このゲームの読者の評価
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操作性でもたつき、ちょっとストレスを感じるということ以外は良作 75 - 投稿者:ひものて(男性/30代)
- 投稿日:2013/09/09
- 良い点
- ●1ミッションが結構長くやりがいがあるし、エリアごとに感じがガラリと変わる。
>例えば初めのミッションだと、日の当たる不利な部分をどんどん進んでいくのですが、そのエリアを終えると次は暗い建物内での行動になり、一気に有利になります。1ミッション中、ずっと単調な内容だと飽きてしまいますからこれは良いです。
●自分の好きなプレイスタイルで攻略できる。
>基本的にスニーキングアクションであるため、見つからずに潜入するのが大切なゲームなのですが、本作では「自分はチマチマ隠れるなんて性に合わない」というプレイヤーや、「もしも果敢に攻めたらどうなるのだろう」と期待していたガンガン突っ込みたいプレイヤーにも対応できるようになっています。
ゴースト・パンサー・アサルトの3つのプレイスタイルに分かれていて、1ミッションごとにプレイスタイル別にポイント口座のようなものが設定されています。3つのプレイスタイルに当てはまる行動をするごとに該当口座にポイントが蓄積されていき、ミッションクリア時に一定数のポイントになっていればその称号が認定されます。
もっとも難しいのはゴーストで、このプレイスタイルで極限の高得点をとるためには、すべての敵に対して一切の手を出さないことが重要です。ただ、このプレイスタイルはゲームのキャッチコピー「サム・フィッシャーはそこに存在してはならない」ということそのものなので気に入っています。
●ミッション時に持ち込む装備を自分で設定できる
>以前だとミッションごとに決められたツールや武器しか装備できなかったですが、本作は自由に持ち込むツールや銃を設定できるので、いろいろなツールで同じミッションを試行錯誤することが可能です。
ツールや武器だけでなく服装、具体的には隠密性や防御力が異なるスーツを変更したり、武器の扱いやすさにかかわるグローブなども適度に細かく設定変更できます。
人によっては今までの作品での装備が扱いにくいと感じる人もいるだろうから、自由度が上がることになったので良いと思いました。
単にこう書くと自由自在すぎて初心者プレイヤーなどには戸惑いを増加させるようにも感じますが、推奨のツールはミッション前に毎回ゲーム内で教えてくれるので問題ありません。
●WiiU版の利点
>WiiUはゲームパッドに画面がありますので、ミッション中は通常、その画面に常に持ち込んだ装備が表示されていて、タッチするだけで瞬時にその装備に持ちかえることが可能になっています。また、ドアの下からカメラで隣の部屋をのぞいたり、トライローターというラジコンヘリコプターを操作するときなどは主人公の目線でゲームパッドの画面を見ながら操作するようになっています。
ゲームパッドのプレイスタイルが気に入らなかった人はPROコントローラーでも操作できるので好きなほうを選べるようになっています。一部サイトで取り上げられている通り、全体を通してロードが長いのが難点ですが、二つのコントロールプレイスタイルの選択の余地があり、実際に操作して気に入ったほうを選択できるのは魅力的だと思います。
ゲームパッドだけでのプレイにも対応しているので、テレビが1台しかなく家族が2人以上いる家庭でもゲームを中断することなくプレイすることができます。 - 悪い点
- ●一つのボタンで複数の操作が割り当てられている。
>敵を担ぐ・ドアの開け閉め・敵の落した武器の取得など、一つのボタンに複数の操作が割り当てられているので、例えば上記のものと失神した敵が1か所にピッタリとまとまって存在する場合、目的の操作をするのに苦労します。
また、ドアが2枚ある観音開き形式の場合、閉めるつもりがうっかり隣のドアを開けてしまったりすることもありました。敵はドアが開いていると「ドアを閉めなかったのか?」と不信感を抱くので、戸閉は結構重要です。
操作に手間取って、もたもたしているうちに敵に発見されてしまうこともあるため、ボタン数の少ないゲーム機に改善を要求するのは酷かもしれませんが、もう少しスムーズに動けばよいのにとは感じています。
●同じミッションでもプレイ(リトライ)するごとに敵の行動パターン・配置が異なることがある。
