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ミュージック フロム ゲームワールド:Track 29
ファミコン時代のゲームミュージックの楽しみ方といえば,いわゆる自主録がメイン。極力,雑音や周囲の声が入らないようにラジカセのマイクをテレビのスピーカーに近づけてのダイレクト録音に始まり,やがてテレビとラジカセをケーブルでつなぐライン録音を覚え,さらにハードからアンプを経由した録音方法へと進化をしていったものです。
サントラを買って好きなゲームの音楽を楽しむのが当たり前となった現在は,自主録をする機会もほとんどなくなってしまいましたが,たまに自分好みのサントラを作るべく,自主録をやってみたくなる時もありますね。それでは,今週も「ミュージック フロム ゲームワールド」始まりです!
30年ぶんのスーパーマリオサウンドをギュッと凝縮!
「30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック」
タイトル | 30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック | |
発売日 | 2015年9月13日 | |
価格 | 3000円(税抜) | |
発売元 | 日本コロムビア | |
コピーライト | (C)1985-2015 Nintendo Licensed by Nintendo |
初めてマリオと出会ったのは,駄菓子屋の店先で遊んだ「ドンキーコング」でした。放課後に10円玉をたくさん握り締めて駄菓子屋に通いつめた私を,マリオはいつも出迎えてくれたものです。それ以降も,マリオはさまざまな作品をとおして私にゲームの楽しさを教えてくれました。今週の1枚めは,そんなことをしみじみと回想してしまうサントラ「30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック」を紹介します!
収録作のほとんどのBGMを何度も聴いて知っているはずなのに,1曲めに収録された「スーパーマリオブラザーズ」の「地上BGM」の“あのメロディ”を聴いた瞬間,懐かしさと童心と,そのほかのよく分からない感情が一気に襲ってきて,思わずガッツポーズしてしまいました。懐かしいのはもちろんですが,マリオサウンドの持つパワーに改めて感服です。
そして時代やハードがバラバラでも,聴こえてくるのは慣れ親しんだメロディばかり。マリオらしさを継承しながら,よりコミカルになった「スーパーマリオブラザーズ3」,ゲームボーイから聴こえてきたシンプルでキュートなサウンドが印象に残る「スーパーマリオランド」,スーパーファミコンのサウンドの厚さと温かさに衝撃を受けた「スーパーマリオワールド」,バックで使われたコーラスと優雅なテンポが忘れられない「Newスーパーマリオブラザーズ」,オーケストラからサンバまで多彩なサウンドを聴かせてくれた「スーパーマリオギャラクシー」等,CDのどこから聴いても,みんなが知っているマリオの音楽でいっぱい。これ1枚で最高にハッピーな気分に浸れます。
ラストには,ボーナストラックとして最新作「スーパーマリオメーカー」からタイトル画面BGMを収録。マリオと共に歩んだ30年を音で振り返ることができる,ゲームを愛するすべての人におすすめできる1枚です。
日本コロムビア「30周年記念盤 スーパーマリオブラザーズ ミュージック」
圧倒的存在感で迫る,MGSシリーズのボーカルベスト
「METAL GEAR SOLID VOCAL TRACKS」
タイトル | METAL GEAR SOLID VOCAL TRACKS | |
発売日 | 2015年9月2日 | |
価格 | 3000円(税抜) | |
発売元 | KONAMI | |
コピーライト | (C)2015 Konami Digital Entertainment |
1980年代後半の秋葉原には,店頭や展示スペースでファミコンやパソコンゲームに触れられる場所がたくさんありました。そうした場所にはMSXが置かれていることも多く,私が「メタルギア」を初めてプレイしたのも秋葉原の店頭デモ機でのこと。あの時,MSXで遊んだゲームのシリーズが今でも続いているなんて,ちょっと不思議な気がします。
さて,1999年からシリーズ展開されている「METAL GEAR SOLID」シリーズですが,その最新作「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」がついにリリースされました。ゲーム中に流れるボーカル曲も印象的な同シリーズから,最新作のリリースを記念してボーカルベストアルバムが登場したので,今週の2枚めは,この「METAL GEAR SOLID VOCAL TRACKS」を紹介します!
収録曲は,ゲームに使われたオリジナルの8曲と,それらをゲストシンガーのDonna Burkeがカバーした5曲を合わせた全13曲。1曲めは,記念すべき第1作「METAL GEAR SOLID」のエンディングを飾った「The Best Is Yet To Come」。民族楽器をメインにしたアレンジの物悲しいメロディと,そこに乗るAoife Ni Fhearraighの高音域を自在に操るボーカルが素晴らしい。
ほかにも,アレンジは控えめに,ボーカルを前面に出した「METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER」主題歌の「Snake Eater」や,最新作「METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN」の「Quiet's Theme」も耳に残ります。また,カバーされた5曲を,オリジナル曲と聴き比べてみるのも興味深いところ。スローテンポなジャズナンバーにアレンジされた「Can't Say Good-bye to Yesterday」は新鮮です。
こうしてアルバム化され,通して聴くことで改めて「METAL GEAR SOLID」シリーズにおけるボーカル曲の存在感の大きさに気付かされます。ゲーム中に映像と重ねて聴くだけでなく,ぜひこの機会に,楽曲だけに集中して聴いてみてください。
コナミスタイル「METAL GEAR SOLID VOCAL TRACKS」
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- ライター:風のイオナ
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(C)2013 Konami Digital Entertainment
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