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[TGS 2014]短時間のデモでも感動できるアドベンチャーゲーム「Ori and the Blind Forest」のプレイレポートをお届け
開発を手がけるMoon Studiosは,Blizzard EntertainmentでCinematic Artistを務めていたThomas Mahler氏と,Animation LabでSenior Graphics Engineerを務めていたGennadiy Korol氏の2人によって立ち上げられた独立系開発会社であり,2011年に,Microsoft傘下のスタジオとなった。
今回出展されているプレイアブルデモは,ゲームの舞台となる森の中で,ぼーっと空を眺めていた巨体の生物が,空から落ちてきたOriを保護するシーンからスタートする。ちなみに,この生物の名前は明かされていない。
プレイヤーは,Oriと巨体の生物の2匹を交互に操作しながら物語を進めていく。製品版ではパズルのような謎解き要素や,アクションが要求される場面などがあるようだが,今回のデモ版では,移動とジャンプ操作のみで話を進めることができた。
近くにいたスタッフの話によると,本作は日本のアニメ――中でもジブリ作品に影響を受けているとのことで,そう言われてみると,確かにこの生物のビジュアルが「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」に似ているようにも感じる。
Oriを保護したところから,いくつかの歳月が経ち,場面は生物の隠れ家に切り替わる。ここでプレイヤーがなんらかの操作すると,眠っているOriが目覚め,いよいよプレイ開始となる。Oriはすばしっこく動くのが特徴で,ちょこまかと動く姿がとても可愛らしい。
一方の巨体の生物は,動きこそゆっくりだが,表情が豊かで,そのビジュアルとは裏腹に愛嬌がある。どうやらこの生物は,その後もOriの面倒を見続けていたようで,2匹は強い信頼関係で結ばれている様子だった。
食料を探しに森へ出かけるシーンでは,Oriを操作して巨体の生物の頭に飛び乗ることで,高い場所にある木の実を取るといった光景も見られ,とても穏やかな雰囲気で物語が展開されていたのだが,突如やってきた闇によって状況は一変してしまう。
闇から逃れるため,大量の食料と共に隠れ家に避難した2匹だったが,次第に食料の蓄えも底を付き,餓死寸前という状況まで追い込まれてしまったのだ。
巨体の生物はこのままではいけないと,弱ったOriを残し,1人で食料を取りに闇に汚染された森へ向かうのだが,自身の手が届くような場所にはすでに木の実はなかった。そこで,普段はOriに任せていた高いところにある木の実を採ろうとして木に登るのだが,途中で樹の枝が折れてしまい下に転落。なんとか一命を取り留めたものの,食料は手に入らず,そのまま隠れ家に戻ることに。
たまたま入り口に落ちていた木の実を拾い上げ,それをOriにあげて巨体の生物は眠りにつくのだが……とプレイシーンを思い出しながら書いているだけで,目から全身の水分が出ていってしまいそうなので,この先の展開は,ぜひマイクロソフトブースに立ち寄って,その目で確かめてもらいたい。
ここではあえて触れなかったが,場面場面で見られるOriや巨体の生物の互いを思いやるような細かい仕草も,うるっと来てしまう要素の1つなので,このあたりにも注目してプレイしてみよう。
「Ori and the Blind Forest」公式サイト(※海外版)
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
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