インタビュー
あの「beatnation summit」が7年半ぶりに帰ってきた。dj TAKA×L.E.D.×kors k×Mayumi Morinagaライブ直前座談会
BEMANIアーティスト達による大規模なライブイベントとしては,2014年1月末に行われた「BLUE DRAGON RELEASE PARTY」以来で,「beatnation summit」としては,7年半ぶりの開催となる。それだけに開催を心待ちにしているファンも多いだろう。
そこで4Gamerでは,KONAMIからキーパーソンとなるdj TAKA氏とL.E.D.氏の両名,さらにニューアルバムを発売したばかりのkors k氏とMayumi Morinagaさんに集まってもらい,ライブ直前座談会を行った。ライブに向けての意気込みや見どころ,またアルバム制作こぼれ話なども伺っているので,当日を楽しみにしている人はぜひ目を通しておいてほしい。
「EXIT TUNES DANCE PARTY -beatnation summit 2015」公式サイト
BEMANIアーティスト達の個性がぶつかり合うbeatnation summit
4Gamer:
7年半ぶりの開催となる「EXIT TUNES DANCE PARTY -beatnation summit 2015」(以下,beatnation summit 2015)について,まずは開催に至るまでの経緯,あるいは見どころについてお話いただけますか。
経緯は……なんだったかな(笑)。まあ,昔はライブイベントを開催することはなかなか難しかったんですけど,最近はEXIT TUNESさんの協力もあって,けっこうやりたいタイミングでできているんですよね。
4Gamer:
直近では,2月のJAEPOでもステージがありましたし,2014年には「BLUE DRAGON RELEASE PARTY」という形でのライブもありましたね。
dj TAKA氏:
ええ。なので,大がかりなイベントとしてやろうという風にはならなかったのかもしれません。ただ,例えばJAEPOのステージだと,どうしても時間が限られてますし,そうした制限の中でいかに楽しんでもらうか,という作りになってしまう。そこへ行くと,今回は久々のbeatnation summitですので,個々のアーティストの持ち時間が長くなる。見どころと言ったら,その辺りになるんじゃないかと思いますね。
L.E.D.氏:
誰が何をやるのかな? って想像してもらえると面白いと思いますよ。beatnation summitの名に恥じぬ内容を皆考えてるハズなので……考えてるよね?
kors k氏:
頑張ります!
4Gamer:
どんな楽曲がかかるのか楽しみです(笑)。ちなみに前回のbeatnation summitについて,皆さんは何か印象に残っていることはありますか?
kors k氏:
当時はチケットの倍率がすごかったんですよね。抽選だったんだけど,ものすごい数の応募が来てたのを覚えてます。僕はあの規模でライブをやったのは初めてだったこともあって,すごく緊張しました。
dj TAKA氏:
kors k君は家庭用のギタコン(ギターコントローラ)持って登場してたよね(笑)。
kors k氏:
やりましたね(笑)。あと,関東会場も楽しかったけど,関西会場がすごく良かった。
そうそう。関東より箱の規模が小さかった分,ファンとの距離が近くて。熱を感じるステージだった。あと,自分は初の大阪だったので,皆で夜の大阪を練り歩けたのも良い思い出です。
dj TAKA氏:
あれが7年前かあ。当時の高校生は,もう社会人になってるんだよね。当時を知っている人よりも,今は新しいファンのほうが多いかもしれない。
L.E.D.氏:
むしろ,当時参加した人に向けては,大変お待たせしましたって言わないといけないでしょうね。
4Gamer:
今回のbeatnation summitは東京会場のみの開催ですよね。大阪や,そのほかの地域での開催は考えてないのでしょうか。
dj TAKA氏:
いいよねえ,全国ツアー。札幌,仙台,東京,名古屋,大阪と回って……ゆくゆくは海外とか。行きたいところはたくさんあります。まあ,それもEXIT TUNESさん次第だけど(笑)。
4Gamer:
なるほど! ではEXIT TUNESさん,ぜひよろしくお願いします(笑)。
今回のライブの話に戻りますが,現時点で何かやろうと考えているプランなどはあるのでしょうか。
kors k氏:
やっぱり,beatnation summitなわけですから,BEMANIシリーズの楽曲をやらないわけにはいきませんよね。もちろん,自分のアルバムからの選曲も考えてはいますが。
Mayumi Morinagaさん(以下,Morinagaさん):
私はRyu☆さんや,HHHさん,Xceonさんと一緒のステージに立つことになるので,メンバーと相談しながら考えているところです。自分としても新しい挑戦を一つ取り入れたいと思っているので,楽しみにしていてください。
4Gamer:
Morinagaさんは,beatnation summitという形では今回初参戦ですよね。それだけ多くのアーティストから引っ張りだことなると,かなり仕込みが大変そうです。
Morinagaさん:
LINEで相談しながら決めているんですけど,すごく面白いんですよ。歌あり,ダンスあり,DJありと,盛大になるのは間違いないです!
dj TAKA氏:
いいねぇ。すごく楽しそうで。俺らはどうだろう,何か新しい挑戦とか,やるの?
