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「黒い砂漠」の新クラス「ダークナイト」プレイレポートを掲載。モデルのような肢体から繰り出される太刀の一撃に注目だ
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印刷2017/02/10 17:00

プレイレポート

「黒い砂漠」の新クラス「ダークナイト」プレイレポートを掲載。モデルのような肢体から繰り出される太刀の一撃に注目だ

 ゲームオンがサービス中のオンラインMMORPG「黒い砂漠」で,2017年2月15日にアップデートが行われ,新クラス「ダークナイト」が追加される。

 2016年5月に開催された「Pmang感謝祭」で初めて存在が明かされたダークナイト(関連記事)。当時はまだ「ダークエルフ」という開発名での発表だったが,そのイラストを見て心奪われたファンも多かったのではないだろうか。11月に開催されたオフラインイベントでは,開発元であるPearlAbyssキム・ジェヒ企画チーム長からより詳しい情報も公開され,実装日がそう遠くないことを予感したファンもいたに違いない。
 そのダークエルフが「ダークナイト」として,いよいよ実装される。今回,4Gamerでは,実装に先立ちプレイする機会を得たので,そのプレイフィールを紹介しよう。

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エルフ由来(?)のプロポーションは抜群

その美肌は褐色というよりも健康的な色白の印象だ


 今回レポートする「ダークナイト」は,開発名でダークエルフと呼ばれていた。そこからも分かるように,普通のエルフと違い,褐色系の肌を持つエルフの女性キャラクターとなる。
 とはいえ,デフォルトのダークナイトの肌は,褐色というほど茶色っぽくはなく,黄色人種系の肌の色に近い。非常に見慣れた色合いで,妙にしっくりくる印象だ。いわゆるダークエルフをモチーフにしたキャラメイクをしたいなら,意識的に褐色系の肌を選ぶといいだろう。

上がダークナイトで,下がレンジャー。レンジャーは透けるような白い肌で,ダークナイトは健康的な肌色といった印象だ。同じエルフでも肌の色の違いが際だっている
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女性キャラクターだからか,ヘアスタイルの種類はかなり豊富。耳が出る髪型を選ぶと,エルフ特有の長く尖った耳を確認できる
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こちらがダークナイトのアバター。基本的に,ボディラインの出る身体にピッタリしたものを好むようだ。左肩に大きなバラの装飾をあしらっているアバターは,ダークナイトと同時に実装される「ローザ・カシス衣装」
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攻撃力は申し分ないが,初動に難あり

連続コンボで隙を補う上級者向けのクラスだ


 ダークナイトのバトルスタイルは,「太刀」による近接戦闘を主体としている。サブ武器を持たず,太刀一本で戦うその姿は非常に男らしい(?)。

抜刀状態のダークナイト。彼女のポーズや左手の上に揺らめく紫色のオーラなど,その立ち振る舞いはレンジャーよりもソーサレスに近い印象がある
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 身の丈を超えるほど長い太刀だけあって,攻撃範囲は非常に広い。だが,太刀が重いためか,攻撃モーションは若干遅い。

初動時に太刀を振り上げるモーションがあり,攻撃するまでに若干のタイムラグがある。少し攻撃速度は遅めで,太刀を“ブンブン”ではなく“ブウンブウン”と振っている,と書くと分かるだろうか。太刀を振ると表れる紫色の軌跡が美しい
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 攻撃以外でも太刀の重さが影響しているのか,移動速度も少し遅い。さすがにジャイアントほどではないが,近接戦闘主体のクラスということもあり,可能ならば装備などで補いたい。
 この移動速度の遅さをフォローするスキルとして,ソーサレスの「レイヴン」に似た「霧深い霞」という移動スキルを持っている。前方への移動限定だが,一瞬で距離を詰められるため非常に便利だ。

暗闇に身を包み,一瞬で移動する「霧深い霞」。MPを消費するが,手軽に回復できるスキルを持っているのでそれほど問題にはならないだろう
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個人的には「霧深い霞」よりも,Fキー単発で出せる突進攻撃「チャージスラスト」が使いやすかった。刺して引き抜く,という2つの動作それぞれにダメージ判定がある意外にえげつない攻撃だ
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 さて,ダークナイトの攻撃範囲は前述のとおり,通常攻撃とスキル攻撃,そのどちらも驚くほど広い。さすがに真横の敵までカバーするのは難しいが,前方の視界に入っている相手ならほぼ攻撃できるといった感じだ。
 ただ,攻撃モーションが遅いので,それをどう克服するかが鍵となる。それがダークナイトの難しさでもあり,面白さと言ってもいいだろう。

