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[COMPUTEX]AMD,ノートPC向けのRadeon R9・R7・R5 M200シリーズのラインナップを発表。HD 7000Mから数えて2度めのリネーム
本稿では説明会の内容をもとに,これらの正体を説明していこう。
というわけで順にラインナップを見ていこう,最上位モデルとなる「Radeon R9 M290」は,「Pitcairn」(ピトケアン)系GPUコアである「Radeon HD 8970M」のリフレッシュということになる。
デスクトップPC向けGPUであるRadeon R9 270シリーズでは,Pitcairnのマイナーチェンジ版となる「Curacao」(キュラソー)コアを採用しているので,Radeon R9 M290が採用するのは,そのモバイル版ということになるのではなかろうか。
続く「Radeon R9 M280」は,128bitメモリインタフェース採用の「Cape Verde」(ケープベルデ)系,すなわち,「Radeon HD 7700」シリーズで採用されたGPUコアがベースのモバイル版になるはずである。
R9 M200系の下位モデルが「Radeon R9 M270」だ。Gananathan氏によると,Radeon R9 M270はAMD独自のプログラマブルサウンドエンジン「TrueAudio」をサポートしているという。つまり,これは「Radeon R7 260」シリーズや「Radeon HD 7790」の「Bonaire」(ボネア)コアがベースのモバイル向けモデルだと思われる。
AMDがパフォーマンス,つまりミドルクラスに位置付ける「Radeon R9 M260」「Radeon R7 M260」は,「Radeon R7 250」や「Radeon R7 240」と同じ「Oland」(オーランド)系のモバイル向けモデルだ。
さらにその下位に位置する「Radeon R5 M250」「Radeon R5 M240」「Radeon R5 M230」は,64bitメモリインタフェースを採用している。おそらくは,「Radeon HD 8500M」および「Radeon HD 8400M」シリーズで採用されていたのと同じOland系のGPUコアを使っているのだろう。
さて,下に示したスライドは,2014年後半にPCメーカー各社から登場予定とされているノートPC向けRadeon搭載製品の一例だ。これらゲーマー向けノートPCはRadoen R9 M290系を採用しているのだが,筆者の推測どおりなら,GPUの中身そのものは,2012年のGPUから大きく変わっていないわけだ。
そう考えると,TrueAudioに対応したRadeon R9 M270シリーズだけが,本当のノートPC向けRadeon Rx M200である,と言うべきかもしれない。
AMDのノートPC向けRadeon製品情報ページ(英語)
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