L.E.D.氏:
挑戦というと……脱出マジックとかそういうのかな(笑)。wacさんとか,やりそうじゃないですか?
dj TAKA氏:
じゃ,それでいきますか(笑)。
BEMANIらしいバリエーションに富んだ「Let's Do It Again」
4Gamer:
先ほどアルバムの話が出ましたが,kors kさんはライブ直前の3月18日に,2ndアルバム「Let's Do It Again!!」をリリースしますよね。このアルバムについても,少し聞かせていただけませんか?
kors k氏:
はい。これはですね,当初は前作「Let's Do It Now!!」のリミックスアルバムという企画だったんですよ。だけど,制作しているうちにオリジナルもやりたくなってしまい,結果的にそっちのほうが多くなってしまったという(笑)。
4Gamer:
えっ,そうだったんですか?
それくらい気合の入った,僕のフレッシュな音を1枚にまとめたアルバムになってます。beatnation summitでは,この中からリードソングである「Big Ship」を流す予定なので,お楽しみに。初めて聴いた人でも,最後には一緒に歌えるようなシンプルでキャッチーな曲になっているので,みんなで盛り上がりたいですね。
4Gamer:
前作の「Let's Do It Now!!」は,JAPANESE EDMがテーマとのことでしたが(関連記事),今作はいかがでしょうか。
kors k氏:
実は,今回はそこまでEDM推しでもないんです。前作を制作していて気付いたことがあって,今回は逆にいろんなジャンルに挑戦しています。自分のベースになったものであるとか,ルーツの部分をほじくり返し,それを進化させたいと考えたんです。
4Gamer:
ルーツというと?
kors k氏:
僕はbeatmaniaで育ってきた人間なんです。楽曲のバリエーションの広さというのは,beatmaniaにとって,やっぱりすごく大事なキーワードですよね。だから,自分が聴きたい曲であるとか,自分だったらこの音はこういう使い方をする,といった部分を大事にして,バリエーションを広げることを考えました。そういう意味では,かなりわがままなアルバムになってますね。
4Gamer:
アルバム制作時に印象に残ったことなどありますか?
kors k氏:
そうですね……音楽を作っているときって,孤独なことが多いんですよ。すべて自分で決めなくてはならず,ゴールが見えなくて悩んだりとか,そういうことが多々あります。で,そういうときに僕は気分転換でTwitterを見るんですけど,今回はハッシュタグを使って,ファンの皆さんからどんな曲が聴きたいか意見を募ってみたんですね。
dj TAKA氏:
へぇ,それはすごく今の時代のコミュニケーションっぽいね。どれぐらいの反応が集まったの?
kors k氏:
告知した瞬間とかは,ものすごい勢いでタイムラインが埋まっていきましたね。全部お気に入りに入れて,全部拝見させていただきました。一人で集中して音楽を作るのもいいんですけど,皆が聴きたいものをズバッと出すのもいいんじゃないかと。
4Gamer:
実際に,その意見はアルバムに反映されたのでしょうか。
kors k氏:
ものすごく反映しました。いただいた意見は,「このジャンルが聴いてみたい」とか,「こんなシチュエーションで聴く曲」とかさまざまでしたが,それを元にイメージを膨らませています。例えば7曲目の「Weekend」だったら,「仕事が終わって家に帰りついたあと,ほっと一息ついたときにリラックスしながらも,ちょっと気分をアゲれるキラキラした曲」というリクエストで……。
4Gamer:
ものすごく具体的ですね(笑)。
kors k氏:
意見をくれたアカウントのIDは,インナースリーブに引例として掲載させてもらいましたし,実際すごく参考にしています。だから,これは皆で作ったアルバムでもありますし,なにより,僕自身が楽しかったですね。
4Gamer:
好きなアーティストのCDに自分の名前が載るというのは,ファンとしては宝物になるくらい嬉しいでしょうね。
dj TAKA氏:
なるほどね。やるなあ,ホント。なんというか,kors kくんはアーティストとしての極みを求め続けているよね。僕は挫折したというか,違う方向に来てしまったので,とことん今の道を突き進んでほしいと思っているんだよ。それこそ世界を狙えるくらいに。
