プレイレポート
発売日に先駆け「F1 2013」をさっそくプレイ。1980年代の名マシンや偉大なF1ドライバーも登場するシリーズ最新作のファーストインプレッション
2009年にF1のゲーム化権を獲得した同社は,最新データを反映した新作を毎年リリースしており,「F1 2010」以降はF1ファンにとって,すっかり秋の風物詩となった感もある。
実際のF1は2013年シーズンがちょうど折り返し地点を過ぎたあたりで,レッドブルのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な力を見せつけ,2位以下のドライバーを引き離している。しかし,フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)やルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)らが調子を上げてきており,まだまだひと波乱が起きそうな予感。その鍵を握るF1日本グランプリ(10月11日〜13日)の直前に,最新作「F1 2013」がリリースされるわけだ。
今回4Gamerでは,発売日を1か月後に控えた本作(PS3版)の最新ビルドをプレイする機会に恵まれた。本稿では,1980年代の名マシンや偉大なF1ドライバーが登場する新要素「F1 CLASSICS」モードの情報と合わせて,プレイレポートをお届けしよう。
「F1 2013」公式サイト
1980年代の名マシンや偉大なドライバー達が復活
新要素「F1 CLASSICS」モード
「F1 2013」では,新たに「F1 CLASSICS」モードが搭載されることが明らかになっている。これはF1史に偉大な功績を残した伝説のドライバーや,1980年代の名マシンでレースを戦えるモードだ。とくに当時のマシンは,現在の洗練されたF1マシンに見慣れていると武骨に感じられるシンプルな形状だが,最新のグラフィックスで見事に再現されていて驚かされる。
登場するマシンは,ウィリアムズ FW07B(1980)/FW12(1988),ロータス 98T(1986)/100T(1988),フェラーリ F1-87/88C(1988)の5台で,当時を知るF1ファンには説明の必要がない名車ばかり。
これらのマシンを操縦するドライバーも,ナイジェル・マンセル,アラン・プロスト,アラン・ジョーンズ,マリオ・アンドレッティ,ミハエル・シューマッハ,エマーソン・フィッティパルディ,デイモン・ヒル,ゲルハルト・ベルガー,ミカ・ハッキネン,そして日本人初のフルタイムF1ドライバーである中嶋 悟の10名が登場。まさにレジェンドと呼ぶにふさわしい顔触れだろう。しかし,昨年まで現役で戦っていたミハエル・シューマッハが「F1 CLASSICS」に名を連ねているのは,いささか不思議な気分だ。
さて,今回はロータス 100T(ドライバーは中嶋 悟)を選び,「F1 CLASSICS」のために用意されたという当時のサーキット,イギリスのブランズハッチに挑んだ(ちなみにもう1つの収録サーキットは,セナとマンセルの死闘で知られるスペインのヘレス・サーキット)。
ABSなどのアシスト機能をオンにして走ってみたが,加速やブレーキの利き具合,コーナーでのハンドリングなどは,まるでエアホッケーのパックにでもなったかのようなふわふわした感覚だ。もちろん筆者はF1マシンに乗った経験はないが,おそらくこれが当時のドライブ感覚だったのだろう。とくに2013年シーズンのマシンと比較すると,「止まらない」「曲がらない」といった印象が顕著で,実際の挙動が想像できる。
前作同様,5種類の視点から選べるが,ドライバーの一人称視点だとマシンの形状がシンプルなため,2013年シーズンのマシンよりも視界が広い。多少だが,走りやすかったことを付け加えておく。
また,有料ダウンロードコンテンツとして,1990年代を代表するマシンとドライバーが登場する「90年代クラシックパック」,イモラ(イタリア)とエストリル(ポルトガル)という歴史的なサーキットを収録した「クラシックトラックパック」の配信が予定されている。こちらも往年のF1ファンならチェックしておくべきだろう。
2013年シーズンの公式データに対応
F1シーンの今を体感する!
同シリーズは「オフィシャルF1レースゲーム」ということで,登場するF1マシンやドライバー,コースのすべてが実際のデータに基づき再現されている。タイトル名が示すとおり,2013年シーズンの開幕時点における公式データに対応しているのだ。
とくに,前作では「KERS」(運動エネルギー回生システム)や「DRS」(ドラッグリダクションシステム)の使い方を学ぶことができたヤングドライバー・テストは,本作ではさらに改善されているという。レースゲーム初心者でも,基礎から順を追ってマスターできるようになっているとのことで,「F1 CLASSICS」によって本作に興味を持ったオールドF1ファンにも嬉しい話だろう。
さらに,セッション中のデータセーブが可能になっている。例えばレースの途中でも,いったん中断してセーブ,その後に同じ場面から再開することができるのだ。これまでは実際のF1と同じレギュレーションでプレイすると,予選なら全セッションが終了するまで,決勝ともなると全周回(プロと同じラップタイムを刻んでも2時間以上)はゲーム機の電源を落とせなかったのだから,いかに便利になったかが分かるはずだ。
このほかにも最大16人でのマルチプレイや,上下の分割画面での2人対戦,特定のシチュエーションでレースに挑む「シナリオ」などが用意されており,レースゲームとしては充実のボリュームだ。
今回プレイしたバージョンはまだ開発途中ということで,発売を待ちわびている熱心なF1ファンには,逆にやきもきさせるレポートになってしまったかもしれない。マシンの挙動やドライバーのAIなど,ギリギリまで調整が行われるとのことだが,デフォルトのセッティングでプレイした限りでは,鈴鹿サーキットのS字コーナーや130Rが曲がりやすくなっていると感じた。
なお,全国の主要都市で店頭体験会が開催されるほか(関連記事),9月19日に開幕する東京ゲームショウ 2013(一般公開日は21,22日)への出展が決定している(関連記事)。気になる人は,ぜひチェックしてほしい。
「F1 2013」公式サイト
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