連載
敵ボスの気持ちがよく分かる。スマートフォン向けシューティングゲーム「I am ボス」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第235回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
シューティングゲームのボスといえば,大量の弾,広範囲をなぎ払う極太のレーザー,耐久力の高さ……などの強力な武装でプレイヤーの前に立ちはだかる存在だ。
健闘むなしく敗れて「あんな兵器が使えれば……」と思ったことがある人も多いだろうが,そんな思いを実現してくれるのが,プレイヤーがボス側を操作するシューティングゲーム「I am ボス」(iOS / Android)だ。
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良妻と子宝に恵まれ,平和に暮らしていたボスのところへ突如戦闘機に乗った連中が攻めてきた……というストーリーがなんとも味わい深い本作の内容は,出てくる戦闘機を片っ端から撃墜していくというもの。ボスの体をタッチしてドラッグすると上下移動ができ,戦闘機がいる画面左側をドラッグすると,その範囲へと大量の弾が発射される。遠慮なくばら撒こう。
ボスの攻撃方法は弾幕だけではない。画面左側をダブルタップすると,その地点へとすごい速さで触手を伸ばし,戦闘機をたたき落とすことができる。
弾幕に追い詰められて身動きが取れなくなったところに触手や体当たりが来て……というのはシューティングゲームの典型的なやられパターンだが,実際に自分がボスとなってこれをやると,実に気持ちがいい。ボスがよく使ってくることにも納得である。
そしてもう1つの攻撃方法がレーザーだ。ボスの体をタップしたままにしておくと,レーザーがチャージされ,その状態で指を離せば極太のレーザーが炸裂する。前方を一瞬でなぎ払う,実にボスらしい切り札になっている。
数々の強力な攻撃を駆使して戦闘機を倒しても,また新たな戦闘機が登場する。その数に限りはないので,どんなに頑張ってもいつかは必ず負けることになるのだが……そこはボスの宿命というものだ。
ゲームオーバーになる条件は,画面下にあるボスの耐久力ゲージが敵の攻撃でゼロになること。それまでに撃墜した戦闘機の数が,そのままスコアとなる。普段は達成感とともに見るボスの爆発四散シーンが,本作では非常に哀愁漂うものになってしまうのが実に新鮮だ。
また,スコアを伸ばす以外に,戦闘機を撃墜すると時々出現する宝箱から手に入るアイテムを集める楽しみもある。戦闘機パイロットの遺品らしきこのアイテムには「なんでこんなものが」と思わずツッコミたくなるものが多数ある。ぜひ根気よく戦闘機を落とし続け,コンプリートしてほしい。
体が大きく,主人公機の攻撃を避けたくても避けられない。せっかくばら撒いた弾幕を,すいすいと避けられてしまう,という悲しさを体験すれば,憎らしいと思っていたボスに対して親近感が芽生えること間違いなし。ぜひプレイしてほしい。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればPCのFPSも遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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