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アーケードTCG「CODE OF JOKER」の全国大会“アルカナカップ〜運命に選ばれし者〜”本戦をレポート。特別ルールを制したのはきゅーへー選手
大会に出場したのは,全国の店舗にて開催されたエリア予選を勝ち抜いた12名と,過去の大会で活躍した推薦枠4名からなる全15名のプレイヤー(1名欠場)だ。その精鋭達が戦うルールは,ゲーム序盤で入手できるベーシックな基本カード+自由に選んだカードパック(8枚入り)を20パックという特別なもの。普段使い慣れたカードで戦うわけではないので,入手したカードの良し悪しによって戦力に差がでるという運の要素が強いルールだが,そうした制限をデッキ構築やプレイスキルによってねじ伏せていけるかが勝敗を分けるポイントとなる。さらに,入手したカードの中でもっとも高いレアリティのものを“運命カード”とし,勝利したプレイヤーは対戦相手の運命カードを受け継ぐというルールになっており,それらトータルな意味での“運命力”が試される大会となった。
アルカナカップ本選ルール
■本選専用で用意したプレイデータを使用します。
・所持カード
スターターパック/青エントリーパック/黄エントリーパック
・ジョーカー
全てのジョーカーアビリティのレベルはMAXです。
※プレイデータは第3回アルカナカップ本選以外では使用することができません。
■各プレイヤー本選専用にカードパック(8枚PACK)を20PACK入手します。
ストーンボーナスで入手したカードも使用することができます。
■入手したカードから「運命カード」を選びます。
※カードパックから引いたカード(ストーンボーナスも含む)の中からもっともレアリティの高いカード1枚を「運命カード」としてプレイヤー自身が選びます。
「運命カード」は,必ずデッキに入れなければならないプレイヤーの運命を握る1枚です。
■「運命カード」を含む40枚のデッキで対戦します。
■勝利したプレイヤーは,対戦相手の「運命カード」を受け継ぎます。
受け継ぐ「運命カード」は,対戦したプレイヤーのものだけです。(対戦相手が自ら選択した「運命カード」のみ)
所持するすべての「運命カード」(受け継いだカードも含む)はデッキに登録しなければなりません。
■対戦ごとに,デッキおよびジョーカーの変更は可能です。
対戦の模様は,普段使いなれたカードやデッキではないというルールもあってか,長考が当たり前の長丁場や,両者が壮絶に殴りあう短期決戦など,なかなかカオスな様相に。また,定番デッキでは見慣れないカードが登場するなど,このルールならではのシーンが連発して会場内を大いに沸かせた。
ちなみに,TCGの大会というと,勝敗に影響するためプレイ中の詳しい実況はNGになるものだが,COJの大会では,状況が見るだけで分かる実況システムが用意され,プレイ画面に加え,カードの解説やログ,双方のデッキや手札・捨て札などが,実況者の操作で表示されるようになっていた。中でもウケがよかったのはプレイヤーの心拍数表示で,ピンチに陥ったプレイヤーの心拍数がグンと跳ね上がるなど,心理状態がビジュアルで確認できる面白い仕掛けだ。
トーナメントを勝ち抜き決勝までコマを進めたのは,賞金制大会マスター・オブ・エージェント優勝者・きゅーへー選手と,10月31日時点でAP全国1位のmondial選手という実力者同士。mondial選手先攻で決勝戦がスタートするも,手札に困窮したのかmondial選手は序盤から防戦に。一方,きゅーへー選手は着々と強力なユニットを場に出していく。決定打となったのは4ラウンドで,「清泉アクエリアス」のカード効果“対戦相手のトリガーゾーンにあるカードを1枚ランダムで破壊する”によってmondial選手の虎の子カードが破壊されると,もはや打つ手なし。運命的な一撃によって,きゅーへー選手が第3回アルカナカップの王座に輝いた。
