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「戦国無双 Chronicle 2nd」は前作をベースに大幅ボリュームアップ。その魅力を伝えるメディア/プレイヤー体験会をレポート
2012年8月10日,コーエーテクモゲームスは9月13日に発売が予定されているニンテンドー3DS用ソフト「戦国無双 Chronicle 2nd」(2012年9月13日発売予定)のメディア体験会およびプレイヤー体験会を,神奈川県内の同社オフィスにて開催した。本稿では,メディア体験会のプレゼンテーションの内容と,実機デモプレイおよび試遊にて得た情報をお伝えしよう。
「戦国無双 Chronicle 2nd」公式サイト
鯉沼氏は,そうした戦国無双 Chronicleならではのスタイルがプレイヤーに非常に好評だったと述べる一方で,開発チームとしてはやり残したこと──例えば,ローカル協力プレイを実装できなかったこと──があったと話す。そのため,本作のタイトル名には続編を示す“2”ではなく,前作をベースに要素を追加したという意味を込めて“2nd”を使ったという。
また,追加要素の中には,前作を遊んだプレイヤーからの意見やリクエストに応じて追加したものも数多くあるとのことだ。
追加要素のうち,メインモード「無双演武」の「マルチシナリオ」については,前作が史実上の勝者側に沿ったストーリーだったことを踏まえたもの。前作のプレイヤーから挙がった,史実で滅びてしまう勢力側でも戦ってみたいというリクエストに応えたことで,本作のシナリオ総数は,前作の46本から70本超へと大幅に増加している。
目標地点は,下画面マップでマーカーが明滅している場所となる |
目標地点は4か所に分散しているので,各武将に指示を出す必要がある |
タッチパネルを使って,プレイヤーが操作していない武将にも目標を指示する |
まずは,今操作している武将で目標の撃破を目指す |
一つ目標を達成したら,武将を切り替えて次の目標撃破を目指す |
本作の特徴となるシナリオの分岐が発生。次に進む戦場をプレイヤーが選択できる |
すべての目標を撃破すると…… |
見事,ミッションクリア。この場合はミッションボーナスも達成しているので,その分の報酬も獲得 |
具体的には,まずゲームを進めて,特定の局面に到達すると,難度を示す★マークの付いた選択肢が登場する。プレイヤーがいずれかを選ぶと,その選択に応じてシナリオ選択画面のツリーに分岐が生じるという流れとなり,この手順を繰り返していくことで分岐も増えていく。
ゲームをスタートしてから1回エンディングに到達するには15〜20時間程度のプレイで十分だが,全部のシナリオをコンプリートしようとすると100時間を超えるボリュームになっているとのことである。
新キャラは,既報のとおり,「藤堂高虎」「井伊直虎」「柳生宗矩」の3名。ちなみに新キャラへのリクエストは,プレイヤーだけでなく,社内の戦国無双ファンからも挙がったそうだ。そうした周囲の要望に応えるという意味と,上記のとおり,本作ではシナリオを大幅に追加することから,シリーズでは久々に新キャラを追加したと鯉沼氏は述べる。
本作のイメージキャラとなる藤堂高虎は,前作の真田幸村と対になっており,幸村の赤/炎というイメージに対し,高虎の青/氷となる。
また会場では,井伊直虎が“可憐な女性”という設定とは裏腹に大胆な足技を使うことや,柳生宗矩の駆使する新陰流などが披露された。
新モード「猛将演武」は,一定の条件下でスコアなどを競うチャレンジモードだ。猛将演武には,指定された種類の敵のみを次々に倒していくルールなど,全16種類が用意されており,ランキング機能で全国のプレイヤーとスコアを競うこともできる。
また,このモードでは,ローカル通信による2人協力プレイを楽しむことも可能で,1人よりも2人で遊んだほうが高いスコアを獲得できるとのことである。
さらに前作の大きな特徴だった,プレイヤーが操作する主人公キャラのカスタマイズは大幅に強化された。前作同様,男女が選べるのはもちろんのこと,顔/頭/胴/腰の4部位についてカラーとパーツを選択できるようになっており,加えてボイスも5種類から選択できる。なお,各部位のパーツについては,ゲーム中で条件を満たすとアンロックされて増えていくとのことだ。
そのほか,新ステージとして1586年の「人取橋の戦い」と1578年の「上月城の戦い」が追加された。武器種も前作の168種から225種に,アイテムも50種から70種と増加している。
また,前作でもすれちがい通信で武器のやり取りが可能だったが,本作では武器にプレイヤーの名前を刻印できるようになる。
上記のポイントのほか,試遊で気づいた点は,チュートリアルとなる序章が,前作よりも丁寧に作られている点だ。とくに,4人の武将を切り替えて攻略していくゲームであることが強調されており,前作を未体験という人もとっつきやすくなっている印象を受けた。
前作の戦国無双 Chronicleは,無双シリーズが持つ“一騎当千”という,もともとの魅力に加え,操作する武将を切り替えたり,ほかの武将に指示を出したりと,より戦略的/戦術的に楽しめるタイトルだった。その前作に,新たな要素を加え,ボリュームを大幅にアップした戦国無双 Chronicle 2ndは,さらに多くの人が楽しめるゲームと言えるだろう。
試遊機は,2012年7月に発売されたばかりのニンテンドー3DSLLだった |
会場では,2012年9月発売予定の「戦国無双3」の武将をあしらったロングクッションも紹介された。すでにかなりの数の予約が入っているとか |
「戦国無双 Chronicle 2nd」公式サイト
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