ランカー達による熱戦が繰り広げられた全国大会，「CODE OF JOKER CHAMPIONSHIP」決勝大会レポート。優勝はOGR選手の手に

　2016年5月22日，セガ・インタラクティブの対戦型デジタルカードゲーム「CODE OF JOKER」の全国大会“CODE OF JOKER CHAMPIONSHIP 決勝大会”が東京・セガ羽田1号館にて開催された。

　全国5か所で開催されたエリア予選を勝ち抜いた，強豪8名によって優勝の座が争われたこのトーナメント。優勝者には，今後配布予定のPRカード“鳳凰”の効果決定権が贈呈されることになっており，かつ現行バージョンでは最後の大会ということもあってか，大きな盛り上がりを見せた。本稿ではその模様をレポートしていこう。

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決勝大会は観覧無料とあって，会場にはたくさんのファンが来場。出場者に熱い声援を贈っていた。なお当日の試合の模様は，ニコニコ生放送とYouTube LIVEのアーカイブで視聴できる。より詳しい試合の流れを確認したい人は，そちらも合わせてチェックしよう

「CODE OF JOKER」公式サイト

高ランクエージェントが火花を散らした決勝トーナメント

　出場者の8人全員がエージェントランクK以上と，大会前から「誰が勝ってもおかしくない」と解説陣に言わせるほどの顔ぶれとなった今大会。互いの手の内を知り尽くした対戦が続くだけに，トーナメントはさまざまな逆転劇が続出する展開となった。

当日の実況席の布陣。左から，実況のミリオン土屋氏，解説は開発チームのむっく氏，ちゃみ氏，公認コスプレイヤーのなつき氏

全国で行われた予選を勝ち抜き決勝進出を果たしたのは，（写真左から）mondial選手，OGR選手，きゅーへー選手，Josha選手，あーさー選手，おぱん選手，vogel選手，ちょもす選手の全8名。試合前には激しい舌戦も繰り広げられた

　そうした熱戦を勝ち抜き，決勝にコマを進めたのは，ちょもす選手とOGR選手の2名だ。ここからまた決勝を飾るに相応しい熱戦が……と思いきや，OGR選手が相手のデッキ構築を読んだメタデッキをチョイスしたことで，決勝戦は思いも寄らない展開に。
　コストを増加させる“追い風”を，トリガーカードの“死神のランプ”でコストを減らすといった対策によって，ちょもす選手はほぼ手を封じられてしまい，OGR選手がラウンド4で相手のライフをすべて奪う結果に。まさかの早期決着によって，今大会は幕を閉じた。

決勝戦を戦うちょもす選手とOGR選手。対戦の模様は，プレイヤーのデッキや手札・捨て札，心拍数（！）などを表示する大会実況支援システムによって伝えられた

OGR選手が優勝した結果，PRカード“鳳凰”の効果は「【秩序の盾】を持つユニットを破壊する」というものに。実装は7月頃になるとのこと

決勝戦を戦ったOGR選手＆ちょもす選手 ミニインタビュー

　大会終了後，決勝を戦ったOGR選手とちょもす選手へのメディア合同インタビューが行われたので，その模様をお伝えする。

優勝したOGR選手（右）と準優勝のちょもす選手

――まずはOGR選手，優勝した今の率直な気持ちを教えてください。

OGR選手：
　勝てたことは大きかったですけど，賭けたもの^※が大きすぎて……。引退はしないにしても，この後にプレイしてたら「お前なんでやってるの？」って確実に煽られるので。

※OGR選手は，決勝戦前に「ちょもすに負けたら引退」と宣言していた。

ちょもす選手：
　「お前に負けたらカード全部あげる」って，ずっと言ってたもんね（笑）。

OGR選手：
　とはいえ，最後の大会だったので優勝できてうれしかったですね。

――大会に臨むにあたり，デッキ構成はいくつか考えてたのでしょうか。

OGR選手：
　「ちょもすさんは舞姫アリアン（デッキ）」といったように，使ってくるデッキが分かっている人がいたので，それぞれに対応したデッキを用意しました。あとは大会で多いだろう猿珍獣や，赤青のデッキに対応したメタデッキですね。

