プレイレポート
リッチなグラフィックスに期待が高まるベクターの新作ブラウザゲーム「創星紀アステルゲート」。ゲームシステムやシナリオなど本作の見どころをテストプレイで探る
本作は,中国のShanghai Tong Shi Network Technologyが開発したカードバトルタイプのブラウザゲームで,中国では大変な人気を博しているという。単に美麗なイラストのカードゲームなら珍しくないのだが,Shanghai Tong Shi Network Technologyは出版社としても知られており,その意地もあってか,カードバトルというジャンルにも関わらず,シナリオを相当作り込んだとのこと。
オープニングアニメにも力を入れて制作したようで,美少女ありロボットあり必殺技ありのヒーローアニメ風のでき栄えだ。こちらの日本版主題歌は,イラストも提供している秋 赤音さん(※)が担当している。
今回は,オープンβテストに先駆けて行ったテストプレイから,本作の内容を紹介していこう。
※秋 赤音(あきあかね)……ニコニコ動画で活動している歌い手兼絵師。2011年8月17日にトイズファクトリーより「antinotice/花弁」でメジャーデビュー。その後も歌手として,そしてイラストレーターとして活躍の場を広げている。
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スペースオペラ風味たっぷりの世界設定の中,ヒューマンドラマが楽しめる秀逸なシナリオ
さて,かなり作り込んだというシナリオは,ゲーム内の「物語」モードで楽しむことができる。
物語の背景から紹介しておこう。地球は,地球外生命“Xファクター”によって侵食され汚染が進んでいた。生き残った人類は,“航宙要塞アグライア”に乗って地球圏から飛び出し,新天地を求めて銀河をさまよう──。巨大な箱舟でもあるアグライアの中では,人種間の対立や政治紛争,さらにはXファクターの感染者発生しており,主人公は,そうした問題を解決すべく立ち上がることになるのだ。
物語モードは,スペースオペラ風味たっぷりの世界設定の中,主要な人物達にスポットを当てた会話形式で展開していく。基本的にはビジュアルノベル感覚で楽しめるが,一部,途中でバトルが開始されることもあるので気が抜けない。
プレイヤーのレベルが上がると,それに応じて読める物語が増えていく仕組みだ。あとでまとめて読むこともできるが,読了後に金貨や経験値などももらえることを考えると,レベルアップしたらすぐに読んでおくのがオススメだ。
美男美女達に混じってロボットも参戦!? 美麗なカードがゲームの主役
戦闘部分はカードバトルだけに,主役になるのは美麗なアニメ風のタッチで描かれたカードである。
本作のカードは,空中幼彩さんや西E田さん,冒頭でも紹介した秋 赤音さんといった日本の実力派イラストレーターも担当している。この手のゲームを国外から持ってくる場合,サービス開始時に後付けで日本のイラストレーターが参加するケースも少なくないが,アステルゲートでは,中国で企画がスタートしたときから日本の有名イラストレーターが参加することが決まっていたそうだ。
今となっては高精細で美麗なイラストのカードゲームは当たり前だが,PC向けタイトルということもあって,バトル時の動きや表現力のあるエフェクト,さらには気分を盛り上げるBGMまで,そのクオリティは総じて高い。
カードの強化に関しては,素材カードを消費して強化したいカードをレベルアップさせて能力を高めていくタイプで,探索やガチャでレアリティの低い入手済みカードが出た場合,自動的に合成されて強化される仕組みだ。
また,同じカード同士の合成で「限界突破」し,最大レベルを上昇させることも可能となっている。入手しやすいレアリティの低いカードでも,育成していけば高い戦闘力を発揮できそうだ。また,限界突破すると,グラフィックスが変化して,一部のキャラクターでは露出が増えたりもするそうだが……。
「探索」によってカードを育成するための素材を集めていく
ゲームの流れは,時間の経過で回復するAPを消費して「探索」を行い,プレイヤーのレベルを上げるための経験値と素材になるキャラクターカード,そして合成で必要な「金貨」を集めていくことが基本となる。
探索を進めると,エリアの最後に捕食者(ボス)が出現し,これを倒すと新しいエリアがアンロックされる。どうしてもボスを倒せない場合は,一つ前のエリアで素材を集め,カードを強化して再挑戦するといいだろう。プレイヤーのレベルについては,レベルアップ時に分配ポイントが得られ,コストとAPのどちらかにポイントを割り振る形式になる。
また,探索の途中に,感染者(レイドボス)が出現することもある。こちらは友達になったほかのプレイヤーと共闘することを想定した敵になっていて,一定時間経過すると感染者は逃げ出してしまうので,それまでにダメージを積み重ねて撃破しなければならない。ちなみに,捕食者を倒すことができれば,戦闘に参加したプレイヤー全員が報酬をもらえるようになっている。現在出現中の感染者は,仲間分を含めてリストで確認できるので,可能な限り攻撃に参加するのがよさそうだ。
バトルで使う「デッキ」を編集することも,ゲームの楽しみの一つだ。
デッキに組み込めるカードは,最初は3枚のみだが,レベルが上がると3枚ずつ増えていき,最終的には全12枚のカードでデッキを構成することになる。最大コスト内で,最もHPとATK(攻撃力)の高い組み合わせを考えることになるが,3枚1組で攻撃を行う仕様上,各組のカード配置や,各カードに設定されたスキルの能力にも気を配る必要がありそうだ。固定のカードがない序盤は,「自動選択」で選ばれたカードを使ってもいいだろう。
ちなみに,カードのスキルとは別に,ゲーム開始時に選択するプレイヤーキャラクターにも必殺技が設定されている。この必殺技は必殺ゲージが満タンになると自動的に発動するタイプで,発動タイミングをうまく合わせれば一発で形勢逆転を狙えるものになっている。
そのほかのコンテンツについては,PvPとそのランキング機能,期間限定で行われるイベントやガチャ,カードアルバムやつぶやき報酬など,プレイヤーを飽きさせないようさまざまな仕掛けが用意されているとのこと。
以上,簡単ではあるがアステルゲートのゲーム内容を紹介した。カードバトルというジャンルの中では,比較的オーソドックスなシステムが採用されており,誰でも親しめるような遊びやすさがある。スマートフォンなどで同系列のゲームをしたことがあれば,まったく迷うことはないだろう。それでいて,PC向けブラウザゲームなので,よりリッチで表現力豊かなグラフィックスが期待できる。カードバトルを大画面で楽しみたい人にもおすすめだ。
「創星紀アステルゲート」公式サイト
- 関連タイトル:
創星紀アステルゲート
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