L.E.D.氏:
これからちまたで盛り上がりそうなジャンルをいち早くゲームにフィットさせて出してくれるし。サウンドディレクターという立場からも,今もっとも信頼してるアーティストの一人ですよ。
kors k氏:
ありがとうございます。お二方にそこまで言われると,めちゃくちゃ嬉しい(笑)。期待に応えるべく,頑張らないとって気持ちになります。
4Gamer:
ちなみに,kors kさんから見ると,TAKAさんやL.E.D.さんってどんな印象なのでしょうか。
kors k氏:
僕としては,憧れのお二人ですね。こうして肩を並べて一緒に活動できていること自体,今でも信じられない思いです。お二人ともコラボレーションしたことがありましたが,その時は感動もあり,期待に応えたいうプレッシャーもありで,すごく緊張しました。こうやって信頼していただいて,声をかけてもらえるのが本当に嬉しいです。
4Gamer:
楽曲についてはどうでしょうか。
kors k氏:
L.E.D.さんはソリッドな音使いが多くて,昔からファンでしたね。音のパーツをいただいたときに,「こんな感じでやってるのか」「このシンセ使ってるんだ」とか,たくさん発見させていただいたのを覚えています。
TAKAさんは,美しいメロディーラインを作るなぁってずっと思ってて。「Decade」でご一緒させていただいたとき,送られてきた音源を聴いて「ああTAKA節が鳴ってる! 自分の家で!」ってすごく感動しました(笑)。
4Gamer:
Decadeは,「DanceDanceRevolution X2」に初収録された,お二人のコラボ曲ですね。
kors k氏:
Decadeはハッピーな曲をやりたいって言われたんですけど,僕はその当時,シリアスな音にハマってて,今聴くとちょっと無理やり合わせている感があります(笑)。今だったらああはできないので,それが逆に新鮮かもしれません。
dj TAKA氏:
そうだったっけ(笑)。
kors k氏:
そうですよ(笑)。あとTAKAさんについては,公募企画に合格して,ミックスダウンのためにKONAMIを訪れたときにお会いした際の印象が強いですね。当時の僕は機材を全然持ってなくて,公募曲はMDで送ったんですけど,いざそれを調整しようと思ったら,データごとのレベルがもうバラバラで。それをTAKAさんにそろえてもらって,すごく申し訳なかったです。
dj TAKA氏:
ああ,あったねえ。
kors k氏:
おかげで,すごく勉強になりました。エンジニアリングっていうんですけど,この部分で音や曲の印象が大きく変るってことを,その時に学んだんです。あそこから自分の音楽人生が変わっていったので,TAKAさんにはすごく感謝しています。
4Gamer:
dj TAKAとkors kのコラボがまた見たいというファンも少なくないのでは?
kors k氏:
僕はぜひやりたいですね。コラボは大好きなんで,よろしくお願いします!
dj TAKA氏:
緊張しちゃうんだよなあ。kors kくんに出すときは,こんなのでいいのかなみたいな気持ちになるからさ(笑)。
L.E.D.氏:
僕はもう何回もkors kくんとコラボしているけど,まだまだやりたいですよ。僕自身,kors kくんの大ファンだし,コラボしてて面白い。勉強になることも多いですしね。
kors k氏:
L.E.D.さんとは,会う度にコラボしましょうって言ってる気がしますよね。
dj TAKA氏:
えっ,そうなの? 俺には言ってくれないのに?
(一同笑)
ガチ勢からアイドルソングまで楽しめる非日常空間
4Gamer:
ではここからは,主にMorinagaさんにお話を聞きたいと思います。今回のライブにはMorinagaさんもニューアルバムを引っさげての参戦とのこと。こちらも簡単にご紹介いただけますか。
はい! 2月4日に3年ぶりとなる2ndアルバム「Din Don Dan」をリリースさせていただきました。BEMANIシリーズの楽曲を中心に,ダンスやトランス,ロック,ポップスなどいろいろなジャンルが入ってます。さらにボカロPの164さんや,Xceon×Daiさんとのユニット“movies”の2組の書き下ろし曲もあります。
4Gamer:
このアルバムの中から,beatnation summitで歌われる曲はもちろんありますよね?
