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横山プロデューサーと阪本ディレクターが開発秘話を明かした「PlayStation 4 発売記念!『龍が如く 維新!』プレミアムトークショー」をレポート
このイベントには,PlayStation 4と同日(2月22日)発売となる「龍が如く 維新!」(PS4/PS3)のプロデューサーを務める横山昌義氏と同ディレクターの阪本寛之氏が登場。PS4版のデモプレイや,同作にまつわるトークライブが行われた。同イベントは2回開催されたが,本稿では1回目の模様をレポートする。
イベント前日は大雪に見舞われたが,抽選で選ばれた80名(40名×2回)が会場に詰めかけた |
「龍が如く 維新!」公式サイト
「龍が如く維新! 無料アプリ for PlayStation Vita」公式サイト
「PlayStaion 4」特設ページ
会場の大型スクリーンを使って,「龍が如く 維新!」のデモプレイが行われた |
阪本氏によると,本作はプロジェクトの当初から,街並みや通行人の自然な動きにこだわってきたとのこと。秒間60フレームのなめらかな動きを実現することで,「普通にフィールドを歩いているだけでも楽しめる」ということを強く意識していたと語った。
「龍が如く 維新!」プロデューサー 横山昌義氏(左),同ディレクター 阪本寛之氏 |
また,本作には多数の武器が用意されており,なかでも「妖刀」に注目してほしいとアピール。妖刀には,斬った相手から体力を吸収する能力を持つものをはじめ,さまざまな種類があるとのこと。攻略にも深く関わる要素であるそうだ。
さらに,「一刀の型」「短銃の型」「格闘の型」「乱舞の型」という4つのバトルスタイルに触れ,これらを使い分けることによって,バリエーションに富んだ戦い方が可能だという。アクションの爽快さは,シリーズの中でも随一であると語り,自信を見せていた。
写真だと分かりづらいかもしれないが,赤く光る妖刀で戦う場面。かなりレアな一品らしい |
阪本氏が「お祭り的な武器」と紹介した「大筒」。撃って爆発を起こしたり,そのまま打撃武器としても攻撃できるという,万能かつ豪快な武器だ |
短銃を構える坂本龍馬。必殺技を決めると,このような演出が見られる |
PS Vita用アプリのデモプレイも披露された
続いては,PS Vita用アプリ「龍が如く 維新! 無料アプリ for PlayStation Vita」のデモプレイが披露された。これは「龍が如く 維新!」のコンテンツのうち,「バトルダンジョン」「アナザーライフ」「賭場ミニゲーム」の3つが楽しめるという無料アプリだ。
阪本氏によると,「バトルダンジョン」は強化素材やレアアイテムを手に入れるための「狩り場ダンジョン」のようなものだという。「龍が如く 維新!」をより深く楽しめる要素なので,ぜひプレイしてほしいと語っていた。
セーブデータをPS3/PS4版と共有できる「龍が如く 維新! 無料アプリ for PlayStation Vita」。UIやフォントなどはPS Vita向けに最適化されている |
なお,阪本氏はテストプレイのために,電車内で開発中の同アプリを起動したことがあったと明かしたが,すかさず横山氏から「それがいいか悪いかは別ですが」と苦笑まじりにツッコミを受けてしまう。これには会場も大爆笑だった。また,自宅でテストプレイをしていると,奥さんに「なんでゲームばっかやってるの!?」と怒られ,肩身の狭い思いをしたというエピソードも披露していた。
阪本氏は同アプリを200時間近くもテストプレイしたとのことで,「それくらい遊び応えがある」と完成度について自信をのぞかせた。これには横山氏も同意しており,「リビングでガッツリやるというプレイスタイルに大きな変化を与える」と,同アプリを強くアピール。さらに「新しい挑戦だった」「PS Vitaのスペックの良さを再確認した」と続けていた。
PS4は「開発者のセンス」がより問われるハード
横山氏と阪本氏がPS4を語る
一方,阪本氏はPS4版「龍が如く 維新!」の開発が決まったとき,不安を感じていたと明かした。しかし,実際に制作がスタートするとその不安は解消され,「欠点がないんじゃないか?」とPS4のスペックに感心するようになったそうだ。
PS4の性能については,「(スペックが上がっているため)できないことは,ほぼなくなってくる」と横山氏。そのため,PS4の開発では「言い訳できない」「開発者のセンスの勝負」と語っていた。
そして「(PS4でも)いつかは制限を感じるようになりたい。僕らがPS4でここまでしかできなかったと思うようになれば,それはさらに次に進めるときだと思います」と続けていた。
横山氏によると,阪本氏はどんな企画でも口癖のように「やれますよ!」と自信満々に答えるという。頼もしいと言えなくもないが,「マジかよ!?」と疑問を感じることあったと明かした。
本作の企画会議でも,横山氏が「PS Vitaでアプリをやりたい。RPGっぽく,長く楽しめるゲームにしたい」と提案したところ,阪本氏はいつもの調子で「やれますよ!」と回答。横山氏は「いつもの安請け合いだ!」と感じたそうだが,最終的にすべての要素をゲームに落とし込むことができて安心したと振り返っていた。
質疑応答では意外な人物の登場が明らかに!?
最初の質問は「坂本龍馬は実在の人物だが,『龍が如く 維新!』の龍馬はどれくらい史実に忠実なのか?」。
横山氏は「あまり忠実ではない」と苦笑しながら回答したものの,龍馬が大きく関わった歴史的エピソードには,必ず触れるようにしているという。龍馬をよく知っている人なら楽しめる内容になっているので,安心してプレイしてほしいと語った。
続いて「お気に入りキャラクター」を聞かれると,阪本氏は「言っちゃっていいのかな」と前置きしながらも,バトルダンジョンに登場するという島袋力也と回答した。
また,横山氏は岡田以蔵とのこと。このキャラクターは初代「龍が如く」に登場した錦山 彰がモデルになっているが,錦山 彰はすでに作中で死亡しているため,ナンバリング作品では登場させられないという事情がある。しかし,スピンオフとなる「龍が如く 維新!」なら問題ないということで,今回の復活劇について「嬉しい」と話していた。 ちなみに,初代「龍が如く」の収録からかなりの年月が経っているため,錦山 彰役の中谷一博さんが当時と同じ演技をできるのかという不安もあったというが,見事に「錦な以蔵」ができあがったと評価していた。
さらに,アイテム欄の拡張やダッシュの加速時間を増加するなど,さまざまな特典を入手できる「徳」の稼ぎどころでもあり,アナザーライフの重要性をアピールしていた。
質疑応答の後,PS3版「龍が如く 維新!」の体験版が2月13日に配信されることが発表された(関連記事)。これには会場も大いに盛り上がり,そのままイベントはフィナーレへ。
最後に,阪本氏は「今回は本当に遊びごたえがあって,作っている側も『楽しいな』と思える,自信を持ってできあがった作品になっています」と挨拶。
横山氏も「昨日(2月8日)から『維新!』のCMが始まっていますので,外に出ないでテレビを見ていたらCMが見られます。この雪はいろんな意味で背中を押してくれている,と勝手に思ってます。少しでも長く遊んでほしいと思って作った1本なので,どうか『龍が如く』の新しい遊びを体験してください」と語ってイベントを締めくくった。
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