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アグリアスら,ゲスト使い魔のアーツも明らかに。「Ark-cell」の最新情報が続々解禁されたLoVIII公式イベント「ヴァーミリオン フェスティバル」レポート
今回のイベントは,昨年2013年8月のLoVIII稼働後,半年にして初となるもので,近日実施が予定されている大型アップデートについての最新情報や,出演声優によるトーク,またトッププレイヤーチームによる称号をかけたトーナメント戦など,盛りだくさんのプログラムが組まれていた。
来場者は抽選で招待された500名で,応募には本作をプレイするとたまるポイントが必要であるため,コアなファンが参加したイベントとなった。今回発表された主要な新情報は,3月1日に掲載した記事にてすでに紹介しているが,本稿ではそこで伝えきれていない新バージョンの詳細や,イベント全体の様子などをお伝えしていこう。
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シリーズプロデューサー柴 貴正氏による開会の挨拶で始まったイベントの最初のプログラムは,ゲストを交えて次回アップデートの「Ark-cell(アーク・セル)」についての新情報が公開された「スペシャルファンイベント」だ。ここでは本作でスキピオ役を演じる寺島拓篤さんと,ディードを演じる佐藤利奈さんが司会をつとめ,そこにプロデューサーの「たんたん」こと丹沢悠一氏と,スクウェア・エニックス アーケード運営チームの「にゃべ」こと真部和将氏が加わり,開発陣によるトークも交えて進行されることとなった。
「謝ることが仕事」と自己紹介したシリーズプロデューサーの柴氏(写真右)。このプロジェクトでは謝る機会がないので,メディアへの露出が少ないと語っていた。写真左は,総合司会をつとめた「筐体さん」こと野引香里さん |
写真左から,真部氏,寺島さん,佐藤さん,丹沢氏。佐藤さんは振り袖姿で登場し,ステージを華やかに彩った |
最初のテーマは,次回バージョンのコンセプトについて。このバージョンにおいて名付けられたArk-cellとは,「聖なる細胞」を意味するという。これは,主人公達に宿る聖なる細胞のことを表しているが,もう一つの意味として,勢いをつけるという意味を込めた「アクセル」にもかけていると,丹沢氏は説明する。
これまでの150種に加え,新たな使い魔も登場し,これまで以上にスピーディで激しい戦いを繰り広げるというコンセプトのもと,開発されているのだそうだ。タイキ氏の手による本作のメインビジュアルもそのコンセプトに則り,立ち絵だった前作のそれとは対照的に,動きのあるものにしたとのことだ。
続いては,ファンの誰もが気になる使い魔カードについて。今回は150種のカードが用意されるが,その排出内容はこれまでと少し異なる。前作までのように前のバージョンのカードに追加するという形をとると,長く遊んでいるプレイヤーが手にする新規カードの割合が少なくなってしまうため,今回は前(現行)バージョンのカードの同時排出を止め,排出されるのはすべて新規カードとなるとのこと。ただしゲストによるカード11枚は引き続き排出されるそうで,Ark-cellでは合計161種類が用意される予定だ。なおバージョンアップ後に排出停止となる前バージョンのカードは,ブースターパックとして「スクウェア・エニックスe-STORE」にて販売されることが決定しており,新規のプレイヤーや前バージョンのカードが欲しい人へのケアもほどこされている。
そんな新規150種類のカードの内訳については,75種類が完全新規のカードで,残りは前バージョンでデッキ構築の基本となる75種類がカードの絵柄を一新して続投となるそうだ。もちろん前バージョンのカード150種類もすべて使えるので,これまでのカード資産も無駄にならない仕様となっている。
ラムザは人獣,アグリアスは神族で,ともに原作準拠のアーツを持っている。また原作ではボイスがなかったが,このLoVIIIでともにキャストが決定。ラムザが立花慎之介さん,アグリアスは沢城みゆきさんが担当することも発表された。
ここでそのラムザを演じた立花慎之介さんがゲストとしてステージに登場。立花さんはLoVシリーズを2000戦以上もやり込んでいるコアプレイヤーでもあり,収録時にスタジオに入ったときに,キャラクターのプロフィールを聞くよりも先に,「何コスですか?」とスペックのほうを丹沢氏に尋ねたそうである。また真部氏が「ラムザどうですか?」と問うと,「クセはありそうだけど,アーツの重ねがけは今までなかったので,可能性はある」と,プレイヤー目線で回答している。
ラムザのアーツは,自身の攻撃力・防御力・移動速度を上げる「さけぶ」。単体では効果は低いが,上限回数までは連続で使用でき,効果を重ねられるのが特徴だ |
