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HWエンコーダ内蔵で1万3000円前後の超お買い得1080p/60fps HDMIキャプチャの普及モデル「GC311」が日本発売,格安実況スターターキットも登場か
なんと,H.264ハードウェアエンコーダ内蔵で実勢価格が120ドル。日本円で1万3000〜1万4000円前後となる見込みだというのだから凄い。しかも,本格コンデンサマイクの搭載「AM310」とフルHD対応のWebカメラ「PW311」の3点をセットにしたゲーム実況配信者スターターキットを2万7000円前後で出す予定だというのだから実に意欲的である。
ハードウェアエンコーダ内蔵の1080p/60fpsキャプチャユニットが1万円台前半で発売?
まず,主役となるGC311は,フルHD(1080p)の60fpsまでの録画,配信に対応したUSB2.0接続型のHDMIキャプチャユニット製品となる。
本体デザインはすこぶるシンプル |
左側がHDMIパススルー端子。中央がHDMI入力端子。右側はUSB2.0(micro B)端子。小さい穴のようなものはメンテナンス用でリセットスイッチではないらしい |
AVerMediaのお家芸とも言える,ゲーム機をはじめとしたHDMI映像機器からのHDMI入力をそのまま分配(パススルー)させる機能も搭載しているので,ほぼ遅延ゼロの映像表示に対応する。つまり,ゲーム機とテレビの間に挟み込むようにして接続しても遅延ゼロでのゲームプレイと録画/配信が楽しめるのだ。
GC311は,スペック的にはかつての人気商品,1080p/60fpsキャプチャに対応した同社製品の「AVT-C875」から「SDカードに録画できる単体録画モード」や「音声ミキシング機能」を省いたモデルだといえる。
なのでパススルーは1080p/60fpsまでで,4Kには対応しない。その代わりに「価格を抑えた」というわけだ。
録画や配信を行う際にはPCとの接続が必要になるが,GC311はこの値段でH.264ハードウェアエンコーダを内蔵しているため,接続先のPCのスペックが低くても問題はない。1080p/60fpsをコマ落ちなしで録画,あるいは配信することができるのだ。
録画/配信ソフトは,ほかのAVerMedia製品と同様にAVerMedia謹製の「RECentral」が使える。初心者は基本的にそれを使えばよいのだが,GC311はWindows10環境では「USB VIDEO CLASS」(UVC)デバイスとして認識されてWindows10の標準ドライバも自動インストールされるので,OBS StudioやXSplitなどのサードパーティ製の録画/配信ソフトを利用することもできる。
HDMIキャプチャ,コンデンサマイク,Webカメラのゲーム実況スターター3点パックが250ドルで発売。日本での発売も決定!
アメリカ版の3点セットパッケージ。日本版のパッケージは別途制作中とのことである |
さて,このGC311の発売に合わせて,北米ではゲーム実況配信スターターパッケージ的なオールインワンセットが発売されているという。嬉しいことに,このスターターパッケージは日本で発売するそうである。
3点セットの活用イメージ |
このセットに含まれる製品群は冒頭でも触れているが,日本でも発売済みのコンデンサマイクAM310と,日本未発売のWebカメラPW311,そしてGC311本体の三点だ。これが北米だと250ドルになるという。日本でもほぼ同等の価格になるとのことなので,単純計算で2万7000円前後というところか。
高性能なコンデンサマイクAM310は,日本でも既発売で実勢価格は約1万3000円となかなかの高級品だ。WebカメラPW311は日本では未発売の製品だが,北米での単体価格は約60ドル程度とのことなので,なるほど。これにGC311も付いて250ドル(2万7000円)は相当にお買い得といえそうである。
USB2.0接続タイプのコンデンサマイクAM310。USBサウンドデバイスとして認識されるため,背面にはヘッドフォン端子(3.5mmステレオミニジャック)も装備する |
WebカメラPW311。USB2.0接続。フルHD/30fps撮影に対応。マイクも内蔵 |
台湾のAVerMedia担当者によれば「オールインワンパッケージはお買い得なので学生さんにぜひ買ってほしい」と熱っぽく語っていた。ちょうど発売日も夏休み開始頃になりそうなので,ゲーム実況を始めたい学生の方は今から楽しみに待っていてほしい。
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