プレイレポート
合戦の勝敗は軍師で決まる。高い戦略性が魅力のスマートフォン向けパズルRPG「ぐんたま〜軍師の魂〜」のプレイレポートを掲載
本作を配信前にプレイすることができたので,そのレポートをお届けしよう。
3マッチパズルの王道ルールに高い戦略性をプラス
本作の基本的なゲームの流れは,時間経過で回復する「行動力」を消費して各合戦(いわゆる章やエリア)内の戦場(ステージ)に挑戦し,クリアすれば新たな合戦や戦場が出現するというものになっている。
戦場には総コストが一定以内になるよう編成した「武将」たちを連れて行き,横6マス,縦5マスの盤面で,同じ色の3つの「駒」を3つ以上揃えて消す,いわゆるターン制の3マッチパズルで敵と戦っていく。このあたりは一般的なパズルRPGでおなじみのシステムといっていいだろう。
動かせるのは1つの駒で,制限時間内なら好きな場所に移動させられる。駒が移動すると,その移動先にあった駒が,動いている駒の軌道を埋めるように移動するので,これを利用して,ドラッグしているもの以外の駒もうまく並べていこう。
さて,ここまで説明した内容では普通の3マッチパズルだが,本作のパズル部分には,戦場にいる「敵兵」と,それを率いる後方の「敵将」を,消した駒から出現する兵で攻撃するという要素が加えられている。
「敵兵」は,6人×2列の計12人が盤面に向かい合うように並んでいる。プレイヤーの操作によって駒が消えると,消えた駒に対応する味方の兵が出現し,敵兵に向かって突撃。基本的にはこの突撃を2回当てると敵兵は倒れる。
後ろの「敵将」には,こうして敵兵を倒してできた敵陣の隙間に,さらに兵を突撃させることでダメージを与えられる。さらに,ターンの終了時には,突撃した兵と同じ色(兵科)の自軍武将全員が敵将に攻撃してくれるのだが,このダメージは兵が何人突撃したか,そして連鎖がどれだけ発生したかによってかなり違ってくる。
敵将をすべて倒せばその戦場をクリアしたことになるが,時間をかけすぎると,敵武将が攻撃してきたり,せっかく倒した敵兵が補充されてしまったりするので,できるだけ短期決着を狙いたいところだ。
ちなみに,こちらが受けたダメージはピンク色の「兵糧駒」を消せば回復できるが,いちいち回復に手数を割いていては敵に時間を与えることになるので,あまり慎重すぎるのも考えものだ。
補充される前に敵兵を素早く倒し,敵将に攻撃できるようにするには,兵科の相性を考慮した攻撃と,5つ以上の駒を同時に消すことが重要となる。
戦場の画面右上に表示されているように,赤の「騎馬」,緑の「足軽」,青の「鉄砲」,黄色の「剣豪」,紫の「忍者」という駒(兵)には相性関係があり,相性がいい敵兵に攻撃した場合は,敵兵を倒す力「貫通力」が2倍になって,1回の攻撃で敵兵を倒せる。たとえば,相性がいい敵兵が立ちはだかっている列でタテに3つ駒を並べて兵を突撃させれば,最初の2人が敵陣に穴を開け,最後の1人が敵将に突撃し,ダメージを与えてくれるのだ。
また,貫通力は駒を5つ以上同時に消した場合も2倍となる。相性がいい駒がうまく揃えられなくても,これを利用すれば敵兵を効率よくなぎ払えるはずだ。
相手が敵将1人になっている場合は,与えられるダメージが1.5倍に増えるという要素がある。また,各戦場では最高のS評価を取ればガチャを回せる課金アイテム「小判」がもらえるのだが,この評価にはクリアまでにかかった総ターン数に加え,連鎖コンボの数や倒した敵兵の総数も含まれるので,ひたすら敵将狙いで速攻クリアを狙うという戦い方は,その点からするとあまりおいしくない。このあたりのバランスが重要になるのだ。
それぞれの合戦や戦場には敵兵や敵将の兵科に特徴があるため,これに合わせた武将を選んだり,相性のいい駒の温存を考えたりといった戦略性が必要になる。このあたりのプレイ感覚は,まさに軍師といったところだ。
編成や育成要素で武将に愛着が湧く
パズル部分と同様に,戦場に連れて行ける味方武将の育成や選択にも奥深さが光る。ガチャを回して手に入れた高レアリティの強力な武将で力押し……などという甘い戦い方が通用する仕様にはなっていないのだ。
戦場に連れていける武将は,大将1人,副将4人の計5人。さらに各武将が持つ「コスト」の合計が「総コスト」の制限内でないとならないのだが,高レアリティの武将はこのコストが桁違いに多い。レアリティを表す☆が5つの武将などは,序盤の低い総コストではとても扱いきれない。
したがって,コストが低めの☆3武将に頼ることが多くなるが,これらの武将を軽く見てはいけない。戦場で敵兵を一定数倒すと使用可能になる「技能」に長けている者が多いので,高レベルの合戦でも十分な戦力になってくれるはずだ。
また,武将は他の武将を合成する「強化」でレベルアップさせられるが,そのとき,自軍の耐久力を決める「統率」,敵将へのダメージに関わる「武力」,回復量に関わる「補給」の3能力いずれかに「+」ボーナスが付いている武将を強化に使うと,その能力を受け継がせることができるので,ボーナスを重ねていけば高レアリティ武将に見劣りしない活躍を見せてくれるようになる。
また,同じ武将を複数自軍に入れることも可能なので,低レアリティ武将のダブりが出ても活用の道は十分にある。むしろ総コストが低いうちは,敵将が時々ドロップする☆1〜2の武将などが,相性のいい敵が多い合戦で大活躍してくれるはずだ。
総コストが高レアリティ武将にも耐えうる値になるまでは,かなり長い道のりとなりそうなことに加え,低レアリティの武将でもレベルが最大になると「覚醒」によって一つ上のレアリティの武将にパワーアップするため,ぜひお気に入りの武将を見つけ,一緒に戦い続けてほしい。
ただの3マッチパズルで終わらない戦略性と,武将に自然と愛着が湧く編成や育成のシステム,「豊寿丸」が「島津豊久」に,「夜叉丸」が「加藤清正」に覚醒するなどといった心憎い演出など,さまざまな要素が詰め込まれた本作は,戦国シミュレーション好きのプレイヤーにもハマるのではないだろうか。もちろんスマートフォンゲームとしての手軽さや分かりやすさもしっかり備えているので,まずは触ってみてほしい。
「ぐんたま〜軍師の魂〜」公式サイト
※画面は開発中のものです
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