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Oculus VRの敗訴で約565億円の支払いを命令。ZeniMaxとのVR技術の不正利用を巡る裁判に評決が出る
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印刷2017/02/02 11:41

業界動向

Oculus VRの敗訴で約565億円の支払いを命令。ZeniMaxとのVR技術の不正利用を巡る裁判に評決が出る

 海外での報道によると,ZeniMax Media(以下,ZeniMax)とOculus VRの間で争っていたVR技術の不正利用を巡る訴訟で,テキサス州の陪審は,Oculus VR側による不正利用があったと判断し,同社と同社の創業者であるPalmer Luckey(パルマー・ラッキー)氏らに対して,5億ドル(約565億円)の支払いを命ずる決定を下したとのことだ。

 ZeniMaxとOculus VRの間で起こった訴訟については,2014年5月に掲載した記事に詳しくあるが,かいつまんで説明しておこう。この訴訟は,現在はOculus VRのCTO(最高技術責任者)を務めるJohn Carmack(ジョン・カーマック)氏が,ZeniMaxの子会社であるid Software在籍中に開発したプログラムコードを,Oculus VR側がVRヘッドマウントディスプレイ「Rift」の開発において不正に利用していると,ZeniMax側が訴えていたものだ。
 陪審はZeniMax側の主張を認め,Oculus VRが機密保持契約に反して,プログラムコードや資料を持ち出したと認定。Oculus VRとLuckey氏,およびOculus VRのCEOであるBrendan Iribe(ブレンダン・アイリブ)氏に対して,総額5億ドルという巨額の支払いを命じることになった。

 当然ながら,Oculus VR側では上訴を予定しているとのことで,最終的な決着が付くまでには,もうしばらく時間がかかることだろう。あるいは,知的所有権を巡る企業間の裁判ではよくあるように,改めてOculus VRとZeniMaxの間で和解が成立する可能性もある。その場合でも,Oculus VRからZeniMaxに対して,少なからぬ額の支払いは必要になる可能性は高い。

 Oculus VR側では,今回の訴訟によって,同社のVR技術に対する取り組みが揺らぐことはないと述べているようだ。

ZeniMax Mediaとid SoftwareがVR技術の権利を巡って,Oculus VRと創設者パルマー・ラッキー氏を告訴

GamesIndustry.bizによる当該記事(英語)

ZeniMax Mediaの公式Webサイト(英語)

Oculus VRの公式Webサイト(英語)


  • 関連タイトル:

    Rift

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