Morinagaさん:
もちろんです。たくさん歌うつもりなので,いっぱい聴いておいてほしいです。
L.E.D.氏:
僕はもう何回も聴いているんですけど,Morinagaさんは表現の幅が広くて,楽曲ごとにまったく違うキャラクターのように聴こえるんですよね。前々から思っていましたが,そこが彼女のボーカリストとしてのすごいところだと思います。
Morinagaさん:
すごくありがたいお言葉です。とくにmoimoi名義で歌わせていただいている楽曲は,あえて“キャラぶれ”するところがウリだと思っていまして。自分自身を出すというよりも,コンポーザーさんに合わせて自分を乗せていくことに重きを置いているんです。
L.E.D.氏:
同じく1月に発売されたSOUND HOLICさんのアルバム「斬-ZAN-」にも,Morinagaさんが参加された「雪華 -SEKKA-」が収録されていましたが,あれも今までのMorinagaさんとは違うスタイルでした。違う人とコラボする度に,新しい一面が見えてくるので,毎回驚かされます。
4Gamer:
Morinagaさんは,アルバムの制作にあたってなにか苦労したエピソードとかありますか?
Morinagaさん:
それがですね,すごく新しい発見があったんですよ。私,コーヒーが大好きなんですけど,レコーディングのときは飲まないようにしていたんですね。コーヒーは油を分解するから,喉に良くないという説があるんです。でも今回はついつい飲んでしまって……そうしたら,ものすごく調子が良くなったんです!
4Gamer:
えっ。そんなことってあるんです?
Morinagaさん:
レコーディングを担当してた164さんが「声の波形が違う!」って驚いたくらいで。私もすごくテンション上がってしまって,急きょもう1回録り直すことになっちゃいました(笑)。
dj TAKA氏:
それは理屈よりも,気分良く歌うほうが大事っていうことだね。DJも,ちょっとお酒を飲んだほうがリラックスしてやれるっていう話があるし。
Morinagaさん:
Ryu☆さんは,ライブ前によく某エナジードリンクを飲んでますよね?
kors k氏:
飲んでる飲んでる。ちょっとやばいんじゃないかっていうくらい(笑)。
4Gamer:
TAKAさんは,お酒飲んでステージに上がったことが?
dj TAKA氏:
プライベートなら飲んでやることもあるけど……さすがにこの規模ではないかな。そもそも,beatnation summitは勤務中ってことになってるから(笑)。
4Gamer:
それは確かに(笑)。では,アルバムの話からは少し外れるのですが,MorinagaさんがBEMANIシリーズに参戦することになったきっかけはなんだったのでしょう。確か,「beatmania IIDX 18 Resort Anthem」(以下,Resort Anthem)が初参加ですよね。
Morinagaさん:
はい。Ryu☆さんに誘われたのがきっかけですね。「Mermaid girl」と「XANADU OF TWO」の2曲でResort Anthemに参加させていただいて,そこから私のBEMANI生活がはじまりました。
L.E.D.氏:
Ryu☆くんに,いいボーカリストがいないか相談したんですよね。その時に,Morinagaさんのデモを何曲か聴かせてもらい,そこからいろいろ始まったという感じです。ロックやダンスっぽいもの,アニソンっぽいものとジャンルはバラバラなのに,それぞれに合わせた表現ができるうまい方だなっていうのが第一印象でした。
4Gamer:
反対に,Morinagaさんから見たL.E.D.さんの最初の印象はいかがでしたか?
Morinagaさん:
最初に「XANADU OF TWO」を作ったんですけど,そのときはまだ直接はお会いしてなかったんですよね。だから……もうシンプルに楽曲の印象で,純粋にカッコいい曲を作る方だなと。とにかくカッコいいんですよ(笑)。
L.E.D.氏:
ありがとうございます(笑)。自分としてもResort Anthemはサウンドディレクターを担当するようになったタイトルなので,「XANADU OF TWO」は思い出深い楽曲の一つです。それまではいちコンポーザーとして,自分の役割をこなすことに集中していれば良かったのだけれど,ディレクションとなるとそうはいかない。全体のバランスを考えなくてはならなくなって。
4Gamer:
先ほどkors kさんがおっしゃっていた,BEMANIシリーズのバリエーションの広さにもつながる話ですね。
L.E.D.氏:
ええ。それで自分を変えるための1曲を探しているところだったんです。それをMorinagaさんに歌ってもらい,プレイヤーさんからもご好評いただけたのは,とても幸運でしたね。
4Gamer:
なるほど。ちなみに,TAKAさんやkors kさんだったら,Morinagaさんをどうプロデュースします?