>そのほうがリアリティーがあると感じる人もいると思いますが、それは1回そのミッションをクリアしてからでも良いのではないかと感じました。もちろん、配置やパターンで難易度や潜入を進めるタイミングも少し変わります。
クリアするまでは敵の配置やパターンは固定とし、ミッションの進め方を覚えるほうが重要だと思います。パターン数は少なく数回故意にリトライしているうちに元の配置になるのですが、ちょっと手間。特にロードの長いWiiU版では。(それでもリトライ時のロードだけは大幅に短いですけど)
●グラフィックが古臭い
>ゲームには直接関係しませんが、海外のレビュアーの人が書いていたことです。自分もこれには賛同しますので書いておきます。
数年前の単に粗いテクスチャを張り付けただけのグラフィックです。PS3など現行機でバリバリやっているような、ガラスにキャラクターの姿が反射したり、自動車の外装が鏡面仕上げみたいな感じになっているなどは一切ありません。同シリーズ内でだけで見れば確実にグラフィックは向上しているのですが、他のゲームとも比べた場合、やはり時代遅れの感じは拭えません。 - 総評
- はじめのミッションから日中での行動となるので、かなりの難易度になっています。難易度は4段階に切り替えられますが、初心者だと難しめのゲームであると考えていたほうが良いと思います。
また、隠れているつもりでも敵がそばに寄ってくると、主人公の気配を感じて発見されてしまうというリアリティー性も再現しているので、周りに敵が来ないようにうまく立ち回る必要があります。特に日中だと物陰以外、居場所が無いので敵が遠くにいるうちから先を見越して行動する必要があり結構難しいです。
難しい難しいと書きましたが、やはりちょっとは(スニーキングの)シリーズをかじった人向けに作られていると思いました。普通のシューターゲームのように銃だけで進むことはほぼ不可能で、遠隔カメラや、その他敵を遠くから無力化することができる便利なツールをうまく使う必要があります。
例えば犬の敵がはじめのミッション中盤から出てくるのですが、これはちょっとでも索敵内に入ると臭いを察知してどんどん主人公のほうに近づいてくるし感づかれたあとに離れてもどんどん追跡してくるため、ツールでどうにかする必要があります。
遠くから犬を撃ってしまうという手もありますが、ほとんどの場合周りには人間の敵もいるため、犬が撃たれた時に出す鳴き声や犬の死体を敵が見つけて警戒されてしまうので苦労します。
たとえツールで無力化したとしても犬が失神しているのを敵が発見すると敵が警戒するので、犬の失神体を素早く抱きかかえて隠すか、うまく見つからない部分に犬を誘導し、それから無力化するなどの配慮が必要です。これがかなり初心者にはきついと思います。発見されてしまうとほぼ終わりなので。
ただこのゲームはテンポよく進められるというものでもないので、時には数十秒程度その場にとどまったまま敵の様子(パターン)をうかがうというのも必要です。そうすることで、いつか敵に隙が生まれたことがわかるはず。テンポが悪いと不満に思う人もいるかもしれませんが、個人的にはこの作品のこういう耐える部分がいかにも潜入しているといった感じで結構好きです。
他には敵に発見されてしまっても暗闇に逃げ込むことで主人公の身体の輪郭が画面に表示され、敵がそこに主人公がいると思い込んでいることをあらわすシステムがあります。
敵はどんどんその輪郭に向かって接近して来たり銃撃してくるのでその隙に裏をかいて行動するという手も使うことができます。暗闇を利用して敵の裏をかくことができるのもこのゲームの魅力の一つだと思います。
また、PCのマウス操作にはかなわないかもしれませんが、ゲーム機のスティックで照準を操作するのも特に不快感や違和感を感じることはなかったので、PCでしかシリーズをプレイしたことが無い自分としては操作性が低下するのではと感じていただけにうれしい誤算でした。ヒットするときは照準が赤くなるのでシューターゲームが苦手な人でもプレイ可能。一般FPS・TPSのように、走りながら撃つという場面にもゲームの性格からしてなりにくいですし。
ただ言えるのは、失敗したらリトライ時には次にどうすればいいのかと考えてみることができる人にしか向かないということ。ただ単に突っ込むことを良しとする人にはクリアが難しいゲームだと感じます。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 4 2 4 4
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