ゆで卵をむいたらそこには……おっさんがいました。iOS向け育成収集ゲーム「おっさんたまご」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第279回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　お手軽かつ長い期間遊べるゲームの代名詞として，育成シミュレーションゲームというものがある。これにコレクションの要素を加えて一躍大ヒットしたのが，「おさわり探偵 なめこ栽培キット」だ。今ではこのなめこ以外にも，さまざまな育成収集型ゲームが登場しているが，本日お届けする「おっさんたまご」も，そんなタイプのゲームのひとつ。なんだか嫌な予感のするタイトルだが，紹介していこう。

「何だこりゃ」と言いたくなる強烈なインパクトを持ったトップ画面。ちなみに開発は，「SOUL SACRIFICE（ソウル・サクリファイス）」を手がけたcomcept。180度正反対の世界観に思わず笑ってしまう

「おっさんたまご」ダウンロードページ（App Store）

「おっさんたまご」公式サイト

　プレイヤーの目的はただひとつ。「ゆで卵を作る」というそれだけだ。画面上部にはさまざまなメニューがずらりと並んでいるが，基本となるのは「ゆでる」。ここで，ゆでる卵を選択すると，卵がぼっちゃんとお湯に投下され，あとは規定時間待てばOKというわけだ。なお，卵は「15分」「30分」「1時間」「3時間」「6時間」「9時間」の6種類が存在しており，表示されている時間が，そのまま“ゆで上がるまでの時間”を表している。比較的手の空いているときは15分や30分，しばらく忙しくなりそうなときや就寝前などは，6時間や9時間をチョイスするといいだろう。

お湯の中をぐるぐると卵が舞うその様は，まさにゆで卵を作っているときの感覚。このままならばまだ愛嬌があるのだが……。なお，ゆで時間を大幅に過ぎると腐ってしまうので注意

ゆでてるときに画面をタップすれば，あと何分でゆで上がるのか，卵ごとに詳細が確認可能

　さて，規定時間が経過して無事ゆで上がったら，卵をタップし，殻むき作業へ移ろう。殻むきは文字通り卵の殻をむくための作業で，画面に大アップで表示された卵を撫でるようにスライドすると，それに対応してパリパリと殻がむけていく。ちなみに，ゆで卵の殻といえばとかくむきづらい印象があるが，本作でもばっちり（？）それが再現されている。
　適当にササッとスワイプするだけでは，“むき残し”が発生する。殻はすべてキレイにむかないと作業終了とならないので，きっちりとむいてあげよう。そして見事殻むきに成功すれば，おっさんたまごが登場する。以降，入手したおっさんたまごは，メニューの「なべ」から，いつでも確認できる。

微妙に殻が残った状態のおっさんたまごは，どこか切なげ。早いところむいて自由にしてあげよう

おっさんたまごたちには「No.」が割り振られており，なべのすべてのおっさんを集めれば「札束」がもらえる。札束は「おみせ」で特殊なアイテム購入に使える

　おっさんたまご収穫時には「お金」が獲得でき，このお金を使って新たな卵を購入することができる。卵はゆでるたびに在庫が減っていくので，こまめに補充していこう。また，おみせではこのほかにも，ゆで時間を短くしてくれる「あら塩」や，レアが出やすくなる「黄金の塩」，札束でのみ購入できる「火力強化」（卵をゆでられる数が増える），おっさんたまごの待ち受け画像など，さまざまな商品が陳列されている。


　なお，おっさんたまごたちが保管（？）されているなべは複数種類あるが，最初は「昭和」のなべしか選択できない。つぎのなべを開放するには，おっさんたまごをとにかく集める必要があるのだ。第二のなべとなる「青春」の開放は，「昭和」で入手できる全14種のうち12種を集めればいい。なべを変えることでおっさんたまごの種類もがらりと変わるので，あれこれ試してみるといいだろう。おっさんたまごたちにはそれぞれ詳細な設定があり，それを読むのもまた楽しい。波乱万丈なおっさんたまごたちの重い人生を，ぜひ感じていただきたい。

基本的にどのおっさんたまごも，渋いプロフィール。お気に入りのおっさんたまごを見つけるのもいい……かもしれない

　ひときわまぶしい「レアおっさんたまご」が存在していたり，一日一回無料で卵をもらえる「ガチャ」があったり，ゆでる画面のスキンを変えられたりと，思いのほか充実度の高い本作。おっさんスキーにはぜひオススメしたいが，意外と（失礼！）ゲームとしても面白いので，万人を問わず遊んでみてほしい。日本を支えるおっさんたまごたち，今日もお疲れ様。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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