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セガゲームスが「Noah Pass」にデータ分析などの新サービス,参加企業で収益を分配する広告モデルを導入。メディア向け発表会第1部をレポート
このカンファレンスは2部構成となっており,第1部では同社の提供するマーケティング支援ツール「Noah Pass」における今後の事業戦略が,第2部ではスマートフォン向けゲームタイトルの最新情報が公開された。本稿では,第1部の模様をまとめてお伝えしよう。
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ちなみに,会社組織としてのセガネットワークスはセガに吸収合併され,存続会社のセガがセガゲームスになった。セガゲームスではカンパニー制を採っており,「株式会社 セガゲームス セガネットワークス カンパニー」という形で,スマートデバイス向けの事業展開を行っている。
セガネットワークスでは,日本国内では4月に「オルタンシア・サーガ −蒼の騎士団−」(iOS/Android),5月に「モンスターギア」(iOS/Android)を相次いでリリースし,いずれも好調な滑り出しを見せているという。今後は「ぷよぷよクエスト」(iOS/Android)や「チェインクロニクル」(iOS/Android)と同様,月商5億円を超えるタイトルに育てていくと里見氏は話していた。
「Noah Pass」事業については,Noah Pass累計接触端末数約1億349万台,月間接触端末数(MAU)1119万と,いずれも前年比200%を優に超える規模となっていることが明かされた。
海外展開では,台湾Auerとの資本業務提携が発表され,従来の欧米戦略に加えてアジア方面へ進出していく体制が整ったという報告が行われた。里見氏は「これらの事業展開により,2016年3月期は527億円の売上を達成したい」と意気込みを見せた。
なお同社の2016年3月期の売上計画は527億円と,2015年3期の2倍近くに設定している。里見氏はこれについて,2015年にリリース予定だったタイトルを2016年に延期して,作り込みを行っていることを理由として挙げていた。
あらためて説明すると「Noah Pass」は,同社が展開しているマーケティング支援ツールだ。2015年5月時点の累計接触端末数は前年比215%となる1億349万,月間接触端末数は前年比226%の1119万人と大きく成長しており,参加社数は100社,タイトル数は462となっている。岩城氏は,バナー広告CVR,継続率,投資効率などにおけるNoah Passの優位性をアピールするとともに,「非常に大きな規模で各社様のお役に立っている」と表現していた。
「Dashboard」は,「Noah Pass」の持つ「ユーザータイプ分類」などのノウハウに,業務提携しているメタップスのデータ分析メニュー「Metaps Analytics」を融合させたサービス。より効率的なマーケティング活動を可能にするべく,アプリ内のユーザー構成や推移,マーケット情報や効果分析など,ゲーム運用に有用なデータを独自レポートとして提供するとのこと。
「Dashboard」は「Noah Pass」参加パートナーであれば無料で利用でき,6月9日より受付を開始,7月1日よりサービスが開始される。
会場では,セガネットワークスがサービスを提供している「サカつくシュート!」(iOS/Android)を例に,「Dashboard」を利用した事例が紹介された。このケースでは,ますユーザーの分布を確認し,どのユーザーに向けてどこに広告を出すのか,メインストリームに乗せるにはどういったユーザー推移が望ましいのかを分析し,最終的に休眠ユーザーに向けたリターゲティング広告を打つことになったという。その結果,34%のコスト減,回収率1.8倍,継続率1.17倍という効果が見られたとのことだ。
もう一つの新サービス「Party」は,「Noah Pass」参加ゲームタイトルに,プレイヤーが友人や家族を誘ってオリジナルイベントを簡単に開催できるようにするSDKを提供するというもの。プレイヤーは,メニューに沿って操作するだけで,ルールや参加人数,開催日時などの設定が可能となるそうだ。
岩城氏は,このSDKの導入によって,ゲームが規定する遊びだけでなく,プレイヤー同士が自由に競い合うなど,新しい楽しみ方ができるようになると説明。結果として,継続率や新規流入数の増加につながるだろうと話していた。
「Party」のサービス開始は2015年秋を予定しており,複数の有力タイトルで導入される予定とのことだ。
また「Noah Pass」の収益化に関して,広告収益モデルを導入することが発表された。
岩城氏によると,掲載は「Noah Pass」が形成するエコシステムを崩さないように,ゲーム以外が対象となる異業種広告とし,広告枠はサイバーエージェントおよびアドウェイズがパートナーとなって販売が行われる。なお,獲得した広告収益は「Noah Pass」参加企業へ分配されるという。
伊達氏は合わせて,国内のスマートフォン向け広告は広告主からのニーズが高いにもかかわらず新しい広告手法が出て来ないとし,今回の展開には大きな期待が寄せられるのではないかと展望を語っていた。
さらに「Noah Pass」では,GMOコマースの提供するサービス「GMOチェックイン」と提携し,オンラインとオフラインをつなげるO2O広告も展開するという。
これは「Noah Pass」参加ゲームタイトルのプレイヤーが,「Noah Pass」に広告を出している企業の実店舗でチェックイン(買い物や有料サービスを利用)することで,ゲーム内ポイント付与などのインセンティブを得られるというものだ。
なお今回発表された「Noah Pass」の広告展開は,「Party」上の広告枠が2015年秋以降,「Noah Pass」フィーチャー枠が8月から,O2O広告が10月からというスケジュールになっている。
最後に岩城氏は,「Noah Pass」の機能と広告事業は互助関係にあるとし,さまざまなパートナーとの協力によってゲーム業界が持つ大きなトラフィックを活かしていきたいと展望を述べて,プレゼンを締めくくった。
セガゲームス セガネットワークス カンパニー公式サイト
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