前方に対する攻撃範囲の広さ,そしてリーチは特筆すべきものがあるが,実は背後への備えがあまりない。頻繁にマウスを動かして敵を視界に入れる必要がある
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左右の敵に対しては,左右に移動しながら攻撃できる「フラットスラッシュ」を使っていけばいい。消費EPも少なめで使い勝手のいいスキルだが,スタミナの消費だけは気を付けよう
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 スキル攻撃に至っては,そのほとんどが複数体を同時攻撃できるほど攻撃範囲が広く,威力も高い。その代表的な攻撃スキルをここで紹介するが,威力が高いスキルほど,やはり発生モーションが遅くなるという傾向がある。

「チャージスラスト」に似た突進攻撃スキルで,距離を詰めながら相手を打ち上げ,そのまま叩き落とす「エアレイド」。「チャージスラスト」から連続でつなげることも可能
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右クリックで放つことができ,最大で2ヒットする「湧き上がる闇」。攻撃がヒットすると,相手に「シンボル」を付けることができる
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横切りで相手に大ダメージを与える「エクスキューション」。最大で10人までまとめて攻撃することが可能で,相手を硬直させつつ「シンボル」を付けられる。攻撃発生まで若干のタイムラグがある
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「エクスキューション」と同様に攻撃発生が遅い「ギアーズオブフェイト」だが,攻撃範囲は随一。命中補正もあるのでヒットしやすい
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自身の周囲に茨のエフェクトを描き出す「フォールンアース」。描かれ終わった茨は爆発し,周囲の敵にダメージを与える
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「カーマスリビアの魅了」はスキルスロットに入れて使うと即時発動だが,コマンド入力で使った場合は,キーを押してチャージしてから放つことができる。チャージして使用すると,ヒット数がアップする
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 「湧き上がる闇」や「エクスキューション」など,いくつかの攻撃スキルを相手にヒットさせると,「シンボル」を付与できる。このシンボルは十数秒で消えてしまうが,その前に「内なる暗黒の暴走」というスキルを使うと,最大7体のシンボルの付いた相手を爆発させ,ダメージを与えられる。この爆発の威力は,上記の攻撃スキルにも劣らない強力なものだ。

特定のスキルを当てることで,相手に付与できる「シンボル」。黒いシンボルからは紫色のオーラを放たれており,まるで呪いの刻印のようでもある
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「内なる暗黒の暴走」によるシンボルの爆発は必中で,周囲15m以内にいる7体までの相手を,ことごとく爆発させる。使用時は無防備なので,相手をノックバックさせたりダウンさせたりしたタイミングで使うといい
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 攻撃力は高いが,攻撃速度が遅い。とくに発生時の遅さは,ダークナイトにとって悩みの種となるだろう。それを解決するためには「攻撃スキルをつないでコンボを叩き込む」ことが,ベターな戦い方ではないだろうか。スキル発動時の隙をなくしつつ攻撃するには,スキルをつなげるコンボの研究が不可欠というわけだ。今回のテストプレイで試行錯誤してみたのが以下のコンボだ。

「エアレイド」で敵の懐に飛び込みながら連撃を加える。この前に「チャージスラスト」を使用してもいい
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「エアレイド」の打ち下ろしで相手がダウンしている隙に,発生モーションの大きい「湧き上がる闇」を叩き込み,シンボルを刻む
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さらに「引き裂く狂気」で追撃。ヒットごとにEP13を回復できるので,それにも期待する
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最後に「内なる暗黒の暴走」でシンボルを爆発させて締め
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 最後の「内なる暗黒の暴走」を使い終わった頃には,冒頭に使った「エアレイド」のクールタイムも終わっているので,再び同じコンボを叩き込むことができるはずだ。即興で組み立てたコンボなので,まだスキルを組み込めたり,スタミナ管理が雑だったりと穴はあると思うのだが,こういったコンボを状況に応じて使い分けていく,対戦格闘ゲームに求められるような対応力こそダークナイトには必要となりそうだ。