また,表彰式に登場した本作の総合プロデューサー・西山泰弘氏から,新カードパック“Ver1.4 EX2”についてのアナウンスも行われた。すでに一部店舗でロケテストがおこなれている同バージョンだが,70枚の新カードや新種族“武身”の追加などで,COJの世界がさらに広がることになる。詳細なリリース時期は公式サイトでの発表を待ちたい。
第3回アルカナカップ優勝者きゅーへー選手,準優勝者mondial選手ミニインタビュー
――大会を終えての感想をお聞かせください。
きゅーへー選手:
2冠ってなかなかできないことなので,まさか優勝できるとは思ってませんでしたが,出るからには勝つつもりで挑みました。今後も何かできることがあれば,COJを盛り上げていけたらと思います。
――特殊なルールでの大会開催でしたが,参加してみていかがでしたか。
きゅーへー選手:
みんなが同じデッキになると思っていたんですが,カードの引きの差もあって,けっこう細かいところが違っていました。ぼくは(実戦的なカードが)引けたんですけど,mondialさんは引きが強くなかったのに決勝まで上がってきて。
mondial選手:
引きが弱いなりにできることをやりました。
きゅーへー選手:
運だけではなく,プレイングも重要ということですね。
mondial選手:
今回のレギュレーションはできることが限られていて,それを読み合う形でしたね。運も大きかったとは思いますけど。
――ルール上,普段は使わないカードもデッキに入れていたと思いますが,意外に使えると思ったものはありましたか。
きゅーへー選手:
やはりエレメント系は強いですね。現状のCOJの環境だと組み合わせで使うカードはデッキに採用しづらいんですけど,こういうレギュレーションだと,組み合わせがハマって発動すれば強いというのは,いっぱい発見できたと思います。
――決勝戦で戦ったとき,お二人のデッキ相性についてはどう思いましたか。
きゅーへー選手:
事前にお互いのデッキは知っていたんですが,僕のほうがデッキパワーは高かったです。先攻ならいつもどおりに,後攻なら(BPの高めな)赤系のカードでまくろうと思っていました。
mondial選手:
ぼくのほうは先行を取って(BPアップ効果のある)パンプカードを引いて手札と点数(ライフ)を奪って押し切る。後攻だったら,もう無理だとあきらめていましたね。
――試合ごとにデッキを変えましたか。
きゅーへー選手:
僕はほとんど変えてないですね。(相手から引き継いた)運命カードにあわせて調整したぐらいです。ただ決勝は準決勝で赤の強いSRが入ってきたので,それを活かせるデッキ構成にしました。
mondial選手:
2回戦のAEGさんとの対戦時は,相手のデッキがきゅーへーさんに似た堅い構築,堅い盤面でした。僕のデッキでは堅い盤面には勝てないので,パンプカードを一気に使うっていう決勝と同じスタンスで臨んで勝ちました。
――お二人の考えるCOJの魅力とはなんでしょうか。
きゅーへー選手:
一人でもできるし,友達と集まって遊ぶのも楽しい。いつでも対戦できるっていうことです。こういう大会も盛り上がるし,すごく友達の輪が広がるいいゲームだと思います。
mondial選手:
学生なのでやっぱり安さが魅力。(基本)無料プレイだけやってそれで(笑)。
きゅーへー選手:
(無料プレイだけではなく)けっこうやってるでしょ。ていうか(AP全国1位ということは)俺の4倍以上やってる(笑)。
――最後に,今後の抱負などをお聞かせください。
きゅーへー選手:
また次の大会があれば参加したいですし,イベントに呼んでいただければ盛り上げていきたいなと。
mondial選手:
個人的な目標ですけど,ランクKの上を目指したいと思います。できればAP全国1位をキープしたままで。
――ありがとうございました。
なお,大会の模様はニコニコ生放送のタイムシフトとYouTube Liveのアーカイブにて視聴可能だ。トッププレイヤー達の戦いが気になる人はぜひその目で確かめてほしい。また,今大会のキモであった,試合前のパック購入がおこなわれた大会直前生放送も同じく視聴できるので,あわせてチェックしてみよう。
「CODE OF JOKER」公式サイト
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