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[PAX 2013]Telltale Gamesの新作「The Wolf Among Us」がPAX Primeでプレイアブル出展。ニューヨークのド真ん中に住む童話キャラ達のドラマとは
The Wolf Among Usは,DCコミックス系列のVertigoレーベルから出版されているビル・ウィリンガム氏のアメコミシリーズ,「Fables」をベースにしたアドベンチャーゲームだ。白雪姫やシンドバッド,ピノキオといった,童話の世界のキャラクター達が元の世界からニューヨークのド真ん中へと移住して“Fabletown”(フェイブルタウン)というコミュニティを形成し,ドラマを展開していくというのがそのストーリー設定となっている。
彼らは,グラマーという魔法でふつうの人間の姿となり,人間社会に溶け込んでいるのだが,「カエルの王様」のカエルは,カエルの姿のまま室内に閉じこもって生活を送っているというように,人間社会に馴染めない者も中には存在している。
ゲームでは,フェイブルタウンの保安官である「Bigby Wolf」を主人公とし,そんな原作の世界観を独自に発展させたオリジナルストーリーが楽しめる。ちなみに,このBigby Wolfは「赤ずきんちゃん」に登場する“ビッグ・バッド・ウルフ”という悪役のオオカミだ。つまり彼も元は童話の世界の住人で,人間社会にうまく溶け込めた側のキャラクターとなっている。ただし,怒ると凶暴な姿へと戻り,本性をあらわにするという。
さて,今回出展されていたデモでは,5つのエピソードで構成される最初のストーリーだと思われる部分をプレイできた。
カエル(Mr. Toad)の管理する古ぼけたアパートにBigby Wolfがやってくるところから物語は始まる。カエルはワイシャツにブリーフというラフな格好だが,その姿はカエルのまま。フェイブルタウンには,「生身の姿で道を歩いてはいけない」という掟があるため,Bigbyからそれをとがめられることになる。一方のカエルは,「壊れかけたアパートを見るために仕方なかった」などと言い訳を並べている。ここで「ウォーキング・デッド」シリーズでもお馴染みである会話の選択肢(時間制限付き)が出現した。この選択次第でカエルの処遇が決まるようだ。
お次は,Bigbyがアパートの階上からの喧騒に気づき,階段を登ってドアを蹴破った。部屋の中では,呑んだくれた男が黒髪の女性を一方的に殴っているという状況だ。ちなみに作中の台詞から聞き取った限り,男のほうの名前は“Woody”というらしい。
そして展開はアクションシーンへと移行し,Woodyとのバトルを繰り広げることになった。このアクションシーンは,画面に表示される[X]や[A]に合わせてボタンを押すQTE(クイックタイムイベント)や,特定のサークル内に短時間でカーソルを運び込むというギミックなどをこなすことになる。これらに成功するたびに,BigbyがWoodyに家具をぶつけたり,上から殴りつけたりし,最後にはトドメとばかりに窓の外へと彼を放り出して,無事(?)クリアとなった。
デモの内容は以上で,プレイ時間は全体で約15分。短い時間だったが,「The Wolf Among Us」のグラフィックスは非常にスタイリッシュで各シーンを盛り上げており,ゲームシステムもかなり洗練されているという印象を抱いた。
なお,以前にお伝えしているとおり,本作は1つのストーリーをテレビドラマのように分割して数週間単位でリリースしていくという「エピソディック・アドベンチャー」の形式をとっている。その第1弾は今月中にもリリースされる予定だ。
「The Wolf Among Us」公式サイト
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