巨大モンスターとのド派手なバトルが熱い！　スマホで楽しめる本格ハンティングアクション「EMPIRE IN THE STORM」のプレイレポートを掲載

　スクウェア・エニックスが配信中のスマートフォン向けアプリ「EMPIRE IN THE STORM」（iOS / Android 以下，エンスト）は，“巨大モンスターを狩る爽快感”を前面に押し出した，基本プレイ無料（アプリ内課金制）のハンティングアクションRPGだ。
　本作は，Guangzhou Good Network TechnologyとOXON Game Studioが開発した「The world II EMPIRE IN THE STORM」（関連記事）を，スクウェア・エニックスがカルチャライズしたタイトル。スクエニのスマホ向けアプリというと，ドラゴンクエスト/ファイナルファンタジー関連作品や完全新規タイトルに注目が集まりがちだが，本作もなかなか興味深いゲームなので，その内容をあらためて紹介したいと思う。

「EMPIRE IN THE STORM」公式サイト

iOS版「EMPIRE IN THE STORM」ダウンロードページ

Android版「EMPIRE IN THE STORM」ダウンロードページ

美麗なグラフィックスで楽しめる本格ハンティングアクション

　本作は，最大3体のキャラクターでパーティを組んで巨大モンスターなどを討伐し，そこで得た経験値や報酬でキャラを育成していくというスマホ向けアクションRPGだ。スマホアプリで一般的な“スタミナ制”は採用されておらず，自分のペースで好きなだけ楽しめる。
　プレイヤーはゲームスタート時に，「英雄」と呼ばれるキャラクターをセレクトすることになるのだが，英雄にはそれぞれ「ウォーリアー」「アーチャー」「ソーサラー」「バーサーカー」といった職業が設定されている。ウォーリアーは近接戦闘，アーチャーは遠距離戦闘，ソーサラーは各種魔法攻撃といった具合に得意分野が異なっており，スキルも職業の特性を生かしたものが用意されている。


　英雄の操作方法は，横持ちしたスマホの画面左下にあるバーチャルパッドで移動，画面右下のボタン群で攻撃/回避/スキルを繰り出すというオーソドックスなもの。通常攻撃を連続タップすることで職業に応じた通常攻撃コンボ，回避をタップすることで無敵時間の発生する回避アクションを繰り出せるのだが，回避はクールタイム制となっており連続発動はできない。

　筆者は近接戦を得意とするウォーリアーの英雄ヴァイオレットでゲームをスタートしたが，スキルの中には前方にオーラを飛ばす「波動月衛」や，突進しながら敵を攻撃する「轟雷剣」などアウトレンジからの攻撃手段も用意されており，実に戦いやすい印象を受けた。しかし，ソーサラーやアーチャーなどは，基本的に通常攻撃も遠距離攻撃となっているので，敵のサイズによってはやや攻撃を当てづらいことも。職業/使用可能スキルによって英雄の戦い方が変化するので，あまりアクションゲームが得意でない人は，いろいろな英雄を試して操作感覚がしっくりくるものを選ぶといいかもしれない。

チュートリアルを進める過程で英雄が仲間になる

英雄は「英霊石」というアイテムを一定数集めることで仲間にできる。英霊石は，派遣任務の達成報酬や「財宝探索」（1日5回まで無料），ログインボーナスのほか，ゲーム内通過Silverを用いた他プレイヤーとの「取引」など，さまざまな方法で入手可能だ

　ちなみに本作には，いわゆる雑魚敵が登場しない。クエストをスタートすると，いきなり巨大モンスター（巨大じゃない場合もあるが）が登場し，そのままバトルに突入するのだ。巨人やドラゴンといったファンタジー風のものはもちろん，巨大ロボットのような敵まで用意されている。それぞれに専用の登場演出も用意されており，“ボス戦”気分を盛り上げてくれる。


