プレイレポート
[TGS 2012]カプコン×グリーにより「バイオ」シリーズがソーシャルゲーム化。iOS版「バイオハザード VS.」を会場でチェック
東京ゲームショウ2012では,KONAMIの「メタルギア」シリーズがソーシャルゲームになることが大きな話題となったが(関連記事),カプコンの「バイオハザード」シリーズも,ソーシャル要素を備えた基本料金無料のタイトル「バイオハザード VS.」としてグリーのブースに展示されていた。
グリーブースに展示されていた体験版はiPhone向けで,試遊ということで通信対戦はできなかったものの,アクションの基本システムやゲームの雰囲気などは十分に味わえる内容だった。
画面はプレイヤーの足から上が見える三人称視点になっており,画面中央の照準器を敵に合わせて撃って倒すという,それ自体はオーソドックスなものだ。操作はタッチスクリーンのバーチャルコントローラーを使用し,左のパッドによる移動と,右のボタンによる攻撃が可能だ。スマホ向けとしてはよくあるタイプなので,普段からこの手のゲームを遊んでいる人なら問題なく操作できるだろう。
クリス |
クレア |
ジル |
キャラクターはライフルのほか,ハンドガン,ロケットランチャー,ショットガンなどを最初から装備していて,画面右上の武器アイコンを左右にスワイプすることで変更でき,画面上のキャラクターが武器を装備し直したり,リロードするアクションなどもちゃんと入っている。武器は,ライフルなら連射可能,ロケットランチャーなら大きな破壊力で複数の敵を巻き込み,ショットガンなら近接攻撃が強いという感じになっており,サービス開始後には,課金などによって購入できる武器も用意されていくそうだ。
仲間にはクレアが,敵にはウェスカーらしきキャラクターがいることを確認したが,なにしろAIが操作するキャラクターであり,こちらの意志とはあまり関係なく動き回るため,それ以外のキャラクターは筆者には見つからなかった。現在はクリス,クレア,ジルの登場が発表されているが,ほかにどんなキャラクターが登場するのか,また,キャラクターの能力差などがあるのかといったことは,今後明らかにされていく予定だ。
「カプコン」公式サイト
ウリであるチーム対戦が体験できなかったので,現状ではまだなんとも言いづらいが,無料でプレイできるアクションゲームとして悪くない印象だ。個人的にはキャラクターの動きが少々固いように思えたので,配信が開始されるまでに操作系などがさらにブラッシュアップされることを期待したい。
現在有料アプリとしてカプコンより配信されている,本作に似たコンセプトのiOS向けの「バイオハザード マーセナリーズVS.」では最大4人のプレイヤーが参加できたが,3G回線を使って最大6人まで参加できるとなれば,ゲームとしてかなり遊べるものになるのではないだろうか。グリーが得意なソーシャル要素が,ゲーム内にどのような形で組み込まれるのかも気になるところだ。
本作は2012年内にiOSおよびAndroid向けに配信される予定になっている。プレイは無料なので,バイオシリーズのファンや,手軽な対戦アクションを楽しんでみたい人は,ぜひ試してみよう。
- 関連タイトル:
バイオハザード VS.
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