一方アグリアスのアーツ「不動無明剣」は範囲攻撃で,さらに攻撃対象を短時間動けなくさせるスタン効果を持っている |
またこのバージョンで復活する使い魔カードも各種族につき1種類がムービーとともに公開され,「海神 シヴァ」「不死 ニーグネーロ」「魔種 ギガス」「人獣 ソエル」「神族 アテナ」の紹介が行われた。
そして最後に「レベル5の力,見せてあげる!」という佐藤さんの生セリフとともに紹介されたのが,「とある魔術の禁書目録」からのゲスト使い魔,「御坂美琴」と「インデックス」だ。寺島さんはLoVIIIの戦場に制服の女子中学生が登場するギャップに驚いていたが,美琴のアーツに「レールガン」が,インデックスには「スペルインターセプト」が用意されるなど,あくまで原作(アニメーション)に徹底して準拠した参戦となっている。そして美琴のCVは佐藤さんがアニメと同様に担当し,本作ではディードに続き2役を演じることとなった。ゲーム中でのディードと美琴の競演も面白いことになりそうだ。
ここで再びステージにゲストが登場。前述のインデックスを演じる井口裕香さんだ。今回アニメの懐かしいセリフも多く収録したという井口さんは,アニメで競演した佐藤さんとともに,再びこうして演じられたことが本当に嬉しかったと語っていた。
美琴は,範囲内の敵1体にダメージを与え,短時間動きを止めるスタン効果を持つアーツ「レールガン」を持っている |
インデックスの「スペルインターセプト」は召喚アビリティで,自身が攻撃した敵ユニットのアビリティを一定時間無効化する効果を持つ |
次のコーナーは,地方店舗で行っているイベント「ヴァーミリオンキャラバン」の出張版として,来場者に向けたクイズコーナーや,バージョンアップで変更のある人気カードなどが紹介された。なおこのヴァーミリオンキャラバンは,近日中に別途開催されることが決定しているとのことで,地方のファンは公式サイトなどをチェックしてみてほしい。
- KAZ以外は眉毛が少ない☆:KAZ・のどぐろ・Zero・馬龍☆
- ハッチポッチステーションダヨーZ:ノクト・アパチョイIII・栄斗・月見里ココア
- 西木野総合病院:ダメダメ・LALA・真名・真と偽
- 老害オールスター:仁義なき青井・外道・しいま・カヲル
- 獄皇と女帝と姫君がゆくぞ!はぁぁああ!:Yushi・エカテリーナ・ADL・荒縄の姫君
- キチ界からの来訪者:一軍隊・菊・あすぱらさんダヨーZ・MKD2013(笑)
- ガミーと愉快な仲間たち:ガミー・麗寧@悠久の車輪勢・飛鳥☆・おもち
- H(意味深)チーム:一休III・たつを・D.C.・らんど
ファンが選ぶスタープレイヤーが揃うということで,一戦一戦白熱のバトルが繰り広げられていき,決勝戦に勝ち残ったのは「ガミーと愉快な仲間たち」と「H(意味深)チーム」の2チームとなった。決勝前に「(マナタワーを)折ります!」と宣言したガミー選手が積極的に攻める姿勢を見せ,終始押し気味に戦いを進めたガミーと愉快な仲間たちチームが,カウント38を残して勝利する結果となった。
優勝をおさめたガミーと愉快な仲間たちの4人には「ヴァミフェススーパーヒーローズ」の称号が,また今回出場したチーム全員には「ヴァミフェスオールスターズ」の称号が贈られた。
ステージには普段は行われない固定チームのマッチングができるように設定された筐体が8台用意され,一部選手の手元はモニターで中継された |
トーナメントの実況及び解説は,真部氏と開発チームのノイ氏によって行われた |
熱気冷めやらぬイベントもいよいよフィナーレを迎える。最後に丹沢氏は「稼働から半年,僕も運営経験のない中で始めて,アーケードゲームはユーザーのみなさんと一緒に育てていくコンテンツだと実感しています。これからもみなさんの声をすべて受け止めて,みなさんと一緒に成長していきたいと思っていますので,これからもよろしくお願いします」とメッセージを送った。そして柴氏は「僕自身はシリーズの立ち上げから約8年,人生の一番生きのいい30代をこのLoVに捧げてきたといって間違いないです。LoVは,ゲームとして面白いのは大前提ですが,それをツールとしてみなさんとコミュニケーションをとって遊んでいくことが一番やりたいことだと思っています。今回からは一歩引いた立場にはなりましたが,これからもコミュニケーションによってLoV をよくしていきたいと思います」と深く頭を下げ,イベントを締めくくった。
「LORD of VERMILION III」公式サイト
- 関連タイトル:
LORD of VERMILION III Twin Lance
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