プレイレポート
可愛くなってもやっぱり戦国無双。スマホ向け一騎当千アクション「戦国無双シュート」のプレイレポート
筆者も長らくシリーズを楽しんでいるファンとして早速プレイしてみたところ,良い意味で驚きの連続であった。その詳細をさっそく紹介しよう。
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「無双」なのに可愛くてほのぼの。簡単操作のシュートアクション
本作のプレイを始めて,まず戦国無双ファンが驚くのは,とにかく可愛いキャラクターだろう。これまでのシリーズ作品に登場した武将達が,その特徴を残しつつ,デフォルメされている。
可愛くなった武将に合わせて,物語展開もコミカルなものになっている。ゲームを進めていくと,道場の武者修行で全国を回っているはずが,いつの間にか各地の名物食べ歩きになっていたり,これまでのシリーズ作品ではすさまじくシリアスだったあの武将が大変なことになっていたりと,ファンならひっくり返るかもしれない。
もちろんシリーズに触れたことがない人でも,この珍道中には思わずツッコミを入れたくなること請け合いだ。
ゲームのほうも,この雰囲気に合った,手軽に遊べる内容となっている。「戦国無双」というと多彩な攻撃を使い分け,群がる敵をなぎ倒す一騎当千アクションが頭に浮かぶが,本作はなんと,武将そのものをスリングショットの要領で飛ばして敵に攻撃するという,シュートアクションなのだ。各クエストではプレイヤーが編成した4人の武将にフレンドの武将1人を加えた合計5人を連れていき,待ち受ける雑兵や敵武将とのバトル(?)を繰り広げていくことになる。
具体的に説明しよう。各ステージではまず,画面左下に表示されているメニューで,どの武将をシュートするか選択する。続いて画面下の弓型のシューター部分をタップし,弓を引きしぼるように後ろへフリック。引きしぼりつつシュートする方向を調整したら,あとは指を離すだけ。これで選択した武将がかっ飛んでいき,進路上の雑兵を蹴散らしつつ,敵武将や障害物にダメージを与えて停止する。
シュートされた武将が停止する前に,任意のタイミングで画面をタッチすると,シリーズでおなじみの強力な「チャージ攻撃」が発動する。また,画面左下の「無双ゲージ」が溜まっていれば,「奥義発動」ボタンをタッチして各キャラ特有の強力な「無双奥義」を繰り出すことも可能だ。
こうして,5人の手持ちの武将すべてシュートし終えるまでに,フィールド内にいる敵将をすべて倒すことができればステージクリアとなる。
なお,一度シュートしてフィールド内に残った味方武将は,次以降の武将をシュートするたびに,チャージ攻撃での「追撃」を行ってくれる。強力なチャージ攻撃を持つ武将を先に撃ち出しておき,以降追撃で思う存分暴れ回ってもらうのが攻略のコツになるが,追撃の後には敵からの反撃があり,これで体力が0になるとその武将は戦闘不能になってしまう。
「無双」の醍醐味,多彩なアクションと戦術はしっかり味わえる
このバトルには,まだまだ奥深い仕様が隠されている。このタイプのゲームでは,撃ち出したユニットがフィールド上の味方ユニットにぶつかると,弾き飛ばして移動させるというシステムが一般的だが,本作では,シュートした武将はぶつかった武将を後ろに引き連れて,一緒に移動するようになっている。
これをうまく利用すると,フィールドにいる味方武将を改めて好きな場所へ連れて行き,そこで追撃を行わせることができる。さらにこうして味方武将を引き連れて移動している武将がチャージ攻撃を行うと,普段より強力な「連携チャージ攻撃」を発動できるのだ。
さらにこの状態で無双奥義を発動すると,「最終奥義」が発動。引き連れている味方武将の数が多ければ多いほど,その威力は絶大になる。さんざん手こずらせてくれる強力な敵武将も一撃で吹き飛ばす,気分爽快の一撃だ。
こうした強力なチャージ攻撃や無双奥義については,各武将ごとに攻撃範囲や威力などが異なるため,体力や攻撃力などの能力だけでなく,各種攻撃の範囲もよく考えて,編成する武将を選択したいところ。あえて敵陣深くまで武将を飛ばさず,後からの追撃や味方武将の連携に参加させるなどといった戦術も必要だ。
パーティのリーダーにした時に効果を発揮する「リーダースキル」も非常に多彩なので,武将の選択一つで各ステージの攻略難度が大きく変わるはずだ。
また,ステージには,敵以外にも,武将の行く手を阻む障害物や川などが存在する。障害物は通常,一定ダメージを与えるまで破壊できず,川に入った武将はスピードが落ちてしまうが,武将が持っている「地形耐性」によっては,障害物に動きを止められることなく破壊できたり,スピードを落とさずに川を渡ったりできる。戦闘能力だけでなく,この移動能力まで含めてパーティを編成していこう。
ほかにも,武将を一時的にパワーアップさせる各種アイテムや,雑兵が無限に湧いて出てくる詰所などといった数々のギミックがステージに点在しているので,どの武将をどの順番でシュートするか,悩まされることもあるだろう。
だがその分,敵をうまく一掃できた時の気持ちよさは格別。各ステージごとに決められた数のシュート数以内に敵を全滅させてクリアすれば,ご褒美のガチャ券がもらえるうれしい特典もあるので,ぜひ全ステージのパーフェクトクリアを目指してほしい。
編成&育成の道も非常に多彩!
本作は武将のラインナップや育成要素においても,ほかのスマートフォン向けタイトルのシステムとは異なる要素がある。まずは,すべての武将において,「火」「風」「雷」「水」の属性と,星の数で表されるランク違いが存在するということ。つまり,同じ真田幸村でも「火」属性がいたり「水」属性がいたりするうえ,それぞれに星1つや2つの幸村がいるというわけなのだ。
本作では4つの属性にそれぞれ強弱関係があり,これによるダメージ補正がかなり大きいうえ,ランクが高い武将になると「コスト」も増えてパーティに組み込みづらくなる。本多忠勝を始めとする,広範囲・高威力の攻撃を持つ武将は,さまざまな状況に対応できるよう,幅広い種類で揃えておきたいところだ。
各属性,各ランクにお気に入りの武将や使い勝手がいい武将をコレクションしていくことになるはずなので,文字通り「好きな武将とずっと一緒に戦う」ことになるわけだが,本作には,武将に,ほかの武将や各ステージで拾える「防具」を合成してレベルアップさせる「伝授」という要素があり,ここで同じ武将を素材として使うと,リーダースキルや奥義のレベルを上げられるというメリットもある。何人もの同名武将を抱え続けるよりは,伝授に使って一点強化したくなる気持ちも出てくるだろう。
また,武将の強化方法には,最大レベルまで育てた武将を1ランク上に強化できる「皆伝」もある。こちらでは「武器」を消費しなくてはならないのだが,なんとこの武器にもランクと属性があり,皆伝したい武将とランク,属性が一致しないと使用不可能となっている。武器がなくてランクアップできない武将を伝授に使ってしまうか,それとも武器が入手できるまで待つかも悩みどころとなる。
戦闘のみならず,武将育成の面でも,プレイヤーそれぞれのスタイルで遊べ,長く楽しめそうなる本作。武将を次々とシュートしていく簡単操作ながら,シリーズファンにはおなじみである騎当千の爽快感や,各武将の魅力も存分に堪能できる作品だ。
今後もアップデートで個性的な武将が続々登場すると思われるので,ぜひ期待したいところだ。
「戦国無双シュート」公式サイト
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(C)2014 コーエーテクモゲームス All rights reserved.
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