ちょもす選手：
　僕も猿珍獣，それと（1回戦で当たった）Joshaさん用と，あーさーさん用の3つは作ってきました。

――ちょもす選手は決勝を振り返っての感想はありますか？

ちょもす選手：
　うーん……。

OGR選手：
　けっこう一方的でしたものね。

ちょもす選手：
　（一方的なのは）僕がデッキを変える勇気がなかっただけだから，しょうがないんですけど。

――“死神のランプ”は予想されていました？

ちょもす選手：
　大会中にくらうとは思ってたんですけど，OGRさんは「やってこないだろう」と思ってました。

OGR選手：
　舞姫アリアンってメタるのが意外と難しくて。死神のランプ抜きで対抗するのは難しいんです。そういうカードを入れないと勝てないだろうと思い，最後に入れたらうまく回った感じです。


――決勝まで，舞姫アリアンとは当たっていないですよね？

OGR選手：
　ええ。もし当たっていて，（決勝のデッキが）バレていたら，ちょもすさんはデッキを変えていたかもしれない。でも，絶対に舞姫アリアンだろうと思ってたので……どうなっていたか分からないですね。

ちょもす選手：
　一応珍獣（デッキ）も用意していたので，出したかもしれない。でも，やっぱりOGR相手なら舞姫アリアンかな。

OGR選手：
　舞姫アリアンは，ちょもすさんが作ったデッキだからね。

――Ver.2.0がもうすぐ稼動しますが，またランカーに入りたい気持ちはありますか？

ちょもす選手：
　僕はスタートダッシュをします！

OGR選手：
　どういうシステムかによりますね。目指せる範囲なら，なっておきたいです。

――今日勝ち取った“鳳凰”のカードを使って？

OGR選手：
　PRカードが追加されるのは7月なんですよね。それまでミューズが生きているのかっていう。でも，紫属性にも（鳳凰の効果がよく効く）【秩序の盾】持ちがいたので，早く使いたいです。赤が一番好きなので。

――本日はありがとうございました。

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　なお，初のメジャーバージョンアップによってさまざまな新要素が加えられた新バージョン「コード・オブ・ジョーカーS」が，全国のゲームセンターにて稼働を開始している。基本プレイ無料ということに加え，新規プレイヤーにうれしい“スタートダッシュキャンペーン”も，6月1日〜30日の期間に実施されるとのことなので，興味を持った人は最寄りのゲームセンターに足を運んでみよう。

大会終了後には，5月26日に稼働した新バージョン「コード・オブ・ジョーカーS」の情報を発表する公開生放送が行われた

番組は，ゲーム中でナビゲーター“A.C.T.I.S.”を演じる声優・下田麻美さんと，CHAMPIONSHIPを制したOGR選手をゲストに招いて進行

新たに登場する新キャラクターの2人。従来までのキャラクターやA.C.T.I.S.のイラストも一新されている

新システムその1は，2種類のJOKERアビリティを選んで使える“W-JOKER”。また，JOKERゲージさえあれば何度でもアビリティが使えるようになった

キャラクターごとに用意されたJOKERアビリティにも新たなものが。また，デッキごとにJOKERを設定するようにも変更となった

新たなランキング方式や，カードパックを購入するためのアルカナコイン（AC）といった要素も紹介された

新システムその2は，新たな属性“紫”の追加。紫属性のみで使う独自のゲージが用意され，出したカードの効果によってゲージが増減。基本的にはゲージ消費が多いほど，強力なカード効果が発揮される

新属性の紫を含む，70枚の新カードがお披露目。いかにも強力そうなカードが紹介されるたび，会場には大きなどよめきが

新登場の紫属性カードは，使うごとにゲージの増減効果がある。ゲージの管理が勝敗の鍵を握ることになりそうだ

特徴的なユニットやVR/SRカードについては，実際のプレイ画面でその効果を説明。来場者からは「おおっ」という驚きの声も

赤・青・黄・緑属性の新カード。また，新バージョンでは従来のカードが使用不可となるが，一部のカードは“再録カード”という形で引き継がれ，全国対戦で使用できるようになる

今大会の優勝者・OGR選手と，開発のちゃみ氏による新バージョンでのエキシビションマッチも行われた。新属性の紫デッキを試そうとしたOGR選手だったが，慣れないデッキとちゃみ氏の容赦のない攻めの前に敗北

「CODE OF JOKER」公式サイト