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鬼を討ち、千年前の過去を探す。クインロゼ最新作は珍しく癖の無い大正ファンタジー。 75 - 投稿者:とんかち(女性/30代)
- 投稿日:2013/12/29
- 良い点
- 時は大正。家族のために何かしたい主人公、それは父の為社交界に出る事だと思い、準備を進めていたが、ある夜、鬼の集団に襲われた事で運命は一変。
実は主人公は幼い頃から人を襲う「はぐれ鬼」達に狙われており、今まではこっそり仲魔のメイド鬼が彼らを撃退していたものの、最近何故か数を増したはぐれ鬼達に、メイドの力では限界が来ていると発覚。
主人公は家族を巻き込まない為、鬼の事件に対処する組織の学院に入る。
そこで自分の持つ希有な能力を自覚し、同じ学院の仲間達と共に、その力を振るう術を身につけつつ、最近起きたはぐれ鬼達の異常の謎を追っていく……。
というロゼらしからぬまともな王道ストーリー。奇跡もあるよ。
実用的な面では、一番良い点はPSstoreでダウンロード購入可能なことですね。
それと、回想モードに音楽があり、好きな時に曲を聴く事ができます。
その他のシステム面は今まで通り安定。
選択肢へのジャンプはありませんが、シーンスキップや文章早送りはあります。また、読み返しで選択肢への巻き戻りも可能なのに加え、好感度上昇の選択肢は選択後にハートマークが出るので(オプションで出ないようにする事も可能)すぐ分かるようになっています。 - 悪い点
- さて、癖のないシナリオといいましたが、ちょっと深く突っ込むと、考証はあやしいところが多々あります(大正時代の学院なのに病室ではなく保健室があるなど)。大正に拘る人にはいろいろな意味でつらいのではないかと。大正風ファンタジーと割り切った方が良いでしょう。
また、癖がないと言うのは、悪くいうと薄味ということで、特に攻略対象が10人いるハトアリの後では、ボリューム、キャラの個性共に物足りなく感じるかもです。
あとは、どうでもいいことですが、おまけでミニゲームの四目並べがあるものの、難易度にかかわらず敵の強さはほとんど差がありません。 - 総評
- 最近はどのメーカーもVITAへ移行し始めているようですが、まだ乙女ゲームはPSPで新作を出す事も多いですね。本作はそんなPSP新作の一つ、クインロゼ(PSstoreでは『アートムーヴ』名義)の乙女ゲームです。
クインロゼといえば、業界唯一のCERO:Dのエロと、個性的な主人公&攻略対象が有名なゲームメーカーで、「ハートの国のアリス(通称:ハトアリ)」を一作目とするアリスシリーズが代表作です。ハトアリや死神稼業の真相の暗さもあり、よくも悪くも癖が強い、という印象を持っている人が多いでしょう。
そんなロゼ最新作、意外にも本作ではエロ、主人公の個性ともに癖がないように感じられました。
婚前交渉を匂わせてはいますが、どのキャラも恋愛の段階を踏んだ上での事ですし、強引にされる事もありません。主人公も婚前交渉OKとはいえ一応性格上は平均的なお嬢さんです。真相エンドも暗いという程では無く、大体通常ルートで分かっている事の補足程度。攻略対象も六人とほぼ全員のため、「攻略できずFD待ち」というキャラはいなそうです。メイド鬼は勿論、桂木すら親友ポジションの割にルートも本契約もないしキャラも弱いし不遇ですが、まあ、女キャラの扱いの悪さも含めて、癖の無さと言えるのではないかと。
なお、クインロゼについて、PC時代はバグとその放置で悪名高い所でしたが、PSPに移ってからはすっかりカタギに戻っているので、その辺は問題なさそうです。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 3 3 3 3 3
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