　バトル時の操作性は（筆者個人が想像していたよりも）良好で，ボタン群の使い分けに若干気を使うものの，さほどストレスを感じることなくド派手な戦闘を楽しめる。モンスターの大きさやロケーションによっては状況が把握しにくくなるケースもあるが，カメラアングルが豊富に用意されているので，好みの設定を見つければグッと遊びやすくなるだろう。
　また，本作のバトルフィールドにはさまざまなオブジェクトが設置されているが，これらのほとんどは，モンスターやプレイヤーキャラの攻撃によって破壊可能なので，邪魔なら積極的に壊してしまうというのも一つの手だ。


　なお本作では，最大3体の英雄でパーティを編成して敵と戦えるが，プレイヤーが直接操作できるのはリーダーキャラのみ。リーダーキャラを変更すれば任意の英雄を操作できるようになるので，仲間が増えてきたらあれこれ試してみるといいだろう。
　ちなみに本作には，昨今のスマホ向けアクションRPGではおなじみの“オートプレイ機能”ももちろん用意されている。ちょっとした時間を利用して経験値稼ぎ/素材集めをしたいときなど，オートプレイを利用して気軽にバトルを攻略できるのは実にありがたい。

狩りゲーと言えばマルチプレイ！

協力/対戦プレイ共に用意され遊びの幅は広い

　エンストには，最大3人で遊べる完全同期型のマルチプレイモードも用意されている。ゲームをしばらく進めていくと，“パーティ推奨”のクエストが登場するので，もしソロプレイでの攻略が難しいようなら利用してみよう。
　マッチングにかかる時間はタイミングによって異なるだろうが，筆者が試した夕方〜夜にかけては，ほとんど待たされることなくマルチプレイを楽しめた。どちらかというと高レベルプレイヤーのパーティ募集が多い印象だが，しばらくはソロプレイでも十分攻略可能なので，もし低レベルのうちからマルチプレイを楽しみたいなら，友人や家族と一緒に遊ぶといいかもしれない。


　本作には，2015年12月17日に行われたアップデートで，対戦型コンテンツ「天上アリーナ」も実装されている。これは3vs.3で行われるチーム対抗戦で，バトルに勝利したチームは「称号」や「天上コイン」などさまざまな報酬を入手できる。こちらは部隊Lv.20から楽しめるコンテンツとなっているので，英雄が育ってきたら腕試しのつもりで挑戦してみよう。

　ゲームをある程度進めていくと，初期に入手した英雄では戦力的に厳しい状況に直面するかもしれないが，本作ではすべての英雄を，最高ランク（S）まで育成できるようになっている。最低ランク（D）の英雄をSランクまで育て上げるのはかなりしんどいが，手間暇をかければどんな英雄でも戦い続けられるという点は，無課金/微課金プレイヤーにとってうれしいポイントだろう。
　なお，新たな英雄を召還したり，ランクアップさせたりするには，その英雄に対応した「英霊石」が必要になるが，これはクエスト報酬のほか，Silver（ゲーム内通過）やGold（有料ポイント）でも入手できる。Goldを消費して英雄を直接勧誘することも可能なので，このあたりは好みに応じて利用するといい。


　巨大モンスターとの激しいバトルをメインコンテンツとするエンストだが，アクションゲームとしての操作性やプレイフィールが比較的良好で，ハック＆スラッシュ的なプレイサイクルを気持ちよく継続できる。本稿では詳しく説明してないが，英雄の育成手段もかなり充実しており，好みに応じてスキルを伸ばしたり，武具を強化したり，“信仰”の恩恵でパラメータを強化したりと，あの手この手でキャラ育成を楽しめるのも，やり込み派にはうれしいポイントだろう。
　加えて，先日のアップデートで対人戦コンテンツが追加されたり，放置ゲームの要領で各種アイテムを入手できたりと，遊びの幅もかなり広いのも好印象だ。やれることが多い分，ゲームに不慣れな人にとってはユーザーインタフェース/メニュー構成が若干分かりにくいかもしれないが，ガッツリ遊べるハンティングアクションRPGなので，この年末年始に楽しむスマホ向けゲームを探しているという人は，ぜひ一度プレイしてみてほしい。

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