 ちなみに,太刀による近接戦闘が光るダークナイトは,補助武器を武器として使用しない。その代わりに,ソーサレスの魔法攻撃のような「ダークネスショット」をはじめとした,いくつかの遠距離攻撃スキルを持っている。近接攻撃スキルほど決定的な威力はないが,敵の行動を阻害するなど,サポートに最適なスキルがそろっているのが特徴だ。
 これらのスキルで敵を倒すというよりも,敵を釣ったり牽制したり,敵の行動を封じたりしてから距離を詰めてコンボを叩き込むなど,工夫して使うものとなるだろう。

A/Dキー+右クリックで放つことができる「ダークネスショット」。威力はそれほど高くないが,当たった相手を硬直させられる。遠くの敵を狙うのではなく,迫ってくる敵に使い,硬直したところにコンボを決めよう
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離れたところに一輪の黒っぽい紫のバラを咲かせる「フレグラントトラップ」。このバラに敵が触れると,爆発してダメージを与えるとともに気絶させる。敵の前進を止めるトラップとして便利だが,敵が集まっているところをピンポイントで狙い,一網打尽にするといった使い方も有効だ
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広範囲遠距離スキルとして使い勝手が良さそうなのが,7体まで敵を巻き込める「漆黒の灰」。ヒットすればバウンド状態に持ち込めるので,その隙に肉薄して太刀を叩き込みたい
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闇の精霊の怒りを100%を消費して,地面から太刀を召喚しつつ,フィールドにバラの文様を描く広範囲攻撃スキル「ベディルの狂気」。太刀の召喚と文様の完成と同時に,周囲に大ダメージを与える。闇の精霊の怒りを消費するスキルだけあって,その威力は絶大だ
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 攻撃スキルのほかにも,ダークナイトはいくつかの面白いスキルを持っている。
 ひとつは自己バフスキル「ベディルの独善」。このスキルを発動させると,通常攻撃と一部の攻撃スキルのダメージがアップする。ただし,発動中はEPが一定量減り続けていくというデメリットがある。「ベディルの独善」は任意でオン/オフが可能だ。

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「ベディルの独善」を使用すると,太刀に白いオーラのようなエフェクトが付与される。常時使用し続けているとEPが無くなり,攻撃スキルも使えなくなるので,トドメのコンボを叩き込むときに使うと良さそうだ。発動時には無防備になるので,周囲の安全を確認してから使うように
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 もう一方は,自己回復スキルの「精霊飽食」だ。精霊を食べるという文字にするとなかなか物騒なスキルだが,キーを押し続けているとHPとEPが回復し続けていくというもの。抜刀時のみ使用できるスキルで使用中は無防備になる。攻撃を受けると効果が途切れてしまうので,使用する状況に気を付けたい。

抜刀さえしていれば,いつでもどこでも使える「精霊飽食」。敵に囲まれてピンチに陥っても,その場から脱出さえできればすぐに立て直すことができる。ポーションいらずの便利なスキルだ
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 美しいプロポーションに惹かれて,ついキャラメイクしてしまいそうなダークナイトだが,キャラクターの性能としては既存の近接戦主体クラスの集大成といった位置づけではないかと思う。ただ,それぞれの良いところも悪いところも全部詰まっていて,彼女の真価を引き出すのは上級者でも少々やっかいなのでは,という印象だった。

 とはいえ,「フラットスラッシュ」でクルクル左右に回りながら手軽に戦っていくだけでも,PvEだけならとくに問題なくプレイが楽しめるはず。初心者が見た目でプレイし始めても,問題はないだろう。なにより,好きなキャラでプレイするというのは,大きなモチベーションになる。

 もちろん,レベルが上がって中ボスやボスなどに手を出し始めたり,PvPに参加するとなると,先述のように扱いは大変になる。
 とくにダークナイトは初動の遅さがポイントになるので,それを克服するために,周囲の状況を見定めて適切なコンボを選べる判断力と,それを確実に繰り出せるテクニックが必要不可欠となるだろう。上級者にとって,ダークナイトは,使い応えがあり,研究しがいのあるクラスと言えそうだ。

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