イベント
「コープスパーティー 如月祭」をレポート。ついに裁判へと踏み切ったキャスト陣。最“狂”ゲームクリエイター,外道淫の運命や如何に!?
本稿では,シリーズのキャスト陣をゲストに招いて,原作者を“被告人”として吊るし上げる前代未聞の企画や,「コープスパーティー BLOOD DRIVE」の実機プレイ映像の披露,さらには「実写版コープスパーティー」のPVの上映など,さまざまな催しが行われた昼の部の様子をお届けする。諸事情により掲載が遅れてしまったが,「コープス」ファンはぜひともチェックしてほしい。
出演キャスト陣
下野紘さん(持田哲志役)
中村悠一さん(岸沼良樹役)
佐藤利奈さん(中嶋直美役)
今井麻美さん(篠崎あゆみ役)
新井里美さん(篠原世以子役)
杉田智和さん(刻命裕也役)
山本彩乃さん(冴之木七星役)
原由実さん(水原さつき役)
山口立花子さん(丹羽亜衣子役)
山口智大さん(犬丸晴行役)
内田真礼さん(十三月愛狩役)
大須賀純さん(桐谷御簾徒役)
キャスト陣(杉田さん除く)の怒り!
学級裁判にて完全敗北した外道淫!
豪華ゲスト陣がズラリとステージに並んだ同イベントは,初っ端から今井さんが,異様に生々しく再現された「Book of Shadows」のレプリカを持って登場。この魔導書をポケットマネーで作成したという祁答院慎さんは,「おのれ外道淫!」とキャスト陣から非難を受ける。
まるで汚い物であるかのように,キャスト陣の間で魔導書を押し付け合うという一幕もあり,よってたかって「原作者をディスる」という,実に「コープス」のイベントらしい幕開けとなった。
そんな流れのままに,最初のコーナーはまさかの「祁答院慎 公開学級裁判」。下野さんが進行役を務め,被告人の外道……祁答院さんに罪を償わせて,「コープスパーティー BLOOD DRIVE」の制作に取り組んでもらおうというこの企画。他のキャスト陣もそれぞれ役割を振られ,以下のような組み合わせとなった。
被害者の会
佐藤さん
今井さん
新井さん
中村さん
山本さん
原さん
陪審員
山口立花子さん
山口智大さん
内田さん
大須賀さん
これで学級裁判のスタート……かと思いきや,ここでさり気なく仲間はずれにされていた杉田さんが「俺残ってんだけど?」とボソリ。すぐさま中村さんが「お前は外道淫と一緒に謝罪しろ!」と鋭いツッコミを入れ,会場の笑いを誘っていた。……どちらかといえば杉田さんは祁答院さんと組んで企む側なので,仕方ないといえば仕方ない。
結局,杉田さんが弁護人という立場に収まってスタートした学級裁判では「悲鳴ばかりで声帯が飛ぶ!」「おはらいさせろ!」「出番が毎回首吊りなんですけど……」「うちの妹なんか毎回お漏らしだぞ!」などと,被害者からの苦情……もとい証言の数々が。
しかし当の祁答院さんは,「でも,疲れ果てて机に突っ伏してた今井さん可愛いかったですし……」などと言いながら反省する様子をまったく見せず,さらには弁護人である杉田さんが会場に向けてお馴染みの「今井さん可愛い!」コールを煽り,そこへ中村さんから「異議あり!」(なんで……?)と絶妙なタイミングでツッコミが入るなど,もはや主題と関係ないところで裁判は大荒れ。
その後も続々と被害者からの証言があったが,とくに山本さんの「家で怪奇現象が起きるようなりました」「口から女性の髪の毛が出てきます」などと本気で背筋が寒くなるようなエピソードが飛び出し,中村さんが「おい,笑えねーぞカメラ止めろぉ!」とストップをかけるという事態に発展。それでもなお祁答院さんは,爽やかイケメン狂気スマイルを浮かべ「オイシイですね!」とまったく懲りた様子がなく,ますますキャスト陣からの敵対心を高めていた。
完全アウェーの中で杉田さんも弁護人として頑張った(?)ものの,結果的には有罪が確定。ふたりそろって会場に向けて謝罪することとなった。
「BLOOD DRIVE」へと続く朗読劇
実機プレイで新要素が明らかに!
お次の「コープスパーティー BLOOD DRIVE スペシャルトーク」と銘打たれたコーナーでは,今井さんと原さんが進行役を務める中で,中村さん,佐藤さん,下野さん,大須賀さん,内田さん,山口立花子さんが,収録の裏話を披露していった。
「新キャラの名前が読めずに苦労した」「ダミーヘッドマイクで這いつくばりながら収録した」など,さまざまなエピソードが飛び出した。原さんから「ダミーヘッドマイクに向かってひたすらポテチを食べるという収録が……」という話があると,すぐさま中村さんが「それ,あいつ(祁答院)が個人的に使うやつだろ!」とツッコミを入れて会場は大爆笑。その場にいた誰しもが,「外道淫ならやりかねない」という反応をしていたのが,さらなる笑いを誘った。
また,ここで「コープスパーティー BLOOD DRIVE」の最新PVも公開された。映像の凄惨さもさることながら,「ニチャ……ネチャ……」と生理的に不快な効果音をこだわりの立体音響で聞かせる,という気の利いたサービス(?)のせいか,会場は静まり返っていた(ドン引きとも言う)。
それから続けざまに,祁答院さんがイベントのために書き下ろしたという,朗読劇をキャスト陣がアドリブを挟みつつ披露。ゲームでは描かれなかった,天神小に閉じ込められた者達による掛け合いや,新キャラである愛狩と御簾徒が「コープスパーティー BLOOD DRIVE」につながるであろう意味深な会話を繰り広げるなど,充実の内容となっていた。
そして「開発者トーク」のコーナーでは,祁答院さんとプロデューサーの野村泰彦さんが,忠実に再現された“用務員室”のセットに乗って登場。山口立花子さんと山本さんが進行を務め,「おふたりは付き合って何年になるんですか?」「お互いのお家に行ったことってありますか?」などと,微妙にズレた質問を2人投げかけ,それに困惑している様子が会場の笑いを誘っていた。
このコーナーでとくに要注目だったのが,実機による「コープスパーティー BLOOD DRIVE」のプレイ映像だ。グラフィックスが従来のドット絵から3D化され,電池が消耗していくライトを頼りに,立体的なマップを進んでいくということが明らかになった。ちなみに体力が続く限りはダッシュが可能となっており,「きっと何かから逃げるシーンがあるんだろうなぁ……」と,嫌な予感が脳裏をよぎった。全体的にコンセプトを保ちつつも,ホラーゲームとしての幅がさらに広がったという印象だ。
さらに断片的ではあるが,今回のプレイからは「死遭わせの石」というアイテムの存在や,あゆみと新キャラの御簾徒との間に,何らかの絡みがあるということも見て取ることができた。一体どのような物語が展開されるのか,ますます気になるところだ。
なお,これは余談だが,ふたりの女性がキャーキャー言いながら自分のゲームをプレイしている様子を見て,祁答院さんは舌なめずりをせんばかりの,実にイイ表情をしていた。
大迫力のライブに沸き立つ会場
ついに「コープス」が実写化!?
ここからは,いよいよクライマックスへ。大迫力の生演奏で「コープスパーティー」シリーズの楽曲が演奏され,今井さんと原さんが見事な歌声を披露したほか,「コープスパーティー BLOOD DRIVE」のオープニング曲である「in the rain」と「化身」も公開された。
セットリスト
シャングリラ / 今井麻美
花の咲く場所 / 今井麻美
Limited Love / 今井麻美
天ノ紅 / 原由実
HANABI feat今井麻美 / 原由実
コープスパーティーBGMメドレー
星屑のリング / 今井麻美
蛍火 / 原由実
in the rain / 原由実
化身 / 今井麻美
ヒカリ / 今井麻美、原由実
イベントの最後には「コープスパーティー 如月祭」のDVDが発売されることも告知された。
さらに,サプライズとして「実写版コープスパーティー」のプロモーションムービーも上映された。しかしこのムービー,なぜか出演者に女性しかおらず,中村さんが「男は?」という鋭い指摘を入れ,下野さんと一緒に「最初の『残酷なシーンが含まれています』ってこういうことか。俺らの心がズタズタだよ!」と見事なキレっぷりを見せて会場を沸かせた。
それはさておき,いよいよ実写映画化か……と思いきや,スタッフ陣は「とくに企画が進行しているわけではないが,なんか作ってみた」というズッコケなコメントをした。しかし,ファンの応援があれば実現もあるかもしれないとのことなので,今後の展開に注目したいところだ。
個人的に「コープスパーティー」はホラーゲームの中でも,とくに実写との相性が良さそうなコンテンツだと思っているので,映画化はぜひとも実現してほしい。もちろん,男性陣も込みで!
以上,昼の部だけでも3時間に及ぶ長丁場だったが,最初から最後まで非常に充実した内容だった。とても文章で書き切ることはできないが,「コープス」ファンにはぜひともみてほしいと思える内容だったので,イベントに参加できなかった人はDVDの発売を楽しみに待とう。
「コープスパーティー BLOOD DRIVE」公式サイト
- 関連タイトル:
コープスパーティー BLOOD DRIVE
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