ASUSブース
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COMPUTEX TAIPEIに合わせて,毎年さまざまな新製品を披露するASUSTeK Computer(以下,ASUS)。ここまでのレポートでも
モバイルや
R.O.G.の新製品をレポートしてきた。メイン展示会場であるTWTC Nangangの同社ブースには,
GPU温度が65℃以下の状況下において
ファンの回転が止まるGPUクーラーが搭載された新グラフィックスカードシリーズ「
STRIX」(ストリックス)の展示があったので,紹介してみたい。
STRIXシリーズのグラフィックスカード,実動デモ展示の様子。カメラのシャッタースピードを稼いでいるからファンが止まって見える……のではなく,本当にファンが止まっている
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フクロウがモチーフのSTRIXシリーズで
低負荷なオンラインゲームを“無音”でプレイ可能
STRIXシリーズでは,「DirectCU II with 0dB Fan」というキーワードでも訴求が行われる
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ASUSの説明員によると,STRIXとは古代ギリシア語で鳥のフクロウを意味するのだそうで,フクロウは「夜」「静けさ」のモチーフとして使っているとのこと。シリーズで共通して採用するGPUクーラー「DirectCU II」も,フクロウの目をイメージした二連ファン仕様になっている。
要するに,GPU温度が65℃以下だとGPUクーラーのファン回転数が止まるというのは,静かさを掲げるSTRIXらしい機能ということになるわけだ。
STRIX GTX 780 GDDR5の製品情報ポップ。GPUクロックはベース889MHz,ブースト941MHzで,メモリクロックは6008MHz相当。GDDR5メモリ容量は6GBとなっている
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ASUSブースでは,シリーズ第1弾となる「
GeForce GTX 780」搭載グラフィックスカード「
STRIX GTX 780 GDDR5」の動作デモ展示があったが,「
StarCraft II: Wings of Liberty」(以下,SCII)が動作しているにもかかわらず,ファンは停止したままだった。ASUSの説明員によれば,SCIIだけでなく,「
League of Legends」など,描画負荷の低いオンラインゲームであれば,たいていをファン回転数ゼロで動作させられるという。また,ファンが回転した状態でも,
NVIDIAのリファレンスクーラーと比べると3倍静かだそうだ。
「『R.O.G.』ブランドは,ハードコアゲーマーのためのハイエンドブランドだが,STRIXではそれ以外のゲーマーに向けて,静かな製品を展開していきたい」(説明員)とのことだった。
STRIX GTX 780 GDDR5とSCIIによるデモ。取材中見ていた限り,ファンはまったく動かなかった
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なお,ASUSでは第2弾として,「
Radeon R9 280」および「
GeForce GTX 750 Ti」搭載のSTRIXグラフィックスカードも準備中とのこと。第1弾製品も含め,日本市場でも,そう遠くない将来には流通が始まる見込みという。
静かなグラフィックスカードのニーズが根強い日本市場で,面白い存在となりそうなSTRIX。ASUSでは今後もシリーズのラインナップを強化していく予定だそうなので,期待して待ちたい。
STRIXシリーズのRadeon R9 280カード(上)とGeForce GTX 750 Tiカード(下)。いずれも製品名未公開だ。PCケースに入っていない状態だと,クーラー部分がフクロウっぽいのが分かりやすい
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