはできないので,敵の突進に合わせて斬るカウンター戦法が基本となる。

 敵はたまにカウンターができない攻撃を仕掛けてくるので,その場合は,盾アイコンをタップして防げばいい。カウンターや防御に失敗すると,画面の左上に★マークで表示されている主人公の体力が減ってしまうので,体力がなくならないように注意が必要だ。
 体力がなくなるとゲームオーバーとなるが,その場で復活できるので,何度でも挑戦できる。ちなみに,戦闘中,盾アイコンを一定時間タップ&ホールドすれば,体力の回復が可能なので,敵の隙を見て回復するといいだろう。

 味わい深いテキストや,ドット絵で描かれた美しい背景,そして非の打ち所がない美しい音楽と,スキタイのムスメ:音響的冒剣劇(ユニバーサルバージョン)の完成度はかなり高い。本作を開発したSuperbrothersがファミコンゲームの良いところを取り入れたと語る作品だけあって,随所に8bitゲームへのオマージュが見て取れる。
 全体を通じて,絵本のような柔らかさと伝奇のような不気味さが同居するこのゲーム。ちょっとでも琴線に触れるもの感じられた人は,ぜひ体験してみてほしい。

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著者紹介:トリスター/目代将規
 ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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  • 関連タイトル:

    スキタイのムスメ:音響的冒剣劇(ユニバーサルバージョン)

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