Morinagaさん:
なんでもやりますよ!
kors k氏:
そうですね……。僕はMorinagaさんのシリアスめに歌い上げるときの,ビートの強い声が好きなんです。芯が通っていて,力強さを感じるというか。だからやっぱりシリアスな曲をお願いするかな。
dj TAKA氏:
僕はこのアルバムの表題曲の「Din Don Dan」が大好きなんだよね。だから,古き良きダンスマニア系の曲がいいかなあ。
4Gamer:
それはぜひ見てみたいですね。この機会に,ぜひ次の楽曲追加でご検討いただけると,個人的にも嬉しいです。では,そろそろお時間のようですので,締めに入らせてもらおうと思うのですが……皆さんにとって,ライブの魅力ってどういうものなのでしょうか。
Morinagaさん:
うーん……私はぜんぜん知らないアーティストのライブにも,たまに行くことがあるんですけど,ライブが終わるころには,大抵そのアーティストのことが好きになっているんですよね。だから,ライブは人を好きになれる素敵な空間だと思ってます。一期一会じゃないですけど,その日,その瞬間だけの特別な空間なので,当日は一緒にその空間を共有できたら嬉しいですね。
kors k氏:
Morinagaさんと被っちゃいますけど,やっぱりその日その瞬間だけっていうのが,ライブの醍醐味ですよね。例えば,同じ場所で2日連続でやったとしても,同じものには決してならない。だからこそ,その一瞬一瞬が宝物になるわけで。そういう非日常の空間――普段の生活では味わえない演出だったり,音量だったり,ライティングだったりを,存分に味わうのが,ライブの楽しみ方ですよね。
L.E.D.氏:
じゃあ,僕はサウンドディレクターという立場から言わせてもらうと,普段遊んでいる曲の違った一面が見えるのが,このbeatnation summitの魅力だと思うんだよね。自分の好きなアーティストのいつもとは違った魅力や,これまで知らなかった曲などを知るきっかけになると思うので,ぜひいろいろ発見して帰ってもらいたい。そして,その曲をゲームセンターでも遊んでみて,さらにBEMANIシリーズを好きになってくれたら嬉しいです。
dj TAKA氏:
僕もライブにはよく行くけど,昔から好きなアーティストのライブだと,周りのお客さんの年齢層も相応に高くなったりするわけ。だけど,みんなおじちゃん,おばちゃんになってるのに,その日だけは若作りしたり,ヘビメタの格好をしてたりする。そういう特別な気分になれる日,楽しかった日々を思い出せるのが,ライブの魅力だよね。
4Gamer:
やっぱり皆さん,特別な空間というのが共通するところでしょうか。
dj TAKA氏:
これ,後になるほど言えることがなくなるね(笑)。じゃあ,今回のbeatnation summitについて言えば,kors kくんのようなガチ勢はもちろんだけど,venusさんやPrimさんのようなアイドルっぽい盛り上がりも体験できるのが面白いと思うんだ。そういういろんな楽しみ方が共存できるのは,beatnation summitならではなんじゃないかと。
4Gamer:
それは確かに。あれ,そういえばPrimさんも,beatnation summitに初参加されるわけですよね。Primさんとして,今回のライブに向けた意気込み……なんかは聞いてたりはしませんか?
L.E.D.氏:
……7年半ぶりの大規模イベントということで,めちゃくちゃ気合を入れている……とか言ってたような?
Morinagaさん:
自分の楽曲を,全部お客さんに歌わせるくらいの勢いで気合入れてます! って言ってました(笑)。
dj TAKA氏:
Primさんはホント凄いよね。会場からの合いの手がビシッと決まってて,盛り上げるのが本当にうまい。初めて見たときなんか「次のBEMANIのアイドルはこれだ!」って確信したくらいですから。
Morinagaさん:
今度会ったときに伝えておきますね(笑)。
4Gamer:
分かりました(笑)。それでは最後に,ファンの方に向けたメッセージを一言ずついただけますか。
dj TAKA氏:
先月のJAEPOでステージを楽しんでくれた人なら,あれ以上の熱を感じられる,いろんな角度から楽しめるイベントになっております。一度その楽しさを体験したら,次もまた来たくなること請け合いなので,ぜひ会場まで足を運んでみてほしいですね。
L.E.D.氏:
beatnationの名に恥じぬよう,気合を入れて仕上げに入ります。失敗はあるかもしれませんが,それも含めてのライブなので。何が起きるか分からない,そんなワクワクに応えられるよう,面白いものを目いっぱいご用意してお待ちしております。
Morinagaさん:
どうしようかなんて迷っている人がいたら,どうにか都合をつけて来てほしいですね。学生さんは春休みを利用して,社会人ならストレス発散に,主婦の方なら今日だけはお願い! って言って(笑)。
kors k氏:
ここはもう,シンプルでいいんじゃないかな。迷ってんだったら来ちゃいなよ!
4Gamer:
期待させていただきます。本日はありがとうございました!
「EXIT TUNES DANCE PARTY -beatnation summit 2